メキシコ便り(131):次期大統領選挙でメキシコ史上初の女性大統領(モレナ党)が大勝利!(前編) ~投票結果

 ご無沙汰しています。🙇‍♀️ popoちゃんです。元気です!✨😊✨メキシコも元気です!✨🇲🇽✨大変お待たせしました。こちらメキシコの2024年6月2日(日)に行われた次期大統領選挙のご報告です!ロペス・オブラドール大統領が作ったMORENA(モレナ)党からの立候補者クラウディア・シェインバウムが大勝利を納めました。popoちゃん的には予想どおりでしたが、多くの反大統領派らは大ショックを受け現実を受け入れられない状況に未だあるようです。次期大統領当選の発表後、不正だ!不正だ!とわめき、一票一票の数え直しを訴えました。(ちなみにロペス・オブラドール大統領が不正選挙で負けた時には数え直ししてもらえなかったそう。)数え直しをしたら、もっと差が出てしまったという哀れな結果に。それでも反大統領派は不正だと言い続け、まさにメキシコでは、幻想の世界に必死でしがみ続ける者と現実の世界に生き生きと目を輝かす者と、二つにキッパリ分かれているような感じです。

 今回のメキシコ便り・大統領選の記事は、前編・中編・後編と3回に分けてお送りします。前編では、投票日の翌朝の大統領プレス・コンファレンスでの政府による投票結果、6年前の大統領選と今回の大統領選の違い、モレナ党の名前の由来の噂、中編はpopoちゃんの旦那さまが投票所のボランティアスタッフをした際のエピソード。後編はクラウディア・シェインバウム氏の簡単な紹介、ロペス・オブラドール大統領との関係、引退後のロペス・オブラドール大統領の予定、今後のメキシコについてpopoちゃんの個人的な懸念を書いて見ました。

 ロペス・オブラドール大統領がやってきた史上4回目の大変革を、愛弟子、次期大統領クラウディア・シェインバウムがそのまま引き継ぎ、さらなる前進、さらなる変革でより良いメキシコになりそうな予感🍀✨🇲🇽✨🍀10月1日にバトンタッチです!
(popoちゃん💖)
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メキシコ便り(131):次期大統領選挙でメキシコ史上初の女性大統領(モレナ党)が大勝利!投票結果(前編)

投票結果


選挙の翌朝の大統領プレス・コンファレンスで、ロペス・オブラドール大統領は、今回の史上最大の選挙は、何事もなくとても平和的に行われ、世界の模範だったと大変満足げでニコニコでした。このような素晴らしい国民の大統領であることをとても誇りに思うと言っていました。大統領いわく、チリのジャーナリストがメキシコの投票所を見て銃を持った軍が警備していなかったことに驚いていたらしいと笑って話していました。平和的に行われた選挙だったということです。

YouTubeより、以下同

大統領はいつもメキシコ人は世界で一番政治に関心を持った国民だと言っているのですが、今回の選挙でまんざら嘘でも誇張でもないように思いました。(大統領いわく、貧しい人たちは誰が政治に関わるかで、自分たちの死活問題になるので政治に関心が高いとのこと。)選挙の翌朝、6月3日の政府の発表によると投票率60.2%(98,517,000登録者数のうち約59,307,000名が投票)投票所の設置率99.9%(1億7千万182箇所のうち1億7千万159箇所設置)。


海外からの投票率は76%。(258,461登録者数のうち197,203名が投票、2018年は54%) そのうちインターネット投票135,331名、郵便投票39,634名、23の領事館での投票22,238名。



大統領選の結果は、投票日当日の夜、選挙管理委員会により、クラウディア・シェインバウム候補者の大勝利が予備結果として発表されました。その後、反大統領派側から一票一票のカウントを要求され実行されましたが、その差は開くばかりで反大統領派は慌てて投票カウントをストップ要請。😅クラウディア・シェインバウム氏は約60%、野党候補者ソチル氏(女性)は約27.5%。シェインバウム氏はメキシコ史上最多の得票数をした大統領らしい。

機械翻訳+修正:日曜日の予備結果はメキシコの野党にとって十分悪いものではなかったかのようだ、地区の投票カウント後、クラウディア・シェインバウムのリードは32ポイント以上に広がった。大打撃だ。

そして下院議員の選挙結果、選挙翌日に政府が発表したものは、モレナ党は約半数、そしてモレナ党と同盟を組んでいる党、PT党とPVEM党を含むと3分の2以上取れたようです。


