メキシコ便り(130):ロペス・オブラドール大統領の初独占インタビューの概要!(後編)

 前回の続き、ロペス・オブラドール大統領の初独占インタビューの後編です。 popoちゃんがインタビューを観ながらメモをとり、それをpopoちゃんの言葉でまとめたものです。popoちゃん的には後編がとても良かったと思いました。大統領の生き方の知恵があちこちで✨キラキラ✨光ります。またトランプさんとの逸話が面白かったです♪

 後編は、大人気ストリーマー(動画の配信者)の秘訣、階級別民主主義の定義の違い、ラテンアメリカのリーダーへのアドバイス、トランプさんとのコロナ禍での逸話(国境の壁の真実)、アメリカの1番の問題とその原因、現在のメキシコの治安状況、植民地前のメキシコ、大統領の血筋、大統領をして、今、一番誇りに思うこと、イナさんが大統領独占インタビューに至ったまでの経緯をお届けします。Enjoy♪💕
(popoちゃん💖)
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メキシコ便り(130):ロペス・オブラドール大統領の初独占インタビューの概要!(後編)

ロペス・オブラドール大統領の初独占インタビューの概要!(後編)


YouTubeより


他のストリーマーになく大統領にあるものとは?


スペイン語圏で一番フォロワーの多い大統領。その秘訣を聞かれたところ、大統領は、政治的、道徳的権威を持って、すべての情報を与えることです。変革をしたいリーダーは正直でなければならない。自分の良心に気持ちよくなければならない。正直であると、あなたは自由なのです。私の人生で一番大切なものそれは正直であることです。



階級によって民主主義が意味するものが違う


食べることに必死な貧困層にとって一番大切なのは、政府からの援助が手元に届くこと。中間・富裕層にとって一番大切なのは、権利、そして治安。食べることは心配していない。大統領曰く、大統領を一番守ってくれたのは貧困層とのこと。中間層、富裕層は守ってくれない。


ラテンアメリカのリーダーへのアドバイスは?


私の本を読むことを勧めます。そのために書いています。私たちがメキシコで行なってきたことをどう呼んだらいいか調べました。行き着いたところは「メキシコ・ヒューマニズム」です。本の中で詳しく説明しています。リーダーは「信念」「ヒューマニズムのため」そして何よりも「国民とともに」を忘れてはいけません。政治家は国民に仕えるためにいます。企業、メディア、学者、知識人、中間層、富裕層は守ってくれません。農民を大切に。彼らが守ってくれます。

機械翻訳+修正:メキシコはすべてのメキシコ人のものだ、アムロは国民を分断しなかった。PRI党とPAN党の支配エリートがメキシコを分断していた:
25%の特権階級
75%が貧困層
そして今、4T(メキシコ史上4回目の大改革)の運動によって、その75%が汚職を終わらせる平和的革命を起こした。

写真内の訳:(大統領)あなたは一人ではない!私たちは何百万人です!


トランプさんとの逸話:プロパガンダに使われる国境の壁


トランプ氏とはお互いに尊重した関係があった。トランプ氏はロペス・オブラドール大統領とラテンアメリカのリーダーらとの関係に干渉はしなかった。トランプ氏とロペス・オブラドール大統領と間には、国境の壁について触れないという合意があった。そしてトランプ氏はそれを尊重した。

ある日、トランプ氏から電話があり、ナルコ(麻薬犯罪組織)をテロリストとするべきか?と聞いてきた。ロペス・オブラドール大統領は即座に「NO!」と答えた。翌日、トランプ氏はナルコをテロリストにしないことを発表した。

コロナ禍、トランプ氏が電話をしてきた。国境を閉めないようにと。。。ロペス・オブラドール大統領はもちろん賛成。現在、メキシコは中国を抜きアメリカの最大の貿易相手国になっている。国境を閉めたら、私(ロペス・オブラドール大統領)は打ちのめされる、だが私より先にアメリカ大統領の方がめった打ちにされるというロペス・オブラドール大統領。

Wikimedia_Commons[Public Domain]

コロナ禍、どう協力し合うかトランプ氏から電話があった。ロペス・オブラドール大統領は、アメリカに住むメキシコ移民がメキシコの家族に送る仕送り(メキシコの歳入、第一位)の手数料をなしにしてほしいと提案。すぐさま、トランプ氏は電話の向こう側で「NO! NO! NO! NO!」と叫んだ。トランプ氏は、「我々はさらにそれに税金をかけて、それを国境の壁建設の資金にしたいんだ。」と言った。

