[ロシアの声]ラヴロフ外相の発言「西側はウクライナで一切をかけた勝負に出ようとしている」

竹下雅敏氏からの情報です。
 ラブロフ外相の言葉は、微妙な言い回しですが、現在進行形だと思います。要するに“西側諸国はウクライナで一切をかけた勝負に出”ようとしていると見ているわけです。ここで言う西側諸国は、ブッシュ・ナチ陣営とその傀儡です。
 3つ目の記事でも、当の米国内から“最も深刻な脅威は現在…ホワイトハウスと米国議会だ”とする声明が出ています。危機は現実のものとしてあるということです。
 歴史的に見れば、地球レベルでの決定的な瞬間になる出来事なのですが、人々の感覚が鈍いのか、メディアは沈黙したままです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
ラヴロフ外相:西側はウクライナの過激主義者たちを支持して民主主義の原則に違反している
転載元より抜粋)
a10

© Photo: RIA Novosti/Ramil Sitdikov


西側は、ウクライナ危機の時、民主主義の原則に反対し、ロシアに対してははったりを利かせようとした。ロシアのラヴロフ外相が22日、述べた。

ラヴロフ外相は、外交・防衛政策会議の総会で、「我々の西側のパートナーたちは、独自の民主主義の原則で行動し、過激主義者たちを支持したほか、我々(ロシア)に対してはったりを利かせようとして、ウクライナ情勢で実際に全てを危険にさらした」と述べた
————————————————————————
ラヴロフ外相、西側は「ロシアを面食らわせ」ようとしている
転載元より抜粋)
a20

© Photo: RIA Novosti/Ramil Sitdikov


ラヴロフ外相は、西側諸国はウクライナで一切をかけた勝負に出、「ロシアを面食らわせよう」と欲しているとの見方を表した。外相は22日、外交国防政策評議会の会議の席でこう述べた。

「ウクライナ危機までの長い間、ロシアと西側の関係は真実の時に近づきつつあるという感覚が漂っていた。問題を永遠に後回しにするわけにはいかないのだ。」
「我々のパートナーらはウクライナにおいて一切をかけた勝負に出て、自国の民主主義の原則を踏みにじり、急進主義者らを支援した。フーリガン流にいうと屈辱を飲ませ、『我々を面食らわせ』ようとしたのだ。」
————————————————————————
米国を脅威に陥れているのはオバマ米大統領か、はたまたホワイトハウスか?
転載元より抜粋)
a30

© Photo: AP/Rob Griffith


オバマ大統領の外交政策は米国にとって致命的。こうした帰結が米国人政治家らから出された。彼らは国際舞台においてオバマ大統領の行動への理解がますます得られなくなっていることを認めている。米国の発案で発動された対露制裁は国際関係のシステム全体を揺るがしている。
たとえばキッシンジャー元国務長官は独シュピーゲル誌からのインタビューのなかで、ウクライナ危機に関して西側は過ちを犯したことを認めている。

「クリミアは特殊な例だ。西側がもし誠実たろうとするのであれば、過ちを犯したことを認めねばならない。ウクライナはロシアにとって常に特殊な意味を持っていた。これを西側が理解しなかったということは、致命的誤りであった。」

キッシンジャー氏は米露間に新たな冷戦が起きる危険性を警告し、対露制裁体制を発動した米国政権の発案を厳しく批判した。

対露関係についていえば、露米の対話と協力、ロシアとNATO,EUの正常な相互関係は実に体系的に、長期的に失われた。米国はこうした攻撃的政策へと転換することで、自国の連合国にとっても、また自国自身にとっても体系的な諸問題を作り上げている。ロバート・ゲイツCIA元長官は最近表した声明で、米国の国家安全保障にとって最も深刻な脅威は現在、2マイル四方の空間から発生している。その2平方マイルにあるのはホワイトハウスと米国議会だ」と語っている。

Comments are closed.