アーカイブ: まのじ

30日参議院予算委員会・タムトモ田村智子議員と驚きの追求をした山添拓議員 〜 自民党総裁選にまで利用された「桜を見る会」、そしてそもそも公開前提だった桜の名簿

 30日の参院予算委員会で、タムトモさんこと田村智子議員が安倍総理と「直接対決」でした。これまで明らかになった数々の事実が「総理の私物化だということが総理には分かっていない。官僚の皆さん、教えなきゃダメですよ!言いなりになってちゃダメですよ!」と正面切って指摘し「資料を示す、調査を命じる、自ら真相を明らかにすることが求められている」と安倍総理の言い逃れを制しました。
 悪徳マルチ商法ジャパンライフの山口会長を招待した件も、安倍総理は壊れたロボットのように「今申し上げましたように、もう何度も申し上げましたように、ご本人がどのような発言をされているかには関わらず、個人に関する情報であるため招待されたかどうかも含めて従来から回答を控えさせていただいておるところでございます(もう覚えたよ)」を繰り返し、その無意味な答弁に議事が中断する始末。安倍総理には今の審議だけをやり過ごせれば後は野となれ、なのでしょう(14:40〜)。
 今回の質問では、安倍総理が「桜を見る会」を私物化し利用してきた新たな側面を明らかにしました。長い自民党政権の歴史の中でも第2次安倍政権の招待者数が目立って急増していることは、安倍総理自身も認めています。田村議員はそこに、あえて支援者を増やす意図、目的があったことを明らかにしました。
最も招待者が多かったのは平成30年の9495人。その年の9月には石破氏と一騎打ちになった党総裁選がありました。それまで数々の政権不祥事が発覚し苦戦していた安倍総理は、地方の党員票対策の一環として地方県議員を異例の大量招待をし、その前夜、わざわざ自民党地方議員研修会を初めて開催し、萩生田幹事長代行の下、800人(党員の約6割)もの参加者を集めました。党員大感激の結果、総裁選は安倍総理の勝利となったわけです(34:18〜)。「桜を見る会」は総理によって、総理の座に居座り続けるために利用されたのだと喝破しました。
 
 さて、タムトモ議員の後、山添拓議員が続いて質問に立ちました。こちらがまた目を見張る展開でした。山添議員は、安倍総理と内閣官僚がずっと○○のひとつ覚えのように「個別の招待者については個人情報なので答弁できない」と言い続けていることを取り上げ、本当にそもそも名簿が「開示できない」性質のものなのかを追求しました。なんと山添議員の入手した資料では、内閣府が各省庁に推薦者名簿の提出依頼をした際の文書に「開示請求の対象とされたことがある」と明示してあったようです。つまり公開が前提であったことが確認できるのです。この直後、大塚内閣大臣官房方は色をなして「公開前提ではない」と否定しますが、声が震えています(1:40〜)。安倍事務所の招待者名簿も開示の対象になり得ると内閣府から伝えられていますが、安倍総理の答弁はムチャクチャになっています(7:15〜)。総理も官僚も狼狽が隠せません。山添議員は、開示され得る文書は1年間は保存するのが原則である点を突きました。議員自身が2003年に名簿開示の例があったことを突き止めているのに、官僚側は最後まで答弁を拒みました。
 さらにもう一点、今度は、政府の言う「招待者名簿はルールに基づいて廃棄済み」というリピート答弁について、そのルールに切り込みました。桜の名簿の保存期間が2018年4月で1年未満に変わりました。その根拠とされた平成29年の行政文書保存のガイドラインの改定は、そもそも森友問題で起こった近畿財務局の文書廃棄の反省から1年未満文書をなるべく「少なくするために」改定されたものでした。ところがよりにもよって、そのガイドラインを理由に桜を見る会の名簿の保存期間「だけ」短くしてしまっていました。
ガイドラインの「1年以上保存」の規定を求めると、原則ではなく例外規定を担当大臣に読ませるなど「意地悪」をされながらも(24:23〜蓮舫議員の抗議が聞こえる)、桜の名簿が本来1年以上の文書に相当するものであることを指摘しました。
これだけ問題になって焦点とされる名簿を「不要だ、不要だ」と決めつける内閣府、内閣官房は「ガイドラインの悪用」をしていると。
 山添議員の調査でさらに興味深いことが分かりました。「東日本大震災追悼式招待者名簿」は保存期間が1年ですが今だに保存されています。同じ内閣府の所管で、この一周年の受付表の招待者区分番号が桜を見る会とソックリです。過去8年間ずっとこの様式で、しかもその理由は「前例を踏襲するのが通例だから」と、ごもっともな回答でした。桜の名簿も無いはずがない。少なくとも、内閣府と内閣官房内閣総務官室(総理を直接補佐する、官邸直結の政治家枠を扱う部署)以外は全て保存されています。
 山添議員は、ヤジにも動じず淡々と安倍内閣の異様さを浮き彫りにしました。
(まのじ)
————————————————————————
配信元)





