コメント追記:[イランラジオ]「シオニストの犯罪をなくす方法は、この政権を消滅させること」

編注)掲載ミスにより竹下氏のコメントの3段落目から抜けており、22:40分に追加いたしました。申し訳ありません。 

竹下雅敏氏からの情報です。
 時事ブログでは、イランがとてもまともな国だと言って来たのですが、今では多くの方にそう思ってもらえるのではないかと思います。要するに西側の傀儡国家にならない国は全て、テロ国家というレッテルを貼られて来たのです。
 例えば麻薬の密売などはイギリスの王室あるいはCIAが本家本元だと思うのですが、何故か日本ではイラン人のせいにされてしまいます。盗賊団は中国人だったりします。不思議なことに韓国人の犯罪はほとんどニュースにならないか、実名が出て来ません。これはメディアの上層部が相当に韓国に浸食されていると見るべきなのでしょうか。
要するにメディアの公平性や中立性は皆無なのです。現在のガザにおける大虐殺をメディアはまともに報じません。アメリカに不利な報道を一切流さないのが大手メディアなのです。こういった情報操作の中で、私たちはイランやキューバ、そしてロシアなどの国のイメージを植え付けられているのです。ひょっとしたら一番私たちが誤解させられている国は北朝鮮なのかも知れません。
 メディアはイスラム教徒=テロリストという構図を人々に押し付けようとしているかも知れません。「イラクとシャームのイスラム国(ISIS)」は、今後世界中に散ってテロを引き起こす可能性があります。彼らはアメリカが育てたテロ組織であって、イスラム教とは無関係だということを理解した方が良いと思います。彼らの残酷な行為は、彼らが悪魔崇拝者であることを示しています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「シオニストの犯罪をなくす方法は、この政権を消滅させること」
転載元より抜粋)
f1a2f35c0512fdfba843c207720ced7b_XLハーメネイー師は、23日水曜夕方、イラン高等教育センターや大学の学生たちを前に演説し、ガザでの最近の痛ましい出来事の根源や要因について説明しました。

この想像を絶する犯罪は、子供の殺害をいとわない、この政権の野蛮な本質を物語っており、それをなくすには、この政権を消滅させるしかない。そのときまで、この野蛮な政権に対抗する唯一の方法は、パレスチナ人の力強い抵抗であり、それをヨルダン川西岸まで拡大することだ」と強調しました。

さらに、イスラム共和国の創始者、ホメイニー師が、「イスラエルは消滅すべきだ」と語ったことに触れ、「イスラエルの消滅は、この地域のユダヤ人の消滅を意味するのではない。この地域で暮らす人々、この地域に属する人々が、国民投票によって政体を決定する。それによって偽りの強奪政権は消滅することになる」としました。

また、アメリカをはじめとする覇権主義国が、イスラエルの筆舌に尽くしがたい暴力を堂々と支援していることを強く非難し、「アメリカやイギリスなど、西側諸国は、普通の人間なら決して認めないような犯罪を、堂々と支援している。アメリカのオバマ大統領は、ばかげた論理によって、イスラエルにも自己防衛の権利があると言っている」と語りました。

さらに、「覇権主義者の行動は、ガザの人々に対する圧制によって証明されており、彼らは人間の権利を少しも考えていない。また彼らが語る自由や人権は皆、自由と人権を嘲笑するものだ」としました。

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イスラム教に反するイラクとシャームのイスラム国
転載元より抜粋)
e690256d49e96dc438e79a46c1f615d8_XLイスラム教は、アラビア語で平和や安らぎを意味する「セルム」という単語に由来しており、イスラム教徒とは、宗教に関係なく、他人に危険や損害を与えない人を指します。しかし、粗野で狂信的、冷酷なタクフィーリー派のグループは、罪のない人々を殺害しておきながら、自分たちはイスラム教徒であると名乗っているのです。彼らは基本的人権を無視し、ユダヤ教徒やキリスト教徒のみならず、同胞であるはずのイスラム教徒の安らぎを奪い、未熟な思想によりイスラム体制の創設とイスラム法の施行を求めています。名前やシンボルは違っても、彼らはあらゆる場所でイスラム教の名で犯罪に手を染めているのです。彼らの行動は罪のない人々を殺害し、その内臓を食することにまで及んでいます。

一体、彼らはどのような人々で、どこから支援を受けているのでしょうか?

