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抑制的なものになったイスラエルによるイランへの攻撃 ~スコット・リッター氏「イランは数千万ドル相当のドローンを発射した。米国とイスラエルは数十億ドルを費やしてドローンを撃墜した。これは持続不可能な経済方程式だ。」

竹下雅敏氏からの情報です。
 イラン中部のイスファハンの軍事基地近くで、ドローン3機が防空システムによって迎撃されたとのことです。“イスラエルの複数の当局者がイランへの攻撃を認めた”という情報があります。
 「イスラエルが19日、イランの施設に対してミサイル攻撃を行った」というニュースが出ていますが誤情報のようです。イランの放送局は、「1-2時間前、上空で音が聞こえた。小型無人機数機が上空にいたが、撃墜された」と報道しています。イスファハンにはイランの核施設がありますが、「完全に安全な状態にある」ということです。
 今回のイスラエルによる攻撃について、『イラン人、イスラエルによるイスファハン空爆をあざ笑う』では、“イスラエル当局はこの攻撃を、緊張のさらなるエスカレートを防ぐことを目的とした抑制的な反応と位置づけた。…イラン国営テレビは、この攻撃を取るに足らないものだと表現した”と報じています。
 タイムズ・オブ・イスラエルの記事によれば、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、“イスラエルがイランの核施設を攻撃する可能性について問われ、「この可能性については常に懸念している」と述べた”とのことです。
 イランの革命防衛隊の幹部は、イスラエルがイランの核施設を攻撃した場合、「イスラエルの核施設を高性能なミサイルで狙う」「イスラエルの全核施設を特定済みだ」と言っています。
 イスラエルによる攻撃が抑制的なものになった理由は、“続きはこちらから”のスコット・リッター氏の話から説明がつきそうです。
 “イラン政府は…イスラエルだけでなく、米国をはじめとするミサイル射程圏内のすべての国に対して、イラン国内を攻撃すれば大きな代償を払うことになると知らしめた。…イスラエルは世界で最も厳重に防衛された空域であり、最も洗練された対ミサイル技術が深く配備されているのに、イランのミサイルを止めることができなかった。つまり、中東にある自国の施設に包括的な防空傘を張っていない米軍へのシグナルである。…イランは数千万ドル相当のドローンを発射した。米国とイスラエルは数十億ドルを費やしてドローンを撃墜した。これは持続不可能な経済方程式だ。…私の理解では、イランは3種類の弾道ミサイルを使用した。…イランがイスラエル内の好きな場所に大きな弾頭を打ち込めることを示すために、イラン側が特別に設計したものだった。…今、制服を着ている者や情報将校が、私と同じように分析をしていることは保証できる。そして、彼らは命令系統の上に「ナンセンスなことはやめろ」という重大な報告書を書いている。この戦争には勝てない。…我々には防衛手段がない。…これは制御不能にエスカレートする。今すぐ止めろ。ジョー・バイデンがG7と電話でイスラエルに介入したのも、ネタニヤフ首相と電話で話したのも、ネタニヤフ首相の将軍たちが彼に「身を引け」と言ったのも、それが理由だ”と話しています。
 そこで米国は、“イスラエルがイランに対する大規模な攻撃を行わないことに同意する代わりに、ガザ南部のパレスチナ都市ラファで地上作戦を行うというイスラエルの計画を支持した”ということです。
 18日午後(日本時間の19日朝)に、パレスチナを国連の正式な加盟国とするよう勧告する決議案にアメリカは拒否権を行使しました。
 パレスチナ自治政府のアッバス議長は、「米国の政策は…戦争の継続と我が国の国民に対する大量虐殺を奨励するものであり…地域をさらに奈落の底へと追い込んでいる」との声明を発表しています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イランで爆発…イスラエル反撃か 現地メディア「無人機3機を迎撃」(2024年4月19日)
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イラン 核施設が攻撃受ければ“イスラエルの核施設に反撃”とけん制|TBS NEWS DIG
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明らかにイランの報復を待っていたイスラエル、「イランに対して明確かつ強力な反撃を行うと決定」〜 アメリカをイランとの戦争に巻き込みたいイスラエル、それを望まないイランとアメリカ