» 続きはこちらから

続「今国会に提出される種苗法改正を止めるために!」種苗法の核心部分と地元議員に訴える時のポイント

 1/23「種苗法改正を止めるためには」と題した記事に、フットワークの軽いしんしん丸氏が即応され、1/28「地元の与党議員に連絡してみました」という大変参考になる記事を上げてくださいました。
しんしん丸氏ならではのレポートですが、さていざ自分が電話の前に立つと、見知らぬ議員事務所に向かって何をどう言うべきか、あれこれ準備しておきたくなります。ただ単に「不安な有権者の感想」に終わらない効果的なメッセージをしたいと欲が出てしまいます。
今回の改正で一番気になるのが「原則としてすべての登録品種で、育成者の許可を得ることなくタネを採ったり、わき芽挿しをすることが禁じられる」点ですが、条文のみを見ていると問題点が見えにくいのも事実です。
 すると、まさにその姿を見越しておられたかのような投稿が届きました。
仮に自家採種禁止反対に耳を傾けてくれる与党議員さんがいてくれたとして、農水省からこの説明を聞かされてあっさり納得されては困りますので、」と、与党議員さんが官僚に丸め込まれないためにしっかり伝えるべき要点を記しておられます。ありがたし。
 この投稿をご覧になったしんしん丸氏の「相づちコメント」も併せて掲載しました。
貴重な参考意見をありがとうございました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
種苗法改正について政府の説明とその問題点
なぜ自家採種が制限されるのか

 種苗法改正について少し勉強してみたのですが、政府は、今回の改正による自家増殖(自家採種は自家増殖の一形態)に対する許諾制の全面導入について、

①育成権を有する人や団体が増殖状況を把握して、海外流出を防げるようにするために必要
許諾性の対象は登録品種のみで、一般品種は従来通り。(今回投稿した「メダカのがっこう」の記事によると、登録品種は全体の5パーセントほどとのこと。)
③許諾制が適用される場合も農家の負担にならないよう留意する。
と説明するようです。
[参考]日本農業新聞「新品種流出で刑事罰 通常国会で法改正へ 農水省検討会」(19/11/16)

 仮に自家採種禁止反対に耳を傾けてくれる与党議員さんがいてくれたとして、農水省からこの説明を聞かされてあっさり納得されては困りますので、陳情される場合は、農水省の説明にどういう問題点があるか踏まえた上での方がよいと思います。

 ①の問題点については、しんしん丸さんの過去の複数の投稿にもありましたね。海外流出を防ぎたいならそれを直接禁止することではなぜ足らないのか私には分かりません。また、海外流出を防ぐことと、全面的に自家増殖の許諾制を導入することとに距離がありすぎて、説明になっていないと思います。

匿名読者さんの言われるように、①の海外流出を防ぐために自家増殖禁止するということのおかしさですよね。なので、目的はおそらく自家増殖禁止だろうと推測されるわけです。(しんしん丸)