武装テロ組織ISIS「イラクとシャームのイスラム国」は、サラフィー・ジハード主義を取っているとしていますが、実際は逸脱した狂信的な思想に従っています。シリアでは公衆の面前で女性や子ども、高齢者を含めた人々を集団虐殺しています。

現在、彼らはシリアの次に、今度はイラクに足を踏み入れ、北部のモスルや同国の一部地域を占領し、そのテロ行為の範囲を大きく拡大していますが、彼らは大規模な支援なしにはその活動を続行できなかったはずでした。それでは、このテロ組織は一体どのようにして形成されたのでしょうか?


「イラクとシャームのイスラム国」の歴史は2004年、テロリストのザルカウィがテロ組織のネットワーク「タウヒードとジハード集団」を立ち上げ、その指導者に就任したときから始まりました。この人物が、アルカイダの指導者ビンラディンに対する忠誠を誓った後、このグループはイラクにおけるアルカイダの支部となりました。ザルカウィのグループはアメリカのイラク占領後、これまで以上に自分たちをアメリカ軍に抵抗するジハード集団であるとアピールしました。このため、イラクに駐留するアメリカ軍と戦おうとしていた、イラクの多くの若者がこのグループに参加し、瞬く間にイラクで影響力を拡大し、イラク最大の武装組織となったのです。

2006年、指導者ザルカウィは殺害され、その後任としてハムザ・アルムハージェリーが、イラクのアルカイダの指導者となりました。2006年の終わり、イラクの原理主義グループ全てが集合し、武装組織「イラクのイスラム国」を結成、ウマル・アルバグダーディーがその指導者をつとめました。2010年4月、アメリカ軍は軍事作戦を実施し、アルムハージェリーとアルバグダーディーを殺害しました。その後、後任として、アブーバクル・バグダーディーが「イラクのイスラム国」の指導者となりました。

2011年はじめ、シリアの情勢不安が始まると共に、シリアの反体制組織・ヌスラ戦線が「イラクのイスラム国」のシリア支部として結成され、急速にシリア政府との戦いの場において頭角を現すようになりました。結局2013年、アブーバクル・バグダーディーは音声による声明を発表し、ヌスラ戦線と「イラクのイスラム国」の統合を宣言しました。

これにより、ISIS「イラクとシャームのイスラム国」が結成されました。しかしアルカイダがこの統合に反対し、ヌスラ戦線を支持したことから、ISISはヌスラ戦線と戦うことになったのです。

イラクとシャームのイスラム国は、シリアとイラクにおける最も残虐なテログループです。シリアの内戦が始まった2011年3月、西側諸国と一部のアラブ諸国がシリアのテロリストに対して大規模な支援を行なったことで、タクフィーリー派がより大きな力を得るようになりました。サウジアラビア、トルコ、カタールは西側の数カ国と同調して資金援助や武器の供与を行い、プロパガンダや情報における支援、軍事訓練などの支援を行ったことから、シリアでは内戦が継続し、現在はそれがイラクにまで波及しています。イラクとシャームのイスラム国は現在、シリア北部からイラクのトルコ国境付近にまで勢力を伸ばし、占領地をさらに拡大しようとしており、この地域を「イラクとシャームのイスラム国である」と宣言しました。

残念ながら、西側諸国はメディアによってイスラム教に対する悪いイメージを刷り込まれているため、西側メディアは、視聴者が目にするあらゆる粗野な行為すべてを、イスラム的な行動として見せかけているのです。

しかし、正しい知性を持っている人は、イスラム教が弱体化し、イスラム教徒を分裂させ、同胞を殺害するという結果しかもたらさないタクフィーリー派のテロリストの逸脱した思想を最も利用しているのが、西側諸国の政府であることを知っています。

イスラム恐怖症を引き起こす西側諸国の計画は、イスラム教を粗野な戦争の宗教として紹介しようとしています。このプロパガンダは、イスラムを現実とは逆に提示し、イスラム教徒をそうした信仰を持つ犯罪者として怒りと侮辱の標的にしているのです。現在も、このような西側の差別的なプロパガンダに最大限に貢献しているのは、イスラムの名を語って犯罪を行うテロリストなのです。

世界の人々は、少なくともインターネット空間でイスラム諸国を訪問し、西側やサウジアラビアなどのアラブの専制国家が与えた武器によって、中東でイスラム教徒が殺害されている現実を直視する必要があります。

このような状況で、イスラム世界は、真のイスラム教と、テロ組織が利益の追求に利用している強硬的なイスラム教とを切り離す必要があります。このような区別は、イラクとシャームのイスラム国のようなテロ組織の危険な行為や犯罪からイスラム教を解放し、イスラム恐怖症とイスラム教徒の間の対立で利益を得ようとする西側の力を最大限に削減することになるのです。

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