竹下雅敏氏からの情報です。
 14日未明、イラン革命防衛隊はシリアにある大使館への空爆の報復として、イスラエルへの攻撃を行いました。
 この報復に関して深田萌絵さんは、“そもそもこれヤラセじゃないのか(5分55秒)”と疑っています。その理由として、“休暇中のバイデン大統領が、いきなりホワイトハウスに戻ってきた…なぜか…たくさんのメディアがそれを迎えている。…安全保障会議をして、すぐにネタニヤフさんと電話会談をし、そして中東に展開する米軍がイランのドローン撃墜をやりまくっている(6分20秒)。…なんかちょっとおかしいんじゃない。大統領戦がそういえば控えてるし…(8分9秒)”と言っています。
 ロシア在住ですさんのツイートには、“総領事館を爆撃されメンツを潰されたイランはこのまま黙っているわけにはいかない。大きく出たが、かといって当事国や関係諸国は今ここで大きな戦争をしたいわけでもない。なのでここが、振り上げた拳の落とし所だったらしい。事の成り行きは事前に申し合わせたかのようだったと。イスラエル軍関係者が避難ができるよう、空爆の時間や座標など事前に調整があったとも言われている”とあります。
 ホワイトハウス国家安全保障会議戦略広報調整官のジョン・カービーは、「イスラエルに対するイランの攻撃が差し迫っていることを事前に察知していなかったとは言っていない。私が言ったのは、イランが電報を送ってきたからといって、その予感は得られなかったということだ。」と訳の分からない事を言っていますから、“空爆の時間や座標など事前に調整があった”と見て良いでしょう。
 イスラエルはアメリカをイランとの戦争に巻き込みたいわけですが、イランもアメリカも今はそれを望んでいません。
 4月15日のフルフォード・レポート日本語版『人間牧場か、新しい世界金融システムの構築か』に、“アジア側が欧米のイルミナティに提示している具体的な提案は概ね以下の通り。まずはフィリピンのサンタ・ロマーナ(Santa Romana)一族が保有する金塊をベースに100兆ドル分の通貨を発行する。この時に発行されるのは米ドルではなく、それに代わる新たな国際通貨”とありました。
 ビクトリア・ヌーランドが排除されたことからも分かるように、現在のホワイトハウスをコントロールしているのはネオコンではなく、フルフォード氏の言及する惑星解放同盟です。上記のサンタ・ロマーナ(Santa Romana)一族が属しているグループと連携していると考えられます。
 『ウクライナ、原油価格をめぐって西側に圧力をかけようとしている』によれば、ロイド・オースティン米国防長官が今月初め、ロシアの製油所や石油貯蔵施設に対するウクライナの無人機攻撃が国際エネルギー価格の高騰を引き起こす可能性があると懸念を表明したことを受けて、ウクライナのドミトリー・クレバ外相は、“西側諸国が軍事援助を増額すれば、キエフはロシアの石油インフラへの攻撃をやめるよう米国とその同盟国からの訴えをより受け入れるだろう”と話し、米国に「金を払え」と脅しました。
 戦争による石油価格の高騰はアメリカ経済を完全に破壊してしまいます。今はそのタイミングではないという判断から、アメリカはイランに関わりたくないようです。
 しかし、“続きはこちらから”の記事にあるように、イスラエルは「イランに対して明確かつ強力な反撃を行うと決定した」ということです。「メンツを潰されたイランはこのまま黙っているわけにはいかない」ので、事前に調整した必要最小限の抑制された報復攻撃を行ったのですが、イスラエルが報復を待っていたのは明らかです。
 イスラエル・ロビーの強力な働きかけによって、アメリカをイスラエルの思惑通りに動かすことができるとネタニヤフは考えているはずです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【米誌報道】イランのドローン攻撃ヤラセ疑惑
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イラン革命防衛隊は現地時間14日未明、シリアにある大使館への空爆の報復として、イスラエルの占領地に向けて直接攻撃を実施 ~この強気のイランの報復には勝算がある

