世界三大投資家として知られるウォーレン・バフェット氏の率いるバークシャー・ハサウェイは、利益率の高いバンク・オブ・アメリカ株を売却する一方で、その理由については沈黙を守っている

竹下雅敏氏からの情報です。
 8月10日の記事で経済コンサルタントの松島修氏は、“バフェットさんも、すでに暴落前にApple株は半分売却しているんですね。バークシャーの現金保有高は過去最高を更新しています。つまり、これからさらに大きな下落があると思って現金ポジションを高めている。だから今、買いだって言ってる人たちは、ちょっとねバフェットを見習った方がいいんじゃないかと思います”と言っていました。
 世界三大投資家として知られるウォーレン・バフェット氏の率いるバークシャー・ハサウェイは、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の株式をさらに9億8,200万ドル分売却(25秒)しました。
 “バークシャー・ハサウェイは7月中旬以降一連の売却で、合計約13%の株式売却を行い、54億ドルを現金化した。…バフェットは2011年に株価が5ドル近辺で取引されていた時から買っていたこの利益率の高い銘柄、つまりバンク・オブ・アメリカ株を売却する一方で、その理由については沈黙を守っている(1分)”と動画の冒頭で解説しています。
 そして、“9月から利下げをするというこのタイミングで、普通だったら「利下げ=全力買いだ!!」という買い煽りをするYouTuberがいる中で、投資の神様はこのタイミングで大量売却をしてきたんです。投資の神様は分かっているんです。この利下げがどういうものなのかを。(2分42秒)”と話し、4分50秒のところで逆イールドが解消した後、少し経ってから借金額は大きく急落することを、「イールドカーブと商業用ローン残高」のグラフを示しながら説明しています。
 “逆イールドは…長期金利よりも短期金利の方が高くなることです。普段は長期金利の方が短期金利よりも高く、銀行は短期金利を支払ってかき集めた預金を、個人や組織に貸し出して長期金利を売上げとして得ます。これが銀行のビジネスモデルで、長短金利差が大きければ大きいほど銀行の利益は増え、これを準イールドと言います。問題は、これが逆転して逆イールドになってしまえば、支出となる短期金利の方が売上となる長期金利よりも高くなって、銀行は貸出しを制限してマーケットに借金が放出されなくなります。借金誘導型の金融システムでは、この借金によって初めて新たなマネーが創出されるため、この借金がなくなれば市場のマネーは消滅し、これまでの成長を維持できなくなります。だから逆イールドが発生すると…毎回、その後で…リセッション(景気後退)が始まるんです。そして現在とんでもない規模の逆イールドが発生し、深さも長さもITバブル崩壊やリーマンショックを上回るほどになっているんです。この逆イールド解消の後で…借金額は大きく急落することになります。…銀行の利益が減少すること自体が問題ではなく、問題は銀行のキャッシュフローが行き詰まって、融資をしなくなってくることです。…投資の神様であれば、ここら辺は基本中の基本ですので、だから今まで宝物のように大事にしてきたバンカメ(BofA)の株を急に大量売却してきたんです。(5分55秒)”と言っています。
 「逆イールド解消」については、『時は満ちた』の中で、“逆イールドが解消するということは、短期金利が急落しているからです。じゃあ、なぜ短期金利が急落しているのかですが、みんなが国債を買いに行っているからです。国債価格と金利はシーソーの関係で、みんなが国債を買えば国債の需要が上昇し、そうなれば価格は上昇し金利は下がります。では、なぜ膨大な資金が国債に集中しているのでしょうか。ここがポイントです。経済が順調で成長が見込めるんであれば、みんな国債なんて買わずにリスクを負って株式や不動産に投資するんです。しかしながら経済が低迷することが予想され、リスクが高まってくると、リスク資産なんか早く売却して国債という安全資産に資金が集中するんです。(4分14秒)”と説明しています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【緊急警告】投資の神様までも投売りを開始!【理由が恐ろしい】【一体何が起きるんだ…】
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配信元)
速報:ウォーレン・バフェットがバンク・オブ・アメリカの株式をさらに 9 億 8,100 万ドル分売却。 ‼バフェットは現在 2,780 億ドルの現金を保有しており、アップルを含む株式をこれまでにないほど売却しています。

彼は暴落に備えています...


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ウォーレン・バフェットがバンク・オブ・アメリカ株を売却した理由はこれか?
配信元)
ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが7月中旬以降、長年保有していたバンク・オブ・アメリカ株の数十億ドルを突然売却したことに、市場関係者は困惑している。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
※画像の全てはツイッターをクリックしてご覧ください

バフェット氏の株式売却は、迫りくる景気後退の脅威と、早ければ9月中旬に始まり銀行の金利収入に打撃を与える可能性がある連邦準備制度理事会の利下げサイクルが原因かもしれない。あるいは、人工知能バブルのさなか株価が高騰したため、この94歳の億万長者は現金準備を記録的な水準まで増やしたのかもしれない。



バフェット氏がバンク・オブ・アメリカについて夜も眠れないほど悩んでいる理由は、機関投資家、FinTwit X、そしてさまざまな金融メディアの間では間違いなく興味深いものとなっている。これは市場の重大な転換点になるかもしれないと考える人もいる。7月中旬以降、この億万長者はバンク・オブ・アメリカの株式を約13%減らし、54億ドルの収益を生み出した...



...そしてバークシャーの記録的な現金保有額がさらに増加し​​ました。



この億万長者は、株式の売り出しについては沈黙を守っている。ブルームバーグは、バフェット氏が今週初めにさらに9億8200万ドル相当の株式を売却したと報じた。

バフェット氏が突然株式を売却したもう1つの理由は、トロント・ドミニオン銀行でのフェンタニルの現金洗浄をめぐるマネーロンダリング対策に関する米国の規制当局の調査が、米国の大手銀行にまで拡大されるのではないかという懸念かもしれない。

サブスタック「ザ・ビューロー」の調査ジャーナリスト、サム・クーパー氏と国務省の元上級調査官、デビッド・アッシャー氏との会話の中で、アッシャー氏は「我々が目にしている情報のほとんどは、このTD銀行の事件から来ているが、他にもたくさんある。次は米国の4大銀行のうちどれが名前を挙げられるのか、注目だ」と明かした。

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