[Sputnik 他]欧州、ギリシャと合意結ぶ、裏切りなのか / 大変面白いギリシャの現状 〜チプラス首相の波動は以前と少しも変わりなし〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 ギリシャの債務の合意ですが、状況を見ると、チプラス首相が脅しに屈してギリシャ国民を裏切ったとしか考えられません。しかしもしそうであれば、彼の波動が国民を裏切った場合に相応したものになるはずなのです。ところが、彼の波動は以前と少しも変わりがありません。
 こうしたことを考慮すると、ユーロ側がチプラス首相を信頼していないように、何か考えている可能性があります。その一つとして、NEVADAのブログでは、事の展開が“筋書き通り”であるとあります。この情報がどのくらい信用できるかは別として、このままアメリカの思惑通りに事が進むとも思えません。もう少し様子を見る必要があるでしょう。
 ところで“続きはこちらから”以降の記事で、大変面白い状況が示されています。経済崩壊しているはずのギリシャにおいて、“ギリシャの街の様子はいたって平常でした。…市民の暴動も混乱も起きていませんでした”とあり、銀行が閉鎖したままであるにも関わらず、市民生活は普段と変わりがないようなのです。これは、出来れば暴動が起こり、国中が混乱してチプラス政権を排除したいと思っていた連中にとって、呆然とする光景です。
 またこのギリシャの先例は、将来地球規模で金融崩壊が起こった際に、然るべき準備さえしておけば、一般市民の生活はそれまでとほとんど変わらないということを示唆している可能性があります。
 チプラス首相が今回、不本意な合意をせざるを得なかった背景はいろいろあるでしょうが、ドラクマを刷るための輪転機をギリシャ政府がすでに破棄してしまっていたことは、かなり大きかったのではないかと思います。
 ギリシャの現状を見ると、地域通貨ドラクマで市民生活は、そこそこ問題無くやって行けるのではないかと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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欧州、ギリシャと合意結ぶ
転載元)
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ユーロ圏諸国リーダーらは月曜朝、ギリシャ債務危機の解決について、ギリシャをユーロ圏にとどめるための「全会一致の決定」に漕ぎ付けた。

ドイツのメルケル首相は、ユーロ圏最大の経済大国のリーダーとして、達成された合意の条件の一部を公表した。それによれば、ギリシャ支援プログラムは3年間で860億ユーロとなる。

ギリシャはまず、信頼醸成措置を取り、一連の法案を可決させなければならない、とドイツ首相。

またメルケル首相は、ギリシャの名目債務を免除は受け入れられず、したがって、それはなされない、と強調した。さらに首相は、ギリシャの銀行の資本増強のために、今日、250億ユーロが必要である、と述べた。

ギリシャのツィプラス首相はサミット後の会見で、ギリシャは自立への足がかりとなる合意を債権者側と取り結ぶために最後まで戦った、ギリシャがユーロ圏を離脱するという脅威は過去のものとなった、と述べた。

重い合意とはなったが、国有財産の海外移転、財政的な窒息、金融システムの破綻は回避された、とギリシャ首相。

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ギリシャ 少なくとも15日までユーロ圏にとどまる
転載元より抜粋)
ユーロ圏19カ国の大統領及び首相が集まったサミットの結果によれば、ギリシャは、少なくとも7月15日までユーロ圏にとどまる。この決定は、債権団に対し負った義務の遂行について、ギリシャ政府との間で達した合意をもとに下された。

ギリシャ側からの最初の措置となるのは、14日までに、民有化や年金及び消費税見直しなどの税改革を含めた「構造改革諸機関との間で打ち合わせのなった」6つの法案を、議会が採択する事だ。

またユーロ圏首脳会合では、ギリシャのユーロ圏残留を可能にする第3次支援3年プログラムに関する相互理解が達成された。ギリシャ政府を援助するこの3年計画は、この国の予算措置の実現の度合いに応じて、段階的に実施される。

15日、ユーログループは、再び会合を開き、第3次ギリシャ支援プログラムのスタートを確認する。IMFとユーロ圏からの特恵融資の総額は、900億ユーロとなる見込みだ。

2つの国際的な特恵融資プログラムは、ギリシャにとって2010年5月から2015年6月30日まで効力を持った。その結果、どちらも正式な終了に至っていなかった。IMFとユーロ圏がギリシャに拠出した融資は、全部で2400億ユーロである。