竹下雅敏氏からの情報です。
 イラン革命防衛隊は現地時間14日未明、シリアにある大使館への空爆の報復として、イスラエルの占領地に向けてドローン攻撃機や弾道ミサイルを使った直接攻撃を実施しました。
 ANNニュースは、“イスラエルの公共放送によりますと、イランからの攻撃後に開かれた戦時内閣は即時の反撃を大多数の賛成で決定しましたが、ネタニヤフ首相がアメリカのバイデン大統領との電話会談で自制を求められ、決定が変更されたと伝えています”と報じています。
 イラン軍の参謀総長は国営テレビに出演し、「イスラエルの政権が報復すれば次の作戦はさらに大規模なものになるだろう」と警告したということですが、“イスラエルはイランに報復攻撃を行うか?”が今後の焦点となります。ロシア人政治学者のルスラン・クルバノフ氏は、“イスラエルの報復はある。なぜならイスラエルの領土にこれだけの足並みをそろえて、大規模の攻撃が加えられたことは史上、かつてなかったからだ”と言っているようです。
 ShortShort Newsさんの4月4日のツイート動画で、ダグラス・マクレガー元陸軍大佐は、“ネタニヤフ首相は、生き残るためには戦争をエスカレートさせねばならず、戦争をエスカレートさせることが最終的にイスラエルを救うことになると考えている。どうやって戦争をエスカレートさせるのか? イランを煽って攻撃させるのだ。これは、イランからの大規模な反応を誘発するための直接的な挑発である。ネタニヤフ首相が成功し、我々がこれに引きずり込まれれば、ロシアと直接戦うことになるのは必然的な結論だ。…イラン国内からの意図的な反撃はないだろう。なぜなら、イランは戦争を望んでいないからだ”と発言していました。
 私も同じように考えていたので、イランがイスラエルの挑発に乗って第3次世界大戦にエスカレートしかねない報復を行うのではなく、別の方法でイスラエルを締め付けるのだろうと思っていました。
 今日の『24/4/8 フルフォード情報英語版』には、“バチカンがイスラエルのネタニヤフ首相に1000億ドルを支払い、シリアのイラン大使館を攻撃させた…この計画はイランを挑発して報復させることだったのだ。イランの報復後、イスラエルは次のことを計画していた。核ミサイルでイランのすべての主要都市を破壊する。…イスラエルとバチカンの支援者たちが理解していないのは、イランとロシアはミサイルがイランに到達する前にそれを蒸発させる秘密兵器を持っているということだ”とありました。
 もしも核ミサイルを無力化する秘密兵器をイランとロシアが持っているのならば、今回の強気のイランの報復は勝算があることになります。
 フルフォード氏はモサド情報筋の言葉「ロシアと中国は、悪魔のようなイスラエルの攻撃に我慢の限界に達している。我々が知る限り、イスラエルはもはや存在しなくなるだろう。」を紹介していました。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イスラエル「即時反撃決めていた」報道 イラン「敵に教訓」報復連鎖も…(2024年4月15日)
配信元)
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米国、「イスラエル」にイランに関して「慎重かつ戦略的に」行動するよう促す
米政府高官は、イランによる報復攻撃に対するイスラエルの対応は、地域の緊張をエスカレートさせると強調した。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

イランによる「イスラエル」への前代未聞の報復攻撃後、3人の米政府高官は、バイデン政権が「イスラエル」に対し、私的にも公的にも対応しないよう助言し続けていることを明らかにした。

ある米政府高官によれば、イラン領内へのイスラエルによる実質的かつ明白な攻撃に対しては、イランはミサイルやドローンによる攻撃を次々と仕掛けてくるというのが米国の評価だという。

この高官は、そのような行動は地域の緊張をエスカレートさせると強調した。

ジョー・バイデン米大統領は土曜日の電話会談で、イスラエルのネタニヤフ首相に対し、イランへの報復について「慎重に考える」よう警告した。

「イスラエル側は、イランとの大幅なエスカレーションは望んでいないことを明らかにした」とこの関係者はAFPに説明し、バイデンは「エスカレーションのリスクについて慎重かつ戦略的に考える必要があることを、昨夜首相にはっきりと伝えた」と付け加えた。
(以下略)

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駐日パレスチナ常駐総代表部のワリード・アリ・シアム大使へのインタビュー ~「イスラエルの目的は一つです。イスラエルからパレスチナ人を無くす事。パレスチナ国家を無くす事。これは私が言っている事ではありません。イスラエルのリーダーたちが言っている事です」

