アーカイブ: まのじ

韓国、北朝鮮そして日本にとってのキーパーソンはロシア

 朝鮮半島の平和のために、韓国はロシアを始めとするアジアの国の経済協力に前向きであると伝えました。言い換えれば、北の非核化のためのキーパーソンをロシアとする、ということかと思います。
 また北朝鮮にも、非核化がテーマに上る米朝首脳会談を前に、ロシアとの緊密化を期待した動きがみられ、ロシアと北朝鮮との閣僚級の会談がピョンヤンで持たれるとの報道があります。
 では、再選を果たしたプーチン大統領のロシアと日本の関係は?
スプートニクによる識者の論評が愉快で「安倍政権の動向とは関係なく、日露の経済関係は進展」とあり、よしよし。そればかりでなく、現在アジア外交の蚊帳の外にいる日本を、ロシアが北朝鮮に仲介するという役割も期待されていると見ています。ここでもロシアがキーパーソンを果たします。
 願わくば、日朝首脳会談が実現の際、日本の首相、内閣とも完全リニューアルされ、日本が本当にアジアの平和にひと役担えますように。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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大統領選を終えて:日本の識者が見たロシアと日本のこれから
転載元)
上智大学の上野俊彦教授は、日露関係の大筋に変化はないとして、次のように話している。
「今後の日露関係については今後も特に変化はないと考えています。日本側の内政問題が原因となって安倍内閣の支持率が下がっています。今後、安倍総理が外交問題や日露関係に力を注げるのか不透明になっており、また安倍総理の退任の可能性もあって、日露平和条約締結交渉や北方領土の共同経済活動の協議については日本側の要因で停滞する可能性があると思いますが、日露の経済関係そのものは、安倍政権の動向とは関係なく、進展していくと思われます

法政大学の下斗米伸夫教授は、来たる米朝会談においてロシアの役割が重要になり、プーチン大統領が日朝関係にも影響を及ぼすと見ている。

「米朝会談がウラジオストクで行われるという説もあり、どこで開催されるか大変興味深いです。そもそも米朝会談は、開催はされると思いますが、金正恩氏が朝鮮半島の非核化をすぐにのむとは思えないので、複雑なプロセスになると思います。そこでプーチン大統領は、東アジアのプレイヤーとして重要な役割を果たすでしょう。日朝関係を仲介するという役割もあるのではないかと思います」
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ロシア極東開発代表団が北朝鮮訪問 エネルギー協力など議論
引用元)
ロシア政府は、極東開発を担当する閣僚などからなる代表団が21日から北朝鮮のピョンヤンで北朝鮮側とエネルギー分野での協力などについて話し合うと発表し、南北や米朝の首脳会談が開かれる見通しとなる中で、存在感を示す狙いがあるものと見られます。
(中略)
一方、北朝鮮としては、国際的な圧力が高まっている中でロシアとの経済協力を強化する糸口にしたいという思惑があると見られます。
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韓国、朝鮮半島での平和のため露と協力へ
転載元)
仮に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)をも加えることに成功するなら、朝鮮半島における平和と発展への協力のためロシア、中国、その他の隣国と経済協力を拡大する意思が韓国にはあると、北朝鮮との経済協力に関する韓国大統領委員会の宋永吉(ソン・ヨンギル)委員長が19日述べた。
聯合ニュースによると宋委員長は、「このイニシアティブはユーラシアでの経済成長だけを目的にしているのではなく、北の住民に対し、核兵器に頼ることなく生活する可能性を提供するものだ」と述べている。
ロシアと韓国の貿易・経済の相互協力の重要分野として、農業、造船、電力、漁業、保健が挙げられている。既に10年以上前、韓国と北朝鮮の接近時、北朝鮮を通じたロシアから韓国へのパイプライン敷設構想と、シベリア鉄道と朝鮮半島の鉄道をつなぐプロジェクトが検討されていた。

[Facebook] 進むロシアの有機農業化 〜 安全に向かう世界と逆行する日本

読者からの情報です。
ロシアの農業政策の良し悪しをわかりやすく述べています。
(DFR)
 2014年5月時事ブログに「ロシアはGMO産品は輸入しない」という記事がありました。あれからロシアは安全で、しかも国の経済を支える規模の農業を着々と推し進めてきました。記事ではプーチン大統領の再選を受け、「国家成立以来、初めてロシア経済を立て直し、GDPを就任前の8倍にまで引き上げた」プーチンの采配の一つ、農業を紹介しています。
 ロシアの農業の特徴を「クリーン・フード」「GMOフリー」「オーガニック」とし、こうした安全な農産物を輸出の柱とすることを「アメリカの農業戦略と多国籍企業に対するロシアからの回答」だと明快です。大国の利点を生かし、いずれは世界のオーガニック市場の10〜25%にも成長する潜在力があるとのことです。
 翻って我が日本はと言うと、やすやすと種子法を手放し、農薬の規制は低く使い放題、農業を担う若者を育てる政策には手を打たず、日本の農業を潰す意図がありありと見えるようです。
 ロシアでプーチン大統領の支持率が高いのは当然だと思える、日本の現状です。
(まのじ)
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進むロシアの有機農業化
配信元)

[YouTube]かわいい頭突き!