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ギリシャ チプラス首相の辞任も
記事配信元)
本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
記事の提供元にてご覧ください。


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ギリシャの現状
転載元より抜粋)
http://beforeitsnews.com/opinion-liberal/2015/07/the-economy-we-just-arrived-in-athensheres-what-we-saw-2509334.html
(概要)
7月13日付け:

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“丁度、アテネに到着したところです。我々が目にしたギリシャの現状は以下の通りです。”
by ビル・ボナー

我々はギリシャの現状を取材するためにロンドンからアテネに向かいました。

”もう終わったよ、ユーロも終わった、ギリシャも終わった。”と我々が乗ったタクシーのドライバーが嘆いていました。ギリシャでは銀行が2週間も閉鎖したままです。破たんしつつあるギリシャの金融システムにテコ入れするために、ギリシャ政府は国民(観光客は除く)に対し、ATMから1日に60ユーロ(67ドル)以上引き落とすことを禁止しました。

今朝の速報で、ギリシャをユーロ圏に留めておくためにギリシャ政府と債権団体は(15日までに財政改革案を法制化し即時実行することを条件に)ギリシャへの金融支援を行うことで大筋合意したと報道されました。

ツィプラス首相は債権団体の要求に屈し、財政再建を行うことを約束しました。しかしギリシャ国民は国民投票で緊縮財政(今回合意した内容)に反対したのです。しかもツィプラス首相は水曜日にギリシャ国会で財政再建を押し通さなければなりません。これを実行しなければ彼の賭けは失敗に終わります。

経済が崩壊したギリシャの街の様子はいたって平常でした。パニックや暴動、列車事故なども起きていません。
アクロポリスには観光客しかいませんでした。彼らはギリシャで金融危機が起きていることすら知らないのです。

昨夜、(アテネの中心の)シンタグマ広場に行ってみたのですが、市民の暴動も混乱も起きていませんでした。
ただ、武装車両に乗ってうたた寝をしている警察部隊を見ただけです。

ATMは機能しています。ただ誰もATMの前に並んでいません。レストランのテーブルは5割ほど埋まっていました。浪費や無謀な投資をしているような様子はありません。

アテネには、パリの凱旋門、エッフェルタワー、ルーブル博物館のような有名な建物や施設はありません。
我々が見る限りでは洒落たアパートもありません。きらきらしたオフィスビルもありません。

ギリシャは2000年前に完成した都市です。古代ギリシャはどのようにしてパルテノン神殿(アクロポリス)を建設したのでしょうか。

この神殿は知恵の女神のアテナを祀るために建てられたのですが、巨額の投資と綿密な計画や組織力が必要だったはずです。しかし現在のギリシャには資金力も組織力も皆無です。
現在のアテネは色あせてしまっており、ちょっと廃れた地中海の街という感じがします。

“Hey, can I help you?” と、みすぼらしい恰好をした男性が我々に近づいてきました。彼は我々に何等かのサービスを提供しようとしていましたが、No thanksと言って断りました。すると彼は、何を探しているんだい、と訊いてきたので、私は、金融崩壊の形跡を探しているんだ、と答えました。

すると彼は、オーそうか、オレは麻薬、女、ギャンブルは知っているが、金融崩壊については何も知らないなあ、と答えました。我々がThank youと言うと彼は去っていきました。

皆さんもご存じの通り、ギリシャは他の戦場と同様に大規模なゾンビ戦争の戦場になっているに過ぎません。正直な人々が働いてお金を稼ぎ貯蓄をしている一方で、ゾンビたちが彼らのお金を搾取するのです。

しかしゾンビは信用取引で生命を維持しています。ゾンビは借金を繰り返すことでビジネスを継続しているのです。彼らは巨額のボーナスを支払うことで、株価を上昇させています。

せこい信用取引により米政府の運営は成り立っています。実際、世界中の政府は赤字運営です。ですから、赤字を消去しゾンビ・プログラムを縮小させるべきなのです。

せこい信用取引の資金は、怠け者、詐欺師、ロビースト、法律家、愚かな戦争、愚かな投資そして他人を代償にして生きている何百万人もの人々に流れていきます。。

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