注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(ロシアのプーチンさんとアメリカのトランプさんはトルコを庇うが)
ディープ・ステートと手を組んだEU、ロシアとトルコとトランプさんを敵に回す
本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】外務省(MoFA)の不吉な新報告書によると、セルゲイ・ラブロフ外務大臣とプーチン大統領は、シリア北部にいるクルディスタン労働者党(PKK)【率いる】テロリスト勢力に対してトルコが【前日の9日に】開始した攻撃「平和の春作戦」を巡る諸問題について【いつでも話し合えるよう】、トルコのメヴリュット・チャヴシュオール外務大臣とレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領との衝突回避のための連絡窓口を【現在も】維持しているとのこと。
――【欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長は作戦を停止するよう要求し、ヨーロッパがトルコを支援することはないと言い切り、】フィンランド【政府】は当該軍事作戦を糺弾し、トルコに対する【全ての】武器販売をストップしてみせたことから、エルドアンに「EUよ、目を覚まさぬか!」と言わしめ、もしEUがシリアにおけるトルコの当該作戦を侵略行為だと名指しするのであれば、【トルコ国内の360】万人もの【シリア】難民をヨーロッパに送り込んでやると脅される羽目に相成りました。
――この脅迫を支持したのがドナルド・トランプ大統領です。彼は自分を権力の座から排除しようとしたヒラリー・クリントンやその配下のディープ・ステート側工作員連中と共謀した社会主義者のヨーロッパ各国政府に対し、強烈な復讐をお見舞いしたいと長らく願っていたのでした。
――トランプが何故クルド人テロリスト勢を支援する米軍を引き揚げさせたのか。その件について、「彼ら【クルド人】は第二次世界大戦【など】で我々を助け【に馳せ参じてくれたりは】しなかったではないか」と述べています。
――そして更にアメリカはそもそも最初から中東などに行くべきではなかったとも述べ、戦争で疲弊したアメリカの人々に対して「馬鹿げた戦争は、【少なくとも】我々にとっては、終わろうとしている!」と宣言したのです。
――ですが、トランプは現在このような事実や真相を述べたせいで、敵であるディープ・ステート勢から攻撃され、果てしなく続く御伽噺のような弾劾の陰謀に再び曝されるのでした【中略】...。
As challenging as predicament for Turkey's President Erdogan appears from the outside since his incursion into Syria, the international fallout may be more cosmetic than it looks. https://t.co/B5gUPS3FGX
— New York Times World (@nytimesworld) 2019年10月16日
このように大手メディアが一斉にエルドアンを敵視していることから、ディープ・ステートの軍産複合体にとって不都合な動きな筈なのですよ。ただの国内ウケ狙い如きでそんな危険な橋を渡りますかね?】
【以下略】
トルコ受難:テロリストの完全封鎖は難しいし、同盟諸国は手伝ってくれないし
【前略】
――この戦時下の権限を行使するにあたり、【プーチン大統領は】「トルコにはシリア北部で軍事作戦を展開すると同時に、同地で活動している「イスラム国」のテロリスト集団(ロシアでは非合法【組織】)の武装兵を封じ込めることは無理かもしれない」と警告を発しました。
――【同じくテロリスト集団に曝されている】トルコは自身が加盟している北大西洋条約機構(NATO)によって深刻な状況に置かれました。何せ【NATOは】同盟国【であるトルコ】の応援にかけつけることを拒否しただけでなく、ショックなことに、この欧米軍事同盟からトルコを完全に追放してしまえとの声まで上がっているのです【中略】...。
I never say this, unless I abs. believe this based on intel. reps., my contacts and my knowledge ab islam.
— 🎙🇳🇴Norway4TRUMP🇺🇸 (@Norway4Trump) 2019年10月10日
1) THE KURDS MUST BE ARMED BY EUROPE AND THE US!
2) THE DICTATOR ERDOĜAN & TURKEY HAS NO VALUE IN NATO AND MUST BE KICKED OUT!