編集者からの情報です。
 子ヤギさんの頭突きは、どうやら「遊んであげる!」らしい。

(まのじ)
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Baby Goat Meets Horse | Animal Best Friends
配信元)

[In Deep] 私たちは毎日プラスチックを飲んでいる

 普段どこでも手に入るミネラルウォーターに、かなりのプラスティックが含有されているという不気味な調査結果が出たようです。
InDeepさんによれば「すでに海はプラスティックでいっぱい」で、海の幸をいただくことで私たちも相当のプラスティックに汚染されているはずですが、その上、ペットボトルの飲料水からもプラスティックを取り込んでいたようです。
この度WHOが、市販のボトル入ミネラルウォーターの90%以上に、水道水の2倍のプラスティックが含有されている可能性があると発表しました。中には、1リットルあたり10,000個の高濃度プラスティック粒子が検出されたものもあったようです。不味そう。見つかったプラスティックの多くは「ポリプロピレン」で、ボトルのキャップ部分のプラスティックだそうです。
普段、ペットボトルの飲み物を飲まない人でも、生活の中にはペットボトルが深く入り込んでいて、分別ゴミを見ると結構あったりします。
 取り込まれたプラスティックが人間の体にどのような影響を与えるかが心配ですが、これまでの調査では、「腎臓や脳の損傷」「子供の問題行動」そして「男性の生殖機能低下」が挙げられています。
 現代人は知らぬうちに、薬物だのプラスティックだのホットパーティクルだの、いろいろ取り込んでしまっているのだなあ。せめて、その危険を「知る」ことから始めよう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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私たちは毎日プラスチックを飲んでいる : 世界保健機構(WHO)が「ペットボトル入りミネラルウォーターの90%以上にプラスチックが混入している」という調査結果に対し声明を発表
転載元)
(前略)
食物連鎖からペットボトルまで、あらゆるものから人体に入ってくるプラスチック

最近、ふたつの調査機関がそれぞれ、各国で一般的に消費されているブランドのミネラルウォーター中に「どのくらいのプラスチック片」が含まれているかを検証する調査をおこない、その結果を発表しました。
(中略)
今日はこの記事をまず、ご紹介したいと思います。

以前から「現在の海のプラスチックの状況」について、たまに記事にすることはありましたけれど、現在の海の状況というのは、微細なものから大きなものので、大変な数のプラスチックに満たされています。
そして、小さなプラスチックは小さな海洋生物に影響し、大きなものは大きな海洋生物に影響するということが現実があります。

(中略)

今は「海はプラスチックでいっぱい」の状況ですから、それが私たち人間に回ってくるのは、食物の連鎖的な部分で当然なのですが、今回は、「ミネラルウォーターのペットボトルからも」ということで、海以外からも、私たちの体内には日々プラスチックが入ってきているといえるのかもしれません。

今回のタイトルの「私たちは毎日プラスチックを飲んでいる」というフレーズは、同じ報道を扱っていたアメリカのタイムの動画ニュースに、以下のような文字での説明があったことによるものです。

3月15日の米国タイムの動画ニュースより



今は、どこの国でも飲料水をペットボトルのミネラルウォーターで摂取するのは、かなり普通のことだと思われます。ミネラルウォーターは確かに衛生的で、細菌や寄生虫は混入していはいません。しかし、プラスチックの含有量もまた豊富なようです。

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文科省が教育現場に介入:前川氏牽制は官邸の意図か

 前川前事務次官が名古屋市立の中学校で行なった授業について、文科省から学校に対し、内容や録音の報告を求めた上に、講師として招いたことに釘を刺すようなメールをしていたことが分かりました。これについて文科省側は「問題ない」とスガスガしく答えたようですが、とても公的文書と言えない陰湿な問い合わせ内容で、前川氏に対する嫌がらせであると同時に、教育現場への過剰な干渉だとして強い批判を招きました。この件は文科省の担当者の判断で行なったものとされ、次の日には、林文科相がそそくさと「表現や手法に十分留意を」するよう担当者に注意したとの報道です。またしても部下のやった失態で「上」は関係ないと?
 前川氏は、全国各地から講演に招かれ、教育と政治について精力的に語っておられますが、折しも13日の講演では、今まさに渦中の佐川氏について「役人を辞めれば何でも言える。佐川さんにそう教えてあげたい。」と述べています。また財務省の改ざんについて前川氏は「経験的に役所の人間が自ら判断したとは思えず、政治的な力が働いた」とも表明しておられます。このように官邸に対して静かに抗議する前川氏への牽制か、あるいは役人を辞める佐川氏への脅しか、はたまたNHKも報じたこの件自体が国会からのスピンなのか、伏魔殿の意図はなかなか読めませんが、官邸のやることなすことがムチャクチャだという点はブレません。
 前川氏の講演会が近くにやって来たら、ぜひ、その辺りを聞いてみることにしましょう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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文科省 前川前次官の授業内容 名古屋市教委に報告要求
引用元)
 文部科学省の前川喜平前事務次官が名古屋市立中に講師として招かれた際の授業内容や録音について、同省が市教育委員会に報告を要請していたことが15日、分かった。文科省は「問題ない」としている(中略)
 市教委は、録音データは出さず、学校がまとめた回答を文書で報告した。これに対し文科省は、前川氏が天下り問題に主体的に関わって処分を受けたことを事前に確認していなかったのでは、との指摘を送ったという。

 教育関係の法律では、学校教育に対して指導や助言をするのは主に教委で、国の役割は学習指導要領など、全国共通の教育基準を作ることや、教育条件の整備と想定している。

(以下略)
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配信元)



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前川氏「役人は辞めれば何でも言える」 佐川氏に助言
引用元)
 文部科学省の前川喜平前事務次官が13日夜、長野県須坂市内で講演した。学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の改ざん問題を受けて辞任し、国会招致を要求する声が高まっている佐川宣寿前国税庁長官に関し「役人は辞めれば何でも言える。佐川さんにそう教えてあげたい」と述べた。
(中略)

 改ざんは「隠すだけでなく偽の情報を出した。輪をかけて悪質だ」と批判。「38年務めた経験上、役所の人間が自ら判断したとは思えず、政治的な力が働いたと考えざるをえない」と語った。
(以下略)