竹下雅敏氏からの情報です。
 駐日パレスチナ常駐総代表部ワリード・アリ・シアム大使へのインタビュー動画です。動画の冒頭、石田和靖氏は「今日はパレスチナ大使館の方に来ております。」と言っています。
 動画を見て最初に思ったことは、“石田和靖さん、スゴイな。他のジャーナリストの誰にもできないことを彼はやっている”ということ。そして、石田和靖氏が向かって左側に座っているので、“大使が石田さんに気を使ったのかな?”と思いました。
 Vol.1でワリード・アリ・シアム大使は、“10月7日に起きたことは、75年間以上におけるイスラエルの人々によるパレスチナの土地の占領が生み出した副産物です。…イスラエルは過去75年間にも渡って、パレスチナ人の家を壊し、土地を奪い、森を破壊し、あらゆるもの奪えるものは全て奪ってきました。…ガザはイスラエルに17年間閉鎖されてきました。…私たちは食糧、水、燃料などほぼ全てのものをイスラエルから買わなくてはなりません。ガザとヨルダン川西岸地区の98%のものは、私たちはイスラエルから買わなくてはなりません。イスラエルが私たちを占領しているからです。…イスラエルはガザに最大のゲットーを作っている。ゲットーはナチスドイツの強制居住区。イスラエルはパレスチナ人をそこに収容している”と話しています。
 Vol.2で大使は、“75年前に国際社会はパレスチナを独立国家として約束しました。…しかし何も起きていないのが現実です。…合計7万5000トンもの爆弾が投下されアメリカ、フランス、イギリス、ドイツ製造の爆弾が大量にガザ市民に落とされています。…実際のところ、国際社会は本当の意味で二国家共存を支援していません”と話し、「イスラエルの真の目的」について問われると大使は、“イスラエルの目的は一つです。イスラエルからパレスチナ人を無くす事。パレスチナ国家を無くす事。これは私が言っている事ではありません。イスラエルのリーダーたちが言っている事です”と言っています。
 Vol.3ではハマスファタハについて、“これらの組織はイスラエルの軍事占領に抵抗するために作られた組織です。国連決議によってもジェノバ条約によっても、占領下にある人たちは占領している国に対しどんな方法を用いても、仮に武器を用いても抵抗する権利が認められています。…パレスチナ自治政府というのはガザ、ジェリコ、ヨルダン川西岸地区などで学校、病院、道路、水道、各種インフラなど…主要インフラを1994年から作り始めました。ハマスはパレスチナ建設には関係していません。…ハマスが病院や学校を作ってパレスチナ選挙で勝ったという話は、それは神話です。正しくありません。…そして2006年選挙の真実なんですけれども、ハマスは選挙への参加は許されていませんでした。しかし当時のジョージ・ブッシュ米大統領とイスラエル首相のネタニヤフが…ハマスを選挙に参加させるように言いました。しかしハマスはオスロ合意に違反しており、二国家解決にも反対していると私たちは伝えた。しかしアメリカとイスラエルはハマスを選挙に参加させるよう圧力をかけてきた。…私たちは罠に嵌められてしまったと思います。…彼らはパレスチナを分断したかった。…2006年の選挙はイスラエルの軍事占領下で行われた選挙でした。…全てをイスラエルがコントロールしていました。コミュニケーション通信なども全て。投票箱もどこからどこに移動するかなど全て。…私たちがパレスチナで自由な選挙を行うために、まずはパレスチナの独立が必要なんです”と話しています。
 “当時のジョージ・ブッシュ米大統領とイスラエル首相のネタニヤフがハマスを2006年の選挙に参加させるよう圧力をかけてきた”という情報は納得でした。ハマスの創設にはネタニヤフが関与しており、現在のハマスはカタールにコントロールされています。そしてカタールに強い影響力を持っているのがアメリカだからです。
(竹下雅敏)
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【パレスチナ大使単独インタビュー】ガザで何が?! イスラエルが狙うガザ天然ガス田(ワリード大使×石田和靖)Vol.1
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【パレスチナ大使単独インタビュー】”イスラエルの真の目的” ガザの今後はどうなる?!(ワリード大使×石田和靖)Vol.2
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【パレスチナ大使単独インタビュー】”ハマスの台頭”はイスラエルとアメリカが仕掛けた罠(ワリード大使×石田和靖)Vol.3
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イランを中核とする「抵抗の枢軸」がイスラエルの挑発に乗らず、冷静な対応をすればイスラエルは自滅する / “親イスラエル国に対する石油禁輸措置”となる可能性