The Kurds have always been a friend of the US. pic.twitter.com/aL8iZjxXRL
違法な侵略行為に参加を強いる傍迷惑な軍事同盟NATO
当該報告書曰く、北大西洋条約機構というのは北米とヨーロッパの29箇国から成る国際同盟です。
――中でも最も強大な加盟国は2,206,350の兵士を抱えるアメリカ合衆国であり、2番目に強大な加盟国が890,700の兵士を抱えるトルコとなります。
――【北大西洋】条約第5条により、全ての締約国は相互に集団防衛をすべき旨が定められています。
――これが発動されたのは歴史上でたった一度。アメリカが2001年9月11日にテロ攻撃を受けた後のことです。
2015年10月、オバマ゠クリントン政権は自分たちが攻撃を受けてもいないのに、シリア政府に対してアメリカ合衆国が故意かつ直接の戦闘当事国となるようにもっていった、と当該報告書は続けます。
――そして第5条を決して発動させることなく、NATOの多くの同盟諸国をこの国際的内戦へと引き摺り込んだのでした。
――いち主権国家に対する侵略行為であり、当初アメリカ勢が侵略を行ったときから現在に至るまで違法な行為なのです。
Turkey is being "threatened and attacked by terrorist groups and NATO's Article 5 states all member countries need to side with us. But they [NATO countries] cannot answer if they will they side with a NATO member or the other side." President Erdogan pic.twitter.com/lh4iycJ9cb
— TRT World Now (@TRTWorldNow) 2019年10月14日
確かに9.11でアメリカが支援を求めるのが可能だったのなら、シリアで負けが濃厚となったイスラム国が自国に逃げ込みそうだ、と第5条の集団防衛権をトルコが発動するのは当然です。ほんまに何故助けぬよ。
トルコ以外のNATO国の言い分としては、「欧米はクルド人の味方だから」……そりゃ泣きてぇわ。卓袱台ひっくり返して、ロシアやイランと仲良くした方がいーんじゃないかな。】
【中略】
欧米の偽善者っぷりが異常
ロシアとアメリカの両国が、トルコによるシリア内の軍事行動を非難する国際連合安全保障理事会の決議に加わることを共に拒否している中で、NATOの同盟国に連帯を呼びかけたトルコは以下のような対応をされた、と当該報告書はまとめています。
――ノルウェーはNATO同盟国トルコへの軍事輸出をストップし
――イタリアはNATO同盟国トルコにシリアへの攻撃を止めるよう訴え
――アメリカの国会議員たちはNATO同盟国トルコに制裁を加える準備を進め
――欧州連合はNATO同盟国トルコへの制裁とNATO追放を計画し【さらにトルコがシリアとの国境に安全地帯を設けても、ヨーロッパはそこへ一銭たりとも援助しないと宣言し】
――フランスのフランソワ・オランド元大統領はトルコがNATOから放り出せとあからさまに呼びかけ、【ドイツ、イギリス、フランスの外務大臣全てがトルコを非難し、ドイツに至っては「可能な限り最も厳しく」トルコの侵略を非難すると表明したのですから】
――この全てに対してトルコは、そもそもシリア内のクルド人テロリスト勢を武装させたのはNATO同盟諸国ではないか、と糺弾するという至極まっとうな反応を示しました。
――そして諸国に対し「【トルコが安全保障上の懸念を抱くのも尤もだ、正当なことだと認めながら、我々が実際に作戦に出ると反対する……】これは貴方たちの偽善【行為】だ」と断言してみせたのです。
――【まさに】欧米とNATOによる偽善であり、シリア内のクルド人テロリスト勢に対するトルコの攻撃を率いている軍【指揮】官は、米国が支援した【シリア】反体制派の元リーダーなのですから【今更反対するなぞ】狂気の沙汰もいいところ、その滑稽さは天井知らずでしょう。
――【かつて、】アメリカが後押しする反乱軍の【当該】リーダーとその配下の戦闘員らには、リンゼー・グラム米上院議員が提出した法案に基づき、アメリカ議会が資金を供与していました。
Like father like daughter. McCain with Salim Idris, one of the US's men in the early stages of the war with Syria. Here's what he saying now, his group "is standing in strength, resolve and support with our Turkish brethren in Turkey" in their military operation into Syria. pic.twitter.com/mjgadWvhJp
