[櫻井ジャーナル他]露国防省が記者会見を開き、Su-25がMH17の近くを飛行、ブーク防空システムも現場に配備と説明

竹下雅敏氏からの情報です。
 始めの2つの記事から、“キエフ軍が制圧作戦にブーク防空システムを持ち込んでいることは間違いない”ようです。義勇軍側が航空機を持っていないので、何のためにこの地域にブーク防空システムを持ち込んだのかが問題となります。義勇軍側がブーク防空システムを持っていないこと、またその技術も無いことから、マレーシア航空機を撃墜したのは、ウクライナ軍である可能性が高くなります。
 “続きはこちらから”以降の2つの記事によると、“調査を嫌がっているのは、キエフ政権側”ということで、現実にマレーシアの専門家チームの車両がウクライナ側からの攻撃により破壊されているようです。これらの事を考慮に入れると、嘘をついているのがアメリカ・ウクライナであることが、ほぼ明らかだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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マレー機事件のロシア公開データー、キエフ当局に多くの疑問を投げかける
転載元)
© Photo: RIA Novosti/Mikhail Voskresenskiy

© Photo: RIA Novosti/Mikhail Voskresenskiy


 ロシア軍部は21日のブリーフィングで、事故の起きる前のウクライナ、ドネツク州の状況を示した客観的なコントロールのデーターを発表した。ロシア国防省の準備した資料は欧州先進諸国およびマレーシアの専門家らに手渡される。資料へのアクセスは自由に行える。 

 マレーシア機の航空路のずれ 
 ブリーフィングで発言したロシア空軍参謀本部第1作戦部部長のアンドレイ・カルタポロフ中将によれば、ドネツクまでマレーシア航空機は通常決められた航空路をたどっていた。ところがドネツク以後は航路を北方向に曲げている。
 
 軍機は空中で何をしていたのか? 
 ロシア軍の有するデーターでは、マレー機の墜落事件当時現場付近にはウクライナ空軍機はなかったというキエフ当局の声明が覆される。カルタポロフ中将によれば、事件の前、マレー機から3-5キロメートルの地点にウクライナ軍の戦闘爆撃機Su25が確認できる。

 なんのために「ブーク」が移動したのか? 
 カルタポロフ中将によれば、墜落機はウクライナ軍の地対空ミサイル「ブーク」の行動ゾーンにあった。中将はマレー機の飛行スキームを示し、「スキームでは航空路が分かるほか、同機の墜落したとされる場所がウクライナ軍の地対空ミサイル『ブーク』の稼働ゾーンと一致していることが分かる」と語っている。

 米国の人工衛星には全てが見えていたか? 
 カルタポロフ中将によれば、事件の起きた時刻にちょうど、ウクライナ上空を米国の人工衛星が通過している。

「これが偶然なのか、それとも違うのか。だがマレー機の事件の発生時刻と米国の人工衛星がウクライナ領域を観測していた時刻が一致している」

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露国防省が記者会見を開き、Su-25がMH17の近くを飛行、ブーク防空システムも現場に配備と説明
転載元より抜粋)
ロシア国防省は7月21日に記者会見を開き、マレーシア航空17便の撃墜について情報を開示した。キエフのボリスピリ国際空港の管制官がスペイン語で行っていたツイッターとされているもの、あるいは現地住民の証言で旅客機のそばを戦闘機が飛行していたと言われていたが、ロシア政府もこの事実を確認した。MH17と同じコースを同じ高度で近接航空支援機のSu-25が飛行していたと映像を交えて説明している。この戦闘機と旅客機との距離は3から5キロメートルだったという。

撃墜に使われたと言われているブーク防空システムをロシアから運び込み、撃墜後に戻したとキエフの治安当局は主張している。同じ政権のビタリー・ヤレマ検事総長は軍からの情報として反キエフ軍がこうしたミサイルを奪取したことはないと発表しているので、そう言わざるをえないのだが、それを裏付ける証拠をキエフ政権もアメリカ政府も提示していない。

それに対し、7月4日にAPはキエフ軍がスラビヤンスクからブークを移動させている様子を撮影した写真を配信している。キエフ軍が制圧作戦にブーク防空システムを持ち込んでいることは間違いない。撃墜の当日、3から4基のブーク防空システムをルガンスクから8キロメートルの地点にキエフ軍は配備していたとロシア国防省は写真付きで主張している。

(AP /Dmitry Lovetsky)

(AP /Dmitry Lovetsky)


