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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第7話 ― ソビエト連邦 大惨事の社会実験(上)

 2013年1月、プーチン大統領はモスクワの国立スキニアソン図書館で列席したユダヤの有力者たちを前に次のように語っています。「最初のソ連政府メンバーの80~85%はユダヤ人だった。」「誤ったイデオロギー的考えにとらわれたそれらのユダヤ人たちは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教やその他の宗教の信者たちを逮捕し、抑圧した。」
 100年前の1917年11月「10月革命」が起こりその後の闘争を経て1922年にソビエト連邦が発足します。この一連の動きをロシア大統領自身が「ユダヤ人による革命政府だ」と言外に明らかに示しているのです。いやもっと正確にはその革命を実行したユダヤ人は「既成宗教全て、ユダヤ教をも否定迫害した」と語り、革命ユダヤ人はユダヤ教徒つまりユダヤ人でもないとの認識を示しているのです。
 ロシアの転覆とソ連の樹立とは、世界政府樹立における最大の敵と目された帝政ロシアの打倒転覆、同時に世界統一政府下における人民統制の仕組みの社会実験、それもいわば密室状態にしておいての実験でしょう。「偽ユダヤ」の計画と指示、「ハザールマフィア」の実行によるものです。
 私自身調べてみて驚愕と震撼を受けたのですが、10月革命の1917年からスターリンが死去した1953年の約35年間、旧ソ連の民たち、ロシア人ウクライナ人たち、ハザール人らも恐るべき凄惨な苦痛苦難の歴史をその身奥深くに刻み込むことになるのでした。ソ連発足これは大惨事の社会実験でした。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第7話 ― ソビエト連邦 大惨事の社会実験(上)

フランキスト(悪魔主義)が建設、支配したソ連


1815年のウイーン会議から数えて100年余に渡ったロシア転覆工作、その仕上げ1917年の10月革命は「ユダヤ革命」だと示していましたが、より正確には「フランキスト革命」と呼ぶべきでしょう。

外伝1で紹介したヤコブ・フランクは18世紀に当時ポーランド領で旧ハザール領の隣接地域ガリチアに誕生します。父親はサバタイ主義、これは国家内国家を形成していたポーランドハザールユダヤ人社会の中に既にサバタイ運動の拠点がいくつかあったこと示します。

ガリチア地域を始めとしたそれら拠点を中心にヤコブ一派はサバタイ主義を更に凶悪凶暴にしたメシア運動フランキズムを展開したと見て良いでしょう。フランキズムこれはステルスサタニズム運動であって、悪魔主義のフランキストはすでに同じハザール人であっても改宗ユダヤ人とは決して呼称できません。一般ハザールユダヤ人とは区別すべきです。

ロシアは18世紀末のポーランド分割にて単なる改宗ユダヤのハザール人だけでなく悪魔主義に変質した危険なフランキスト・ハザール人らもその領内に取り込んでしまっていたのです。彼らが工作員としてロシア一般社会やハザールユダヤ人の中に潜り込み「皇帝暗殺計画」「ポグロム煽動」「シオニズム」「革命運動」等に従事していたと見るべきでしょう。

その裏で世界政府樹立のためロシア転覆を計画しフランキスト・ハザール人らにその指示と援助をした国際金融銀行家、彼らもフランキストであり悪魔主義者です。従ってロシア転覆は全てがフランキストの計画と実行によるので「10月革命」は「フランキスト革命」とするのが正確だと認識するのです。

ただし同じ悪魔主義の魔でも使役する側と使役される側がいます。魔を使役する側の悪魔の国際金融銀行家を「偽ユダヤ」使役される側の魔のフランキスト・ハザール人たちを「ハザールマフィア」と呼称することにします。歴史の表舞台というか教科書に載っているレーニン、トロッキー、スターリン、そしてヒットラーたちは使役される側で使い魔と見て良いでしょう。偽ユダヤは歴史の表舞台、教科書に載ることはないのです。

ヨシフ・スターリン [Public Domain]


1922年に発足し、ハザールマフィア間の内ゲバで勝利し独裁者となったスターリンが治めたとされるソ連、このソ連を共産主義イデオロギー国家と一般には教えますが本質を外しています。フランキストつまり悪魔主義が建設した国家がソ連です。悪魔主義者の行動原理は怨念憎悪の狂気と恐怖です。