» 続きはこちらから

29日参議院予算委員会・迫力ある追求をした蓮舫議員、石垣議員、福島議員、森議員、対する安倍内閣は空疎な答弁で国会軽視

 29日の参議院予算委員会は、午前、午後とも野党の質問から目が離せませんでした。とりわけ惹きつけられたのが蓮舫議員、石垣のりこ議員、福島瑞穂議員、森ゆうこ議員のいずれも迫力ある質問でした。なかなか国会中継を観る時間がない方も、ツイートでのトピックでその一端を知ることができます。
 ベテラン蓮舫議員は、要所要所をピタリと決めるような質問を連打していきますが、問題となっている招待者名簿を政府として再調査する気は一切ないとまで言い切る菅官房長官の答弁を受けて「ならば名簿を復元確認する方法はたった一つ、安倍事務所に後援会を確認して下さい。単に数を明らかにするだけ。菅原大臣もちゃんと事務所を調査して答弁したではないか」と要求したところ、何をトチ狂ったか安倍総理は、いきなり高市総務大臣にふり、キョトンとしながら高市総務大臣が公職選挙法の買収の解釈をオロオロ述べるという一幕がありました。どこまでも無責任な最高責任者です。また、新たな疑惑として、大塚内閣大臣官房長に対し各方面への推薦枠の締め切りについて問いただしたところ、安倍事務所だけが締切日が遅いことがあぶり出され、しかも今日の審議になって突然事務方の答弁を変化させました。大塚官房長の口調もしどろもどろになっていきます(午前53:50〜)。続いて桜を見る会の飲食業者一社だけを優遇する不自然さを突いていきました。内閣官房の無理やりの屁理屈が視覚化されています(1:10:05〜、1:14:19〜)。
 石垣のりこ議員の堂々たる追求も国民の代表たる様で見応えがありました。ログの開示がなぜ国家機密の漏えいに繋がりうるのかを質しつつ官邸側の答弁のお粗末さと安倍総理の疑惑を視覚化し、公選法の買収要件など客観的状況を詰めながら「史上最大の買収事件、明らかに公職選挙法違反」と最後のトドメに持っていきました(午前3:07:14〜)。
 午後の福島瑞穂議員もIR誘致への総理の関与に続き、総理の改憲発言に対し厳しく抗議し(午後56:15〜)、海自の中東派遣について調査目的で派遣できるならば、陸自も空自も理論上は派遣可能かとの問いに完全無視のような答弁の内閣と(1:03:20〜)、閣議決定後の国会への報告がペーパー1枚という凄まじい国会軽視、シビリアンコントロールの欠如(1:08:40〜)の実態を暴き出しました。さらに、河野防衛大臣に防衛費について問い質しますが、オムレツ大臣、本当にひどい答弁でした。アメリカの言うがままに防衛費を差し出すような補正予算にメスを入れる福島議員に対し、ふて腐れた「ガキ」のような態度で応じ、さすがに委員長からも注意されますが、こんな者に大臣どころか政治の場にいてほしくないと呆れます(1:15:00〜)。輪をかけて不気味な茂木外務大臣のヌメヌメした答弁はもう内閣が掃き溜めとの印象しか残しませんでした。
 森ゆうこ議員は、新型肺炎の指定感染症施行日を質した後、北朝鮮問題に切り込みました。安倍総理がいろいろ言い繕っても何もやっていないことが浮き彫りです。
 いずれのシーンも真摯に切り込んでいく野党議員とは対照的に、安倍総理、安倍内閣の犯罪的に空疎な答弁は狂気です。
そのことを原口一博議員は「ファシストとの戦い」と評しました。
(まのじ)

————————————————————————
配信元)





» 続きはこちらから

「政府がチャーター機利用者へ8万円請求」あべぴょん、せこっ!後援会には大盤振る舞いなのに

読者からの情報です。
あべぴょんは、8万円請求するんですって・・・。
(山芋)
ええ?
新型コロナウイルスが蔓延する中国から、帰国を希望する日本人のためのチャーター機。
日経ビジネスでは「政府が航空会社に発注するもので、その費用は政府が負担する。」とありましたが、さてはあべぴょん、どさくさに紛れて後援会以外の国民には税金をケチるつもりだな?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
チャーター機利用者に8万円請求 政府
引用元)
政府は新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国湖北省から、政府のチャーター機で帰国する在留邦人に対し、片道分の正規のエコノミー料金を請求する方針だ

 外務省によると、1人当たりの負担は約8万円(税別)になる見通し。 

————————————————————————
配信元)