前回も書いたように、MH17が撃墜されるまでの10日間、NATO軍は黒海で軍事演習「ブリーズ2014」を実施、アメリカ海軍のイージス艦「ベラ・ガルフ」、AWACS(早期警戒管制機)の「E-3」、電子戦機の「EA-18G」がMH17の動きもモニター、航路を逸脱してミサイルに撃墜される様子を見ていたはず。見えていなければ、別の意味で大問題だ。
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MH17が撃墜された日までNATOが黒海で軍事演習、イージス艦やAWACSが参加して撃墜を監視
転載元より抜粋)
7月7日から17日にかけて、つまりマレーシア航空17便がウクライナ東部の交戦地帯上空で撃墜された日までNATOは黒海で軍事演習「ブリーズ2014」を実施*この「偶然」が注目されている。

演習にはアメリカ海軍のイージス艦「ベラ・ガルフ」、AWACS(早期警戒管制機)の「E-3」、電子戦機の「EA-18G」も参加、民間機も監視していたはず。当然、MH17の動きもモニター、MH17が航路を逸脱してミサイルに撃墜される様子を黙って見ていたことになる。

現在、アメリカやイギリスでは政府やメディアが撃墜の責任をロシアへ押しつけようと大キャンペーンを張っているが、証拠らしい証拠は提示されていない。反ファシスト軍の交信と称する録音英語版ロシア語版はいくつかの無関係な会話をつなげたものだということする解析結果が明らかにされている。会話の中に出てくる地名は撃墜現場から100キロメートルほど離れた場所であり、作成されたのは事故の前日だという指摘もある。

イージス艦、AWACS、電子戦機だけでなく、アメリカにはスパイ衛星があり、ウクライナを宇宙から監視しつづけているはず。今年春、アメリカ政府はロシア軍がウクライナとの国境近くに4万名程度の部隊を集結させている証拠だとする写真を公表し、ロシア側から昨年8月に行われた軍事演習のときに撮られたものだと反論されると言うことがあった。

今回、アメリカの有力メディアはロシアとの戦争を煽るキャンペーンを続けているが、自国政府に対し、衛星写真など証拠を示せとは求めていない。イラクの「大量破壊兵器」やシリアの「化学兵器」と同じように、戦争を始めるための嘘だと自覚、政府を困らせたくないのだろう。

先日、たまたま「米大統領が明言」という大きな見出しを見た。ウクライナ情勢に関する記事だったようだが、ユーゴスラビアにしろ、アフガニスタンにしろ、イラクにしろ、リビアにしろ、シリアにしろ、ウクライナにしろ、アメリカ大統領が嘘八百を並べて戦争を目論んできたことを編集部は忘れたのか、アメリカ大統領の「お告げ」を伝える役割に徹しているのか・・・。

MH17の撃墜に関し、ロシア政府は国際機関による公正な調査を求めてきた。調査を嫌がっているのはキエフ政権側。現地に調査団が到着するのとタイミングを合わせるかのようにキエフ軍はドネツクへの攻撃を激化させている。

1980年代にニカラグアの反革命ゲリラ「コントラ」の麻薬取引を暴き、有力メディアの世界から追い出されたジャーナリストのロバート・パリーによると、アメリカの情報機関はMH17を撃墜したミサイルが発射される映像を保有、そこにはウクライナ軍の制服を着た兵士が写っているという。現在、「西側」ではブークをロシアから運び、それを持ち帰ったということにされているが、これは大きなシステムで、これを隠して移動することは不可能。

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撃墜されたマレーシア航空機の真相は闇の中に!
転載元より抜粋)
http://beforeitsnews.com/war-and-conflict/2014/07/mh-17-no-truth-allowed-2453230.html
(概要)
7月21日付け:

Su25

現場の人々からの情報によると。。回収されたフライトレコーダーを手に入れるためにウクライナにやってきたマレーシアの専門家チームを乗せた車両が、ドネツクから墜落現場に向かう途中でファシスト・ウクライナ軍(AF)に攻撃されました。

ウクライナ政府にこのことは通知されており、彼らはマレーシアの専門家が乗った車両が現場に向かっていることを把握していました。ウクライナ側からの攻撃により1台の車両が破壊されました。

Grad

航空機が墜落した場所はファシスト・ウクライナ軍(AF)が標的にしている場所であり、午後8時に現場に到着する予定だったマレーシアの専門家チームを集中砲火しました。キエフのファシスト臨時政権は、世界中の人々にマレーシア航空機撃墜事件の真相が伝えられないよう、あらゆる妨害をしようとしています。

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