— truthcounts (@grandnaso) 2019年10月12日
現在トルコに協力しているのは、これまで米軍がシリア側の味方として長年優遇していたサリム・イドリスなどシリアの元反体制派の指揮官3名だそう。ちなみに上の写真で仲良さそうな白人男性は、極秘軍事法廷で早々に処刑されたと噂されるマケイン米上院議員。
マケインの子分だったリンゼー・グラムは、途端にトランプさんの強力な味方に豹変しましたとさ……マジで小物。】
――2日前にトランプ大統領を「恥知らずにも同盟相手のクルドを見捨てた」と攻撃したグラム上院議員その人です。
――ですが、トルコの防衛大臣と極秘会談をしていると信じ込まされた悪戯電話の録音上では、トルコの“クルド問題”に対して同情の意を表し、クルド人は“脅威”だと言ってのけたグラム上院議員その人でもあります。
大量逮捕には巻き込まれたくないから弾劾騒ぎではトランプの味方を声高に唱えるけれど、軍産複合体も敵に回したくないので戦争は大賛成という……繰り返しますが、マジで小物。】
――こういった頭のおかしい偽善者連中がこれ以上、無辜の民を殺害する前にトランプには「ドブ掃除」をして欲しいと、世界中でまともな人々なら待ち望んでいるのも頷けようというものです。
【以下略】
2つ目はベネズエラ転覆の急先鋒、マルコ・ルビオも加わったリビアでのテロリスト支援活動写真。タカ派上院議員というより、3バカ揃い踏み。長時間眺めると安倍レベルの阿呆に感染する可能性あり。】
John McCain and Lindsey Graham call for grounding of Syria's air force https://t.co/qLui7AaHY0 pic.twitter.com/RtlOAZ4VRR
— The Hill (@thehill) 2017年4月6日
Sen. Graham , Rubio and McCain
— Rod (@dudewtfnow) 2018年12月20日
In Libya and later in Syria were the first to call for arming the rebels who then joined Isis diverting all US supplied weapons to the terrorists. Isis got its weapons, courtesy of the 3 dumbest US senators.
Graham is a terrorist sympathizer. pic.twitter.com/vuw4zaLH0Y
【※中編に続きます。】
翻訳:Yutika
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。また元記事で使用された画像は今回使用しておらず、別のものを掲載したツイッター画像を加えております。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
個人的にエルドアンの善人度合は未だによく把握できていませんが、幾ら何でも某国の天ぷら総理ほどの阿呆では、複雑な歴史と文化を抱える古い国家の舵取りは無理だと思うのです(※あ゛、そういえば日本も古かった……特大の墓穴を掘った気分です、悲しい。では「右に倣えな忖度へっぽこ島」とは違うということで)。ヨーロッパとロシアと中東諸国に挟まれ狙われる大国なのです、傀儡奴隷のポチ犬じゃトップは務まらない筈です。
なので最近のソルカ・ファール女史の幾つかの記事から、トルコ側の置かれた状況が理解できそうな情報を拾ってみました。
……で、読後なんですが……トルコってば想像以上に厳しい立場なのですね。流石はナチス並みの白人至上主義思想を拗らせた欧米エリート・カバールじゃありませんか。トルコの扱い酷ぇ、酷すぎる。幸いなのは打倒ディープ・ステートのプーチンさんとトランプさんが理解を示してくれること。あとは見事な四面楚歌です。
クルドはクルドで純粋に、文化を維持できるような流れに追々なることを祈っていますが、兎にも角にも、まずはテロリスト一掃ということで。
ちなみに10月秋の軍事作戦だというのに「平和の春作戦」という名称、ディープ・ステートCIAによる他国転覆作戦「アラブの春」を想起したのは私だけでしょうか。意図してつけたのなら痛烈な嫌味ですわ、喧嘩売ってはります(笑)。