28日衆院、小川淳也議員「総理の地位を利用した私物化」核心部分を明確にする質問 / 宮本徹議員は総理に日本語を教えるまさかの羽目に

 国会の論戦は、我が国の首相がいかに国を私物化しているかを視覚化するチャンスです。その意味で、28日に行われた小川淳也議員の直接対決は、山積みの問題点の核心部分を総理自身に、そして広く国民に知らしめるものとなりました。全く責任者としての自覚がなくふん反り返る安倍総理を説教し、いかに法令違反疑惑の元凶であるかを鋭く指摘されました。久々に胸のすくような質問でした。同時に、棚橋衆院委員長のひどい野党妨害は目に余ります。議会まで私物化か。
 安倍総理は常に常に「取りまとめたのは内閣府」で総理自身は直接関与していないから知らないという耳タコ答弁を繰り返しますが、「取りまとめをする内閣府の長、最終責任者は総理であることを総理自身が理解していないことが問題」とガッツリ指摘します。
現在、桜を見る会が問題になっているのは、招待基準が曖昧なせいだと他人事のようにうそぶいていますが「悪いのは招待基準ではなく」「同じ招待基準のもとで歴代内閣がやらなかったような」露骨な私物化をやったのが安倍総理一人だということを明言し、ご親切にも「もし河合大臣が在任されていれば、死刑執行のハンコを押すわけにはいかない。菅原大臣がもし今も在任であれば、関電関連の金品贈与疑惑を調査する資格がない。」とわかりやすい例をあげてくれました。普通はここまで言われたら恥ずかしくて辞任するのだが。
 今回のことは、衆議院議員安倍晋三が「総理」でなければ起きていない。
 内閣総理大臣安倍晋三が山口4区選出でなければ起きていない。
 地位を利用して 会の趣旨を歪ませて予算を支出した「財政法違反」
 予算を支出させ、地元有権者に饗応接待をした「公職選挙法違反」
 これらの収支を明るみにしなかった「政治資金規正法違反」
 証拠隠滅のために様々な公文書を廃棄させた「公文書管理法違反」
「これらはもはや総理の手によって全般的な見直しを行うのは無理だ」として第三者委員会を設置し、きちんとした真相究明を進めることを要求しました。

 さらにこの日は、宮本徹議員も質問に立ちました。これまでの経緯を元にやはり安倍総理の私物化を浮き彫りにさせる追求でしたが、途中、ギョッとする一幕がありました。
宮本議員の「参加者を募集していたことはいつから知っていたか」との質問に「私は幅広く募っているという認識で、募集という認識はなかった」、、、。え??
こ、これはユーモア記事候補かと心が揺れましたが、このような知性の持ち主が総理である「地獄」をあえて併記しようと思います。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
配信元)


————————————————————————
衆院予算委員会、野党「桜を見る会」首相責任を追及
引用元)

(前略)
野党側は、安倍総理の答弁は「招待基準が曖昧だったこと」を理由に、責任逃れをしているなどと追及しました。

 「何だか他人事のように言っていると、私は感じます。悪いのは招待基準じゃないでしょう。悪いのはですよ、悪用した安倍政権じゃないですか」(「立国社」会派 小川淳也 衆院議員)

 「しかし招待基準が曖昧であったことは事実であります。例えば鳩山政権のときにも30分ぐらい地元の後援者と写真撮影をしていることが、堂々と新聞の総理の一日に出ているじゃありませんか、それは事実なんですよ」(安倍首相)

 さらに、野党側は第2次安倍政権以降、「桜を見る会」の招待者が大幅に増えたのは事実だとして、安倍総理の責任を重ねて追及しました。
(以下略)

————————————————————————
棚橋委員長は「首相のポチ」 立憲・枝野氏
引用元)
 立憲民主党の枝野幸男代表は28日の党会合で、衆院予算委員会での棚橋泰文委員長の運営について「日常的に完全に与党寄りの運営を公然として、はばからない。そろそろ入閣したいと首相に尻尾を振っているポチなのか。恥を知れ」と厳しく批判した。

 野党側は、予算委で安倍晋三首相の答弁を求めても、棚橋氏が首相以外を指名することが多いなどとして反発している。 


» 続きはこちらから