注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
ロシアはこの72時間で更なる厳戒態勢へ
本日クレムリンに出回っている【ロシア】国防省(MoD)の新報告書はよく読むと恐ろしい内容で、この72時間でプーチン大統領は2度も【ロシア憲法】87条の最高司令官(CINC)としての権限を発動させ、ロシア連邦防衛のための戦略的軍事配備を命じたというのです。
――1度目は10月11日、プーチン最高司令官が何千もの精鋭空挺部隊の兵に即時に戦闘態勢に入れるよう命じました。
――その際【プーチンは】戦時下の権限を行使するにあたり、「トルコにはシリア北部で軍事作戦を展開すると同時に、同地で活動している「イスラム国」のテロリスト集団(ロシアでは非合法【組織】)の武装兵を封じ込めることは無理かもしれない」と述べています。
――以上に続いて、この数時間前には、東部軍管区の8千の兵に敵の急襲部隊を撃退する準備を進めるよう命じました。
――おまけに核弾頭を搭載した弾道ミサイルと巡航ミサイル【を任された】1万2千【人】の部隊、【そのミサイルを発射する】213の発射施設や戦略航空機や水上艦も始動させました。
――プーチン最高司令官は欧米に対し、【以上の】恐ろしい核兵器で「あらゆる防衛【システム】の裏をかくことが可能だ」と思い知らしめ、【このような核弾頭付きミサイルの向上に】加えて「ロシアは、世界で他の誰も有していない兵器をも生み出した」と【欧米に】警告してみせました。
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当然のことながら、白人至上主義のディープ・ステートがトルコを同等扱いする訣がありません。ですがトルコは火事場泥棒的にシリアへ侵攻して、自国の領土を拡げたいのではなく、最早経済的に支えきれない大量のシリア難民がシリアに戻る気になってくれるよう、トルコとシリアの国境に安全地帯を設けたいのです。だって360万人の難民ですよ? 食費だけでも如何ほどか。
今回は前半で諸悪の根源であるアメリカの事情を詳しく、そして後半でトルコの置かれた状況に戻ります。この中で現在一番の問題は左派ヨーロッパ諸国。アメリカがシリア政府転覆のために集結させたテロリストは大半がヨーロッパ出身だというのに身柄引き受けを拒否し、彼らがシリアに居座ることを未だに支援しています。
エルドアン大統領が、「そんならウチにいるシリア難民をヨーロッパに送り込んだろーやないかい!」とキレるのも無理はありません。テロリストを追い出さない限り、シリアの一般市民はアラブ系だろうがクルド系だろうが、何教徒だろうが、怖がって戻ってくれないのですから。
あと補足として、本文では「19日に公開」とあるFISA文書なのですが、再び延期されてしまいました(※現時点では月末との噂)。なんでさっさと公開しちゃわないのかな、とずっと疑問だったのですよ。今回のソルカ・ファール女史の記事を読んでやっと理解しました。
「FISA報告書」とは、どうしてもトランプを大統領にさせたくなかったCIAやFBAが証拠(スティール文書)を捏造し、FISA(外国情報監視法)に基づく盗聴監視令状をFISAの秘密法廷で幾度も取得したという事件の捜査報告書を一般向けに編纂したものです。権力乱用事件と世間で呼ばれていますが、ようはトランプ選挙陣営に対してディープ・ステートが仕掛けたクーデターの一つ。
えーとですね……大量の軍隊を国内にがっつり配備させないといけないレベルの危険を孕んでいたようです。ロシアも警戒を最大限高めておかないといけないレベルだそう。つまりFISA文書の公開のタイミングによってはアメリカ内戦どころか核兵器が飛び交う第三次世界大戦を覚悟してね、という。マジですか。
ディープ・ステートを叩ける格好のネタだというのに、公開日がどんどん延期されているのも納得です。