竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ギリシャ議会 構造改革案を賛成多数で承認
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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「裏切り者」と非難…アテネで緊縮反対派がデモ
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読売新聞 15/7/11
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「ギリシャ持たない」米長官、EUに見直し要求
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livedoor 15/7/11
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ギリシャとEUの状況
転載元より抜粋)
マスコミに載らない海外記事 15/7/11
Paul Craig Roberts
2015年7月7日
ワシントンには、割引された国債を購入したアメリカ金融機関の利益よりも重要な関心事がある。ワシントンには、ギリシャの債務を、ギリシャから国有財産を略奪するの利用しようとしている、ヨーロッパの1パーセントの権益より重要な関心事がある。ワシントンのより上位にある関心は、EUの統合と、それゆえ、ロシアとの紛争を起こすためのワシントン仕組み、NATOの維持だ。
もし頑固なドイツが、ギリシャを、EUから去らせ、ギリシャがロシアと金融支援を頼るようになれば、イタリアやスペインの首脳部も、恐らく最終的には、フランスも同じことを考えるだろう。南ヨーロッパが、ロシアのユーラシア貿易圏のメンバーとなれば、NATOは解体し、アメリカ覇権も、NATOとともに解体することになる。
これは、とうていワシントンは容認できない。
もし、報道が正しければ、ビクトリア・ヌーランドは既にギリシャ首相を訪問し、彼に、EUを離脱することも、ロシアにすり寄ることもゆるさず、さもなくば、大変な結果になる(打倒あるいは暗殺を意味する丁寧な表現)と説明した。実際、ギリシャ首相は、恐らくわざわざ訪問を受けずとも、それは分かっているだろう。
“ギリシャ債務危機”は今や抑えられたというのが私の結論だ。IMFは既に、ギリシャに緊縮政策を押しつけたのは、そもそも間違えだったというIMF報告書を発表して、ギリシャ政府の姿勢を受け入れた。この報告書と、ワシントンの圧力のせいで、欧州委員会と欧州中央銀行は、ギリシャが受け入れられる様な計画を作り上げるよう、ギリシャ政府と協力するだろう。
これで、つまりイタリア、スペインと、ポルトガルも、より寛大な扱いが期待できるのだ。
ギリシャ“債務危機”には、二つの別の狙いがあることを説明した。一つは、国家債務を、その国が支払えるレベルに減額するという再編の慣行を止め、その国の国民が、貸し出し超過した債権者達の失敗の責任を負わされるという新たな原則を確立することだ。
もう一つの狙いは、前欧州中央銀行総裁ジャン=クロード・トリシェが、はっきり述べた通り、財政政策を巡る権限(課税と支出の意思決定)を、国家政府から、ブリュッセルのEUに移譲することで、EU加盟諸国の主権を弱体化させることだ。
だがなによりも、ワシントンは、自らの権力を優先し、NATOの解体を引き起こしかねない、ギリシャ離脱を防ぐように動いたのだ。
ロシアと中国は、ギリシャのEUからの離脱を支援して、NATO解体を始める好機を逸してしまった。
もしギリシャの状況と、これに続く、イタリアとスペインの状況が、ここで、この記事が示唆する方向で解決されることになると、ワシントンがロシアに圧力をかける為の仕組み、NATOは無傷のままとなり、ワシントンが作り出した紛争は継続することを意味する。これは悪いニュースであり、略奪者連中に対するギリシャの勝利のマイナス面だ。