当然ソ連は怨念憎悪が渦巻く恐怖政治となりそこに民は巻き込まれます。新たに収容所が次々と建設され、その所長にはほとんどがユダヤ人(正確にはフランキスト・ハザール人でしょう)が就任し無数の民が続々と収容され強制労働、拷問、虐殺されたのです。人民監視・密告が制度義務化された超警察国家です。その全てがいわば密室内で行われたことです。秘密警察機構その狂気と恐怖こそが初期ソ連を統治したのです。

極言すると共産主義思想とかイデオロギーなどとは実は強欲の権力支配権争いをごまかす、とってつけた上面の飾りに過ぎません。

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この異常な気象は気象操作によるものか?〜JAXAが関与している可能性は大

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日からやたら寒くなり、うちでは石油ファンヒーターがすでに活躍しています。しかし、急な冷え込みに体の方がついていかず、足元に湯たんぽを使って足の冷えに対処しながら、仕事をしているという有様です。
 下の記事は、この異常な気象が気象操作によるものではないかということで、興味深い動画を紹介しています。動画の3分40秒辺りに出てくる、操作された風の動きの画像は印象的です。記事によると、現在の日本の風の様子が動画の中に出てくるものとよく似ているのです。
 管理人の方は、“JAXAさん、何かやっていない? ”と言っていますが、その可能性は大というところでしょうか。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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雲の形がおかしいんだけど、何かやっていない?
転載元)

ナンカ変?

(中略)


Climate engineering is nothing short of weather and biological warfare. Not only are our skies being constantly saturated with highly toxic climate engineering elements, extremely powerful and harmful radio frequency / microwave transmissions are being utilized to manipulate these materials (and thus, the weather / climate). How can we know for certain that RF / microwave transmissions are being used to control weather and precipitation? From satellite imagery animations that prove the manipulation beyond any reasonable doubt. This 6 minute video contains extremely compelling and inarguable footage of radio frequency / microwave weather manipulation that has just been captured.

気象操作とは天候と生物兵器による戦争である、
気象操作は、大気中への異物拡散(ケムトレイル)だけではない、電波塔による強力且つ(健康に)有害なマイクロ波照射により天候が操作されている、

(中略)

で、こちらは現在の風の様子、

明らかにおかしい、
おかしい基(?)にあるのが、なぜかJAXAの基地、
*増田宇宙通信所にあるレーダー施設、

http://www.jaxa.jp/about/centers/mtcs/index_j.html
(衛星の追跡・管制に使用しています)


JAXAさん、何かやっていない?
参考)
JAXA施設一覧、

テリーザ・メイ英首相の失脚間近か …「国際的安全保障に対する脅威はロシア」/小児強姦事件の犠牲者への補償拒否を支持

竹下雅敏氏からの情報です。
 イギリスのテリーザ・メイ首相は未曽有のロシア攻撃を行い、ロシアを、“国際的安全保障に対する脅威”と呼んだようです。
 ウクライナやシリアにおけるロシアの驚異的な忍耐と努力を考慮すると、メイ首相が何を言っているのか全くわからなくなるのですが、おそらく、国際的安全保障の意味が一般的に考えられているものとは異なるのでしょう。
 ロシアの場合、国際的テロ組織こそが脅威なのですが、メイ首相とその背後にいる者たちにとっては、テロ組織を育成して、シリア、イランなどの気に入らない国を排除して、NWO(新世界秩序)を築くという野望をことごとく打ち砕くロシアこそが、“国際的安全保障に対する脅威”なのでしょう。
 メイ首相は、“ロシアは擁護すべきルールに基づいた秩序を蝕んでいる”と言っているようですが、彼女の言う秩序とは、新世界秩序のことだと考えるよりないでしょう。彼女のおよそ首相らしくない追い詰められた演説の背景には、“イギリス議会を飲み込んだセクハラ・スキャンダル”があるようです。状況は絶望的で、“ヨーロッパの指導者たちは新年前のテリーザ・メイ失脚に備えている”とのことです。
 なるほど。これなら負け犬がキャンキャン吠えるわけです。下の記事を見ると、彼女の苦境がより一層良くわかります。小児強姦事件の犠牲者への補償を、イギリス政府が拒否するという決定をメイ首相は支持したというのです。しかも補償を拒否する理由が、「その子供が“それを求めたのだ”」というのです。
 記事の文末では、“政府の態度は、唖然とするもの”であり、“これは国家暴力である”と言っていますが、この通りではないでしょうか。メイ首相のこのような態度は、小児性愛事件に彼女自身が当事者として関わっているのではないかという疑念をもたらします。メイ首相もヒラリー・クリントンも、事件の真相が暴かれると、政治生命どころか人生が終わる可能性すらあります。犯罪に深く関わったエリートたちは、悪魔崇拝の実態を暴かれる事を、ことのほか恐れていると考えて良いでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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テリーザ・メイ、何であれ黒幕はモスクワだとロシア攻撃
Alex GORKA
2017年11月16日
Strategic Culture Foundation

