ジビエがおいしい季節
びっくりしたー!
朝起きたら、誰が置いたか、ベランダに茶色い毛玉が。
毛玉あ?
近よってマジマジ見たら、熊手みてえなお手々が・・・
モグラだった。
モグラあ?
サングラスして、ヘルメットかぶって、ツルハシ持ってた?
ハハ! マンガの読みすぎだ。
だけど、なんでモグラ?
よくよく見ると、誰かが内臓を食って、腹はからっぽ。
ヒッ!
さらに視線の先には、黄土色の毛皮も転がってる。
そいつも腹がからっぽ。
それは、誰の毛皮?
イタチ?
ウワア!
すげえだろ! おれんちの庭は、食うか食われるかの戦場だぜ。
だけど、
いったい誰がそんなことを?
常日ごろ、スズメ、ネズミ、トカゲ、セミを献上してくれる、うちの名ハンターかと。
さては、
クロチビだね!
ちゃんと、ごはん食べさせてるの?
たらふく食ってるよ。
きっと、キャットフードにない栄養を必要としてたんじゃ?
たしかに、
冬を迎える前だからね。
それに、新鮮な内臓は最高の栄養だ。
けど、死骸のあと始末をするおれの身にもなってくれ。
クロチビは知ってるんだよ。
11月15日~2月15日の3カ月間は狩猟期間で、ジビエがおいしい季節だってこと。(
マイナビ農業)
あいつはグルメか。
食べるまでは抵抗があったが、ふつうにおいしくてビックリした。
ジビエとは? また、どういう問題を抱えているのか。
ふと手にした小説から、考えてみた。