そして上院議員の結果は、モレナ党とその同盟PT党で過半数、モレナ党とその同盟党、PT党、PVEM党は3分の2には2席足らずでした。


州知事の選挙結果は、32州のうち24州がモレナ党とその同盟が勝ち、こちらも大勝利でした。popoちゃん在住のチワワ州は下の地図で上真ん中のブルーの州PAN党ですが、今回はチワワ州知事選挙がなかったので、現在のPAN党州知事(青)になっています。次回の州知事選挙ではモレナ党が勝つかもです。というのも今回のファレス市長選はモレナ党が勝ち、チワワ州での大統領への投票はモレナ党のクラウディア・シェインバウム氏が約43%で勝っていたそう。そして、今や元チワワ州知事、元ファレス市長らはモレナ党に乗り換え、国会議員を目指しているらしい。

2018年と2024年のメキシコの選挙結果
 エンジ:モレナ党、
 青:PAN党、
 赤:PRI党(1929年から2000年まで途切れることなく71年間メキシコの政権を維持していた党)

6年前の大統領選挙ではpopoちゃんの旦那さまはPAN党に投票。そんな旦那さまでしたが、今ではすっかりロペス・オブラドール大統領の大ファンになってしまい、モレナ党を支持!毎朝、大統領のプレス・コンファレンスも見ています♪


上の地図の変化を見ると、他にもpopoちゃんの旦那さまみたいな人がメキシコに沢山いるのかなと想像できます。大統領は言います。「メキシコ国民の意識改革は起きました。そして平和的に大変革がなされました。これはとても重要なことです。」メキシコでは、もう大手メディアの嘘は全く効果がなくなったよう。

上の6年前2018年の地図(左下)ではモレナ党支持は南の方の5州だけでしたが、2024年にはモレナ党支持が24州(地図には23州と書いていますが、24州の間違いだと思います。合計32州なので、政府の発表は24州でした。)約5倍に増えています。これだけ見てもロペス・オブラドール大統領が国民の信頼を得た、国民にとって良いお仕事をした証拠ではないかなと思います。そして、今回の大統領選挙、モレナ党の大勝利に終わりました。

シェインバウム氏のツイートから大統領選挙キャンペーン運動の様子


モレナ党の名前の由来の噂


今回、圧勝したモレナ党は、ロペス・オブラドール大統領の2012年大統領選(2回目の挑戦)に向けて2011年に作られた党。Movimiento de Regeneración Nacional(国民再生運動)の頭文字(最初の2文字づつ)をとったものと言われています。

スペイン語で「morena」(モレナ)は褐色の肌の女という意味。褐色の肌は原住民を意味します。実はモレナ党のモレナはメキシコで最も敬愛されているLa Morena de Tepeyac(ラ・モレナ・デ・テぺヤック=テぺヤック*の褐色の聖母)を意味しているという噂があるようです。*メキシコシティの北部にある地名

ラ・モレナ・デ・テぺヤック(テぺヤックの褐色の聖母)=グアダルーペの聖母
Wikimedia_Commons[Public Domain]

メキシコでは9割がカトリック教徒と言われていますが、ロペス・オブラドール大統領は聖母マリアを特別な存在と捉えないキリスト教徒!1531年テぺヤックの褐色の聖母が出現したと言われている場所は、スペインに占領される前、アステカの女神トナンツィン信仰の中心地だったらしい。スペインが植民化する際にテぺヤックの褐色の聖母(La Morena de Tepeyac)=アステカの女神トナンツィンとして人々をカトリック教に誘導したとか。(wikiより)

アステカの女神トナンツィン
Author:Thelmadatter[CC BY-SA]

大統領は「グアダルーペの聖母(メキシコで聖母マリアのことをこう呼ぶ)はメキシコを最も団結させるシンボル」(CNN)といったり、“ロペス・オブラドール自身の党名「MORENA」は、国の守護聖母グアダルーペにちなんだもので、グアダルーペの祝日である12月12日に正式に大統領選出馬を表明した。”(National Cathoric Reporter

また、毎年、公式休日でない12月12日の聖母グアダルーペの日、大統領は朝のプレス・コンファレンスも全ての仕事を休むのです。あの仕事中毒の大統領が。。。


ここからはpopoちゃんの勝手な個人的見解、想像です。

”スペインが植民地化する前のメキシコには、すでに神様と深い関係を持つ文化が存在していた。先住民を熟知するメキシコ愛国者のロペス・オブラドール大統領は、カトリック教に支配される以前のメキシコ本来の文化(神様と深い繋がりをもつ文化)、そこにメキシコを戻したかった。それを成し遂げるために、何千年も前から愛されていたメキシコの真の守護聖母(ラ・モレナ・デ・テぺヤック)の名前を党の名前に秘めた。。。そして史上4回目の大変革は守護聖母ラ・モレナ・デ・テぺヤック(=聖母グアダルーペ=アステカ女神トナンツィンさま)のご加護を受け、大統領は暗殺されることもなく神業をなし、メキシコは蘇った。。。”


🇲🇽 ¡Viva México!(ビバ・メヒコ )🇲🇽
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん💖)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム7


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