注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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2016年:グローバリストによる「リアリティとの戦い」が崩壊し始めた年
転載元)
カシオペアンとSOTTのご紹介 17/1/3
https://sott.net/en338095
ロブ・スレーン
ブログマイア
2016年12月29日
よく引用される21世紀の発言の中でも私のお気に入りの1つは、ジョージ・W・ブッシュ大統領の上級顧問兼次席補佐官だったカール・ローヴの残した傑作だ:
※徳川家広訳『ソロスは警告する』からの引用のようです:
http://blog.livedoor.jp/shabaizumi/archives/cat_206991.html
お気に入りとは言っても、決して支持している訳ではない。全く逆だ。私がこれを気に入っているのはこの言葉が、グローバリストの傲慢さや、この20年ほどの間に彼らが企んできたことを見事に要約しているからなのだ。確かに彼らは自分達の現実を「創造し」(変化させ)てきたのであるし、企図したことを実現させるやり方たるや、普通の人々にはまず不可能なものだったのである。私たちがそれを受け入れ始めた頃には、彼らは既に基地外じみた論法でもって、先へと進んでいて、次の新たな現実を創造することに余念がないのである。
もちろん、このような現実とは単なる嘘である。
(中略)
2016年は、こうした全てが顕在化し始めた年だった。グローバリストやエリート主義者、新トロツキー主義者の一味が創造したパラレル・ユニバースが、3つの大問題によって、かつてなかったほどに暴かれた年だったのである。
1つ目はもちろん、ブレグジットである。これを「グローバリスト・エリートたちの異常な執政に反対する第一声」と呼ぶとしよう。連中はこれの起こる気配を感じなかった。そんなことは起こり得ないので、備えを怠ったのだ。予測できただろうか?
「異常な執政に反対する第二声」はもちろんのこと、アメリカ史上最も堕落した大統領候補が敗れたことである。ブレグジットが嵐だとすれば、これは台風だった。
第三声は、最近起きた、東アレッポでの「穏健な」聖戦狂信者たちの敗北である。彼らはサウジアラビアの王室を含む「穏健な」イスラム教徒の一味から武器と資金を供与され、アメリカ、フランス、イギリスの支援を受けていた。これらの国々の唯一の目的は、さらに1つ主権国家を滅ぼすことだった。
グローバル・エリ-トたちには3重の打撃だった。(中略)…
(中略)…つい先日、国会議員と思しきベン・ブラッドショーという人物が、イギリスの庶民院(下院)で立ち上がり、ブレグジットの投票はおそらく、ロシアのハッカーによって妨害されたのだろうと主張した。彼を笑う者は居なかった。「分かったか?偏屈で忌まわしいEU離脱支持投票者たち。諸君はソ連の継承国家であるEUが嫌いでEU離脱に投票した訳じゃないんだ。ロシアの大統領にそうするよう仕向けられたんだ」
もちろん、ブラッドショー氏とその仲