11月13日ロンドン市庁舎でのロンドン市長晩餐会における外交政策演説で、テリーザ・メイ首相は、“国際的安全保障に対する脅威”と呼んで未曾有のロシア攻撃をした。(中略)..."我々はあなた方が行っていることを知っているが、あなた方は成功できない。あなた方が、わが民主主義の復元力、自由な開かれた社会の不朽の魅力、そして我々を結びつけている同盟に取り組む欧米諸国の意思を過小評価しているためだ" と首相は痛ましげに主張した。

(中略)

彼女はロシアは擁護すべきルールに基づいた秩序を蝕んでいると述べた。しかし彼女が一体どういうルールのことを言っているのかはっきりさせるのが重要だ。

(中略)

現在のイギリス内閣の立場は実に弱い。次から次の危機に苦しめられ、政権が存続し続ける能力は疑問視されている。

(中略)

イギリス議会を飲み込んだセクハラ・スキャンダルは、更なる閣僚犠牲者を生みそうだ。

(中略)

状況は絶望的だ。そういう時には、外部の脅威は内部の問題から注目を逸らす手だてとして便利だ。それはしばらくは機能するかも知れないが、長期的には役に立つまい。

記事原文のurl:
https://www.strategic-culture.org/news/2017/11/16/theresa-may-attacks-russia-whatever-moscow-behind-it.html

(以下略)
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メイ英首相が強姦された子供たちへの補償を差止め:彼らは
虐待に“合意した”
転載元)
英政府は小児強姦の犠牲者への補償を拒否

(前略)

Jay Greenberg, www.nnettle.com
July 18, 2017
英首相 Theresa May の政府が、ペドファイルどもによって強姦された何百人という子供たちへの補償を、彼らが性的虐待に“合意した”という理由で、拒否している。
http://www.nnettle.com/tag/pedophile



首相は、12 歳というような年少の子供が、子供虐待やペドフィリアに生き残った場合、イギリス政府による補償を拒否するという、この決定を支持した。

このショッキングな暴露話が明るみの出たのは、5 つの慈善団体からなるグループが、情報開示の要求を、「犯罪による障害への補償庁」(CICA)へ提出したときであり、そのとき、補償庁は、強姦され性的に襲撃された 700 人以上の子供たちに、補償を拒否したことが明らかになった。

彼らは、その子供が“それを求めたのだ”という主張を固持した――そのレイピストがすでに法廷において有罪とされ、その犯罪によって服役中であるような場合でも、そうだった。

(中略)

ガーディアン紙はこう報じている:――
https://www.theguardian.com/society/2017/jul/18/government-denying-sexually-abusedchildren-compensation

ひとつの例だが、年上の男たちの集団が、14 歳の少女を強姦し性的に襲撃したことで有罪とされ、30 年の禁固刑となった。彼女のケースが Victim Support(慈善団)によって取り上げられた。彼女は、“合意のない性行為の犠牲者ではなかった”という理由で、補償庁による補償は否定された。

(中略)

補償庁の、もっと広く言えば、政府の態度は、唖然とするものである。子供たちが、強姦と性的虐待の、想像できない拷問を体験しなければならないとは、どれほどのトラウマが残るだろうか。しかし、その挙句に、自分を保護してくれると思っていた政府に、せいぜい、「まあ、それはあなた自身の落ち度だねえ」と言われるということ――これは国家暴力である。保守党政府は、これら慈善団体の要求に耳を傾け、補償庁が支配されているルールを、変えなければならない。今すぐ!