ちょうどタイミングよくロペス・オブラドール大統領は、メキシコ軍から国境ティファナとサンディエゴの間の地下トンネルを発見したと報告を受けたばかりだった。「壁建設は無駄です。あなたに地下トンネルの動画をいくつか送りましょう。メキシコ軍はこのような地下トンネルを10本発見しました。そしてそれはアメリカの税関につながっていました。」トランプ氏はしばらく黙っていたが、笑い出した。。。😆

壁は不法移民問題を解決しない。壁はプロパガンダだ。毎回アメリカの選挙運動に使われるプロパガンダだ。不法移民問題は根源から解決しなければならない。メキシコはアメリカよりも自国と中南米の国々の若者への援助をしている。誰も好きで国を離れるものはいない。必要に迫られて離れるのだ。

機械翻訳:「壁を越えて」:#トランプ大統領、2024年の選挙に向けて移民政策を強化


アメリカの一番の問題:若者のドラッグ中毒


あの経済大国アメリカの1番の問題は、若者のドラッグ中毒です。毎年フェンタニルで10万人の若者がなくなっている。この問題をメキシコのせいにしているが、問題の根源を解決しなければならない。この問題の原因は、愛と愛情の欠如です。家庭に愛がない。家族の絆が薄い。ここを見直すことを見落としているのです。


現在のメキシコ


犯罪率20%減少
誘拐75%減少
女性殺害25%減少
一般的な窃盗40%減少
自動車の盗難45%減少


犯罪は高校生に多い。現在、500万人の学生が政府の奨学金を受け、2018年の中退率は14%から2024年現在8%に減少。


植民地化される前のメキシコ


植民地化される前のメキシコには私有土地なんてなかった、奴隷なんていなかった、貪欲もなかった。偉大な文明が栄えていた。これまでの多くの危機は、メキシコの文化がメキシコを救ってきた。



大統領の血筋


大統領の母方の祖父母は、スペインのカンタブリア民族の出身。父方はメキシコ・ベラクルス州の出身で、原住民と黒人の血が混ざっている。まさにメスチソ、典型的なメキシコ人です。大統領はあまり人種のことは信じないと言っていました。そんな大統領は、タバスコ州出身。タバスコはメキシコで最もトロピカルな州。熱い人、情熱的な人が多いらしい。大統領自身、情熱と理性のバランスを保てるようになるのにとても苦労したとのこと。大きなことを成し遂げるには、情熱が必要だが理性も必要。ハートは熱く、頭はクールに!


大統領をして今、一番誇りに思うことは?


貧困を減らしたこと。


大統領独占インタビューに至るまでの経緯


最後に、イナさんが大統領との独占インタビューが可能になった経緯を自身のユーチューブ、他のユーチューバーのインタビューで言っていたことをまとめてシェアします。

YouTubeより

去年の10月頃、イナさんは大統領の側近の一人、デジタル・コミュニケーション・ディレクター(大統領とメキシコ政府のデジタル部門の総責任者)のジェシカ・ラミレスさんと他のお仕事の件でネット上で話をしていて、半分冗談でいつか大統領と独占インタビューなんかできるかしら?と呟いたらそう。するとしばらくして、ジェシカさんから連絡があり、大統領のインタビューOKが出たわよ!と。イナさんが働いているCanal Redは全部で二十人くらいの小さな組織。今年2月初め、イナさんはチームを連れてスペインからメキシコへ。が、撮影当日、大統領はインタビューのことを忘れて他の用事を入れてしまっていた。慌ててジェシカさんが、「大統領、インタビューのキャンセルはできません!イナさんのチームはすでにメキシコに来ています。彼らは資金の乏しい組織です。」「あ〜、そうかそうか、それは申し訳ない。」と大統領は予定を変えて、独占インタビューをしたらしい。

丸内の写真の女性がジェシカさんのようです。

大統領はインタビュー公開後の朝のプレス・コンファレンスで、イナさんとの独占インタビューはプーチンがバックにいるとかいろんな噂が立っているが、少ない資金で真実を語ることに頑張っている小さなメディアらを私は支持し応援するというメッセージを流したかったと。ちなみに大統領はイナさんのことを素晴らしい人だとベタ褒めしていました。


🇲🇽¡Viva México!🇲🇽
ビバ・メヒコ
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん💖)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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