記事原文のurl: http://www.paulcraigroberts.org/2015/07/07/greece-eu-situation-paul-craig-roberts/
2015年7月7日
ワシントンには、割引された国債を購入したアメリカ金融機関の利益よりも重要な関心事がある。ワシントンには、ギリシャの債務を、ギリシャから国有財産を略奪するの利用しようとしている、ヨーロッパの1パーセントの権益より重要な関心事がある。ワシントンのより上位にある関心は、EUの統合と、それゆえ、ロシアとの紛争を起こすためのワシントン仕組み、NATOの維持だ。
もし頑固なドイツが、ギリシャを、EUから去らせ、ギリシャがロシアと金融支援を頼るようになれば、イタリアやスペインの首脳部も、恐らく最終的には、フランスも同じことを考えるだろう。南ヨーロッパが、ロシアのユーラシア貿易圏のメンバーとなれば、NATOは解体し、アメリカ覇権も、NATOとともに解体することになる。
これは、とうていワシントンは容認できない。
もし、報道が正しければ、ビクトリア・ヌーランドは既にギリシャ首相を訪問し、彼に、EUを離脱することも、ロシアにすり寄ることもゆるさず、さもなくば、大変な結果になる(打倒あるいは暗殺を意味する丁寧な表現)と説明した。実際、ギリシャ首相は、恐らくわざわざ訪問を受けずとも、それは分かっているだろう。
“ギリシャ債務危機”は今や抑えられたというのが私の結論だ。IMFは既に、ギリシャに緊縮政策を押しつけたのは、そもそも間違えだったというIMF報告書を発表して、ギリシャ政府の姿勢を受け入れた。この報告書と、ワシントンの圧力のせいで、欧州委員会と欧州中央銀行は、ギリシャが受け入れられる様な計画を作り上げるよう、ギリシャ政府と協力するだろう。
これで、つまりイタリア、スペインと、ポルトガルも、より寛大な扱いが期待できるのだ。
ギリシャ“債務危機”には、二つの別の狙いがあることを説明した。一つは、国家債務を、その国が支払えるレベルに減額するという再編の慣行を止め、その国の国民が、貸し出し超過した債権者達の失敗の責任を負わされるという新たな原則を確立することだ。
もう一つの狙いは、前欧州中央銀行総裁ジャン=クロード・トリシェが、はっきり述べた通り、財政政策を巡る権限(課税と支出の意思決定)を、国家政府から、ブリュッセルのEUに移譲することで、EU加盟諸国の主権を弱体化させることだ。
だがなによりも、ワシントンは、自らの権力を優先し、NATOの解体を引き起こしかねない、ギリシャ離脱を防ぐように動いたのだ。
ロシアと中国は、ギリシャのEUからの離脱を支援して、NATO解体を始める好機を逸してしまった。
もしギリシャの状況と、これに続く、イタリアとスペインの状況が、ここで、この記事が示唆する方向で解決されることになると、ワシントンがロシアに圧力をかける為の仕組み、NATOは無傷のままとなり、ワシントンが作り出した紛争は継続することを意味する。これは悪いニュースであり、略奪者連中に対するギリシャの勝利のマイナス面だ。
記事原文のurl: http://www.paulcraigroberts.org/2015/07/07/greece-eu-situation-paul-craig-roberts/
“続きはこちらから”以降は、こうした状況に関するポール・クレイグ・ロバーツ氏の解説です。記事によると、“ヌーランドは既にギリシャ首相を訪問し、彼に、EUを離脱することも、ロシアにすり寄ることも許さず、さもなくば、大変な結果になると説明した”とのことです。要するに言う事を聞かなければ、暗殺を含む政権の崩壊を示唆したわけです。これを見ると、バルファキス前財務大臣がトロイの木馬であったことがよくわかります。まさに彼が行っていた事柄は、ヌーランドの忠告通りのことだったからです。
当初、中国がギリシャを救済する計画だったはずですが、今の中国市場の混乱を見ていると、それが難しくなったように感じます。私は、チプラス首相はいずれユーロを離脱し、ドラクマに戻る決意であると考えています。しかし、現状ではアメリカの警告に従ったふりをした方が得策だと考えたのだと思います。いずれ放っておいてもアメリカは崩壊するので、上手に交渉しながら時を待つつもりなのだと思います。