コーリー・フェルドマン「ハリウッドのペドファイル集団は暗黒権力につながる」~イルミナティの解体は本格化~

竹下雅敏氏からの情報です。
 コーリー・フェルドマンが、ペドファイル団が、「より大きな、より暗黒の権力とつながっている」と言っているようですが、これはまず間違いありません。世界の王族はもちろん、イルミナティの13家、イエズス会、ゾロアスターの13家ともつながっているでしょう。表と裏の違いはあるにせよ、いずれもイルミナティとそれを作った権力者たちの集団です。
 近い将来、これらのペドファイル団は一掃されると見ています。というのは、イエズス会を支配しているゾロアスターの13家も、表のイルミナティを生み出したイエズス会も改心しているからです。
 11月13日にキメラ・グループが改心した事は伝えましたが、翌日の14日に、ゾロアスターの13家とイエズス会が改心したのです。イエズス会に関しては、フランシスコ法王に忠誠を誓っていた事と、フランシスコ法王がすでに改心していたことから、いずれこうなると思っていました。これで上層部が悪事から手を引くことになったので、イルミナティの解体は本格化して行くことでしょう。
 私たちは今、サウジアラビアで事の始まりを見ているところです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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コーリー・フェルドマン:ハリウッドのペド集団は暗黒権
力につながる
転載元)
かつての子役スターが警告:問題は娯楽産業を越え、“より大きな、暗黒の権力につながっている”

【訳者注】この記事の出たすぐ後で、ここで攻撃対象となっている一人、チャーリー・シーンからのコーリー・フェルドマンへの、死の脅迫状が来ているというニュースが出ている。
http://www.nnettle.com/news/3146-charlie-sheen-sent-death-threats-to-corey-feldmanover-pedophile-ring-campaign

(中略)

Jay Greenberg, www.nnettle.com
November 10, 2017

Corey Feldman


かつての子役スターで真理十字軍のコーリー・フェルドマンは、ハリウッドを深く侵しているペドファイル団は、娯楽産業をはるかに越えて、「より大きな、より暗黒の権力とつながっている」と警告している。
http://www.nnettle.com/news/3112-lapd-confirms-investigation-launched-into-elitehollywood-pedophile-ring
http://www.nnettle.com/tags/pedophile-ring

(中略)

最近のインタビューで、彼は、子供のとき受けた性的虐待のために、自殺しようと思ったことがあると言っている。

それは、彼の最上の友コーリー・ハイムが、映画やテレビのエリート・スターCharlie Sheenによって性的暴行を受けていたというニュースが、今週流れて以来、初めての発言である。
http://www.nnettle.com/news/3118-charlie-sheen-exposed-for-raping-corey-haim-as-achild

(中略)

子供のとき、私は死のうとしたことが何度もある。自殺未遂が何度かあり、ただ坐って、誰かがやってきて、私を打ちのめしてくれないかと願い、祈ったことが何度あるかしれない」

(中略)

「なぜ神が私を生かしておくのか、分からなかった」

いま彼はそれが分かっている。
わかっているから、彼は、自分を虐待した人々について、また娯楽業界を通じて、あまりにも多くの子供たちを傷つけたペドファイルたちについて、権力に向かって真理を話すことができるのである。

(中略)

「私はその権力の鎖のつながりが、どれくらい、上まで行くのか知りません。しかし、それが、映画産業の外部にあるだろうということは、わかっています」

(中略)

特に私が非常に気懸りなのは、常に特別に強力な権力をもつ、この業界の中心人物だ。彼は、最も権力あるすべての人々と、今なお絆をもち、繋がっています」

私は彼が、同じ類いのコネクションと、同じ類いの権力系統をもつ、別の男によって、保護されていることを知っている。そう、脅威が私に迫っており、安全を確保しなければ、私はいつ消されるかわかりません」

フェルドマンは、まだ今のところ、この人物の名前を公開する準備はしていない。[訳者:これはジョージ・ソロスのことだと思われる。彼の番頭が最近、ペドファイルとして告発された。]