竹下雅敏氏からの情報です。
 4月1日にイスラエル空軍がシリアの首都ダマスカスにあるイラン総領事館を攻撃した事件で、第三次世界大戦になるのではないかとする見方に対し、動画の中でマックス・フォン・シュラー氏は「イラン人そんなにバカじゃない(1分48秒)」と言い、石田和靖氏も8分18秒のところで、“僕がね、考える1つのシナリオは、イランは数年前と違って、今国際社会の仲間入り果たしたじゃないですか。昨年の3月のサウジアラビアとの国交正常化から、イランがアラブ諸国と繋がって、アラブ諸国21カ国アラブ連盟と全部こうやって中東から北アフリカまで横で繋がったわけですよ。それを支援しているのは中国とロシアでしょう。そのあたりの対アメリカ包囲網っていう形の国際社会の仲間入りをしたので、やっぱり報復するとは言ってもね、イランが単独でイスラエルを攻撃するっていう事は、今の国際社会の足並み考えるとね、イランはそこまで馬鹿じゃないなと思うんですよね”と言っています。
 私は昨日の記事で、“アメリカもイスラエルもイランからの報復攻撃を待ち望んでいるのです。第三次世界大戦を引き起こすには、イランに最初の一撃を行わせる必要があります”とコメントしたのですが、中央情報局(CIA) に28年間勤務した退役軍人で、ジョージタウン大学安全保障研究センターの非常勤上級研究員でもあるポール・R・ピラー氏の記事『イスラエルは米国をイランとの戦争に引きずり込もうとしているのか?』が4月5日に出ていたことに気付きました。
 この記事の中でポール・R・ピラー氏は、“この攻撃は、イスラエルが宣言した「ハマス殲滅」という目標に手が届かず、ガザでの行動によってイスラエルが世界的に孤立していることは否定できず、習慣的に自動的に行われてきた米国の後ろ盾さえも明らかに軟化している状況から、イスラエルを脱出させる努力の一環だった。ネタニヤフ首相個人にとって、戦争をエスカレートさせ拡大することは、それが無期限に継続することを意味する限り、政治的、法的困難を回避するための唯一の明白な希望でもある”と記しています。
 “続きはこちらから”の記事とツイートをご覧ください。ヒズボラのハッサン・ナスラッラー事務総長は、「ネタニヤフ首相とその連立政権は戦争を止める以外に選択肢はない」と述べ、「これは抵抗の枢軸が勝利を治める戦いである」と断言しています。
 要するに、イランを中核とする「抵抗の枢軸」がイスラエルの挑発に乗らず、冷静な対応をすればイスラエルは自滅するのです。
 また、ナスラッラー氏は「イラン領事館爆破事件に対するイランの対応は間違いなく行われる。」「ネタニヤフ首相が総領事館で犯した失態は、パレスチナ抵抗勢力を救済するための扉を開くことになるだろう。」と言っています。
 5日にスイスで開かれた国連の人権理事会では、パレスチナ自治区、ガザ地区で続く戦闘をめぐり、即時停戦することや、イスラエルに対する武器の売却を停止するよう求める決議案について採決が行われ、“採決では28か国が賛成し決議は採択されましたが、イスラエルに武器を輸出しているアメリカを含む6か国は反対、日本は棄権”しました。
 1973年10月の第四次中東戦争では、アラブ石油輸出国機構(OAPEC)の親イスラエル国に対する石油禁輸措置と、それに伴う石油輸出国機構(OPEC)の石油価格引き上げは、第1次オイルショック(第1次石油危機)を引き起こしました。
 「イラン領事館爆破事件に対するイランの対応」がこのときと同様に、“親イスラエル国に対する石油禁輸措置”となる可能性は見ておく必要があるでしょう。そうなった時、日本政府はパニックになると思うのですが、今の岸田政権は裏金問題をいかに乗り切るかしか考えていないように思えます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【中東危機】世界が恐れる”イランの報復”第三次世界大戦と聖書エゼキエル38章の足音(マックス×石田和靖)
配信元)
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イラン人歌手がパレスチナ人のために作った3 か国語のミュージックビデオ「良き日々はすぐそこに」【動画あり】
転載元)
イラン人歌手エフサーン・ヤースィーン氏
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

イラン人歌手エフサーン・ヤースィーン氏が、3か国語を用いたミュージックビデオで、パレスチナ国民への同情を示しました。

あるテレビ番組で歌声を披露したことで有名になったヤースィーン氏はこのほど、パレスチナの人々を擁護する、「ハビーベ・ガルビー」というタイトルの曲を、ペルシャ語、アラビア語、英語の3か国語を用いたミュージックビデオで公開しました。

ヤースィーン氏は歌詞の中で、パレスチナの人々の痛みは言葉では表現できない、としています。

さらに、占領者たるシオニスト政権イスラエルがパレスチナの人々に投下する爆弾を雨に喩えながら、彼らの抵抗はこの歴史ある地域に住む人々の信仰心がもとになっていると歌っています。

そして、パレスチナの人々との連帯を示すとともに、良き日々と明るい未来の到来という吉報が間もなくもたらされるとしています。



この曲の歌詞は以下の通りです:

どのような言葉でも、あなたの痛みは言い表せない

だが、あなたは再び立ち上がるだろう

ああ、あなたを私の心に隠すことができたのなら

爆弾が雨のように降りかかる時も

あなたが力を失わないのを、私は知っている

それは、あなたが信仰をずっと持ち続けているから 

神はいつでも全てを見ている、だから

神はいつでもあなたの力となるだろう

私の大事な、大事な人

あなたは1人ではない

私たちはあなたの傍に寄り添う

私の大事な、大事な人

私たちはともに朝日を見るだろう

良き日々は、すぐそこにある

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