(中略)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝1 ― 「成りすまし・内部乗っ取り」の系譜

 今回は少し脱線です。

 ベンジャミン・フルフォード氏はこのところ「ハザールマフィア」の呼称で統一していますが、ある時期まではその「ハザールマフィア」を、一般ユダヤ人と区別するため「サバタイ派」「サバタイ・マフィア」と呼称していました。
 「サバタイ(シャブタイ)派」とは「サバタイ-フランキスト」の意味です。サバタイとフランクの名が冠されているのです。日本ではほとんど知られていないこのサバタイとフランクとは?
 初回に記したように、ユダヤ問題の本質は「成りすまし」にあると見ています。ユダヤ民族の歴史自体が「成りすまし」から始まっているからです。そして近・現代における「成りすまし」そして内部からの「乗っ取り」の本家といえるのがサバタイ・ツヴィとヤコブ・フランクです。
 今回は話の筋から本編に掲載できなかったユダヤ問題の超重要人物と見なすべきこの二人とその影響などを外伝として見ていきます。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝1 ― 「成りすまし・内部乗っ取り」の系譜

「背信のメシア」サバタイ・ツヴィ(1626-76)


もともと歴史的に祖国を失ったユダヤ教徒は自分たちユダヤ民族を導き解放する「メシア」を、その到来を待望してきました。メシアには「祭司のメシア」「王のメシア」があり、更にその上の存在の「預言者」によって構成されることになります。(ナザレのイエス、イエス・キリストは自らをメシアであると自認していました。ただしユダヤ教徒はそうとは認めなかったのです。このあたりの詳しく深いことは、映像配信・宗教学講座「新約聖書」(155回157回あたり)をご視聴ください。

迫害続く中世のユダヤ人社会ではメシアの到来を待望し「カバラ思想」が多く研究され隆盛となっていました。「メシア運動」と「カバラ」は密接で切り離せないとのこと。そして「カバラによれば、天国に秘め置かれている“メシア(救世主)の魂”が地上に“人の子”として現れ、全ユダヤ人を救済するのは、地上の悪が絶頂に達したとき」(「ヘブライの館2」)とされ、ユダヤ人逹は「その時」が近いと感じていたのです。


16世紀には欧州が「終末思想」に覆われました。そしてカバラ思想がユダヤ社会の支配的思想になっていた17世紀、トルコにサバタイ・ツヴィ(1626-76)」が誕生します。日付は奇しくもソロモン神殿崩壊の日にちでした。重度の躁鬱病者であったサバタイは、神秘体験を通し自分がメシアであることを自覚します。(ただしユダヤ社会は認めず奇人扱い)。

一方、早熟の天才で神秘的な資質も備えたカバラ学者ナタンはユダヤ社会の厚い信頼を得ていました。

ある日ナタンは「神秘体験によって、ガザにメシアが現れるという神の啓示を受けたと確信・・・啓示に従って、ガザでサバタイ・ツヴィと出会ったナタンは、彼こそ預言されていたメシアだと、ただちに直感した。と同時に、自分はメシアの到来を告げる“先駆けの預言者”エリアの再来だと確信した。」(「ヘブライの館2」)。

運命的出会いの1665年に「預言者」ナタンはサバタイを「メシアだ」と宣言。疑問視しいぶかる正統ユダヤ教徒逹を尻目に多数のユダヤ人の信頼を得たサバタイは「ユダヤの王」として振舞います。彼をメシアと信奉する信徒は、トルコ国内だけで何十万人にも達したようです。ユダヤ史上空前のメシア運動の展開です。しかしこの熱狂トルコ政府は危険視し、メシア運動は大きな転機を迎えます。

サバタイはトルコ君主の前で「死か?イスラムへ棄教改宗か?」の選択を厳しく迫られたのです。サバタイはあっさりと「棄教改宗」を選びます。信者への決定的“裏切り行為”です。しかしこの裏切りは“崇高行為”に化かされます。逆にサバタイは更に神秘的メシアへと昇格、多くの熱狂的な信者を獲得し、ユダヤ人の間に大ムーブメントを起こします。

ナタンはサバタイの裏切りを「強大な悪魔を撃ち倒すために、メシアが犠牲となって悪魔の懐深くに飛びこんだのだ。」としたのです。このアイディアは、ユダヤ教から屈辱的に改宗した者(マラーノ)たちに希望と言い訳を与えてくれるものでもあったのです。サバタイは、敵対する勢力に、味方だと「成りすまし」侵入し、内部から腐らせて崩壊にいたらせ「乗っ取る」戦法 を説いたわけです。

このサバタイの運動は、結果「表向きの改宗者を数多くつくりだした。ある者はイスラムに改宗し、またある者はカトリックに改宗していった。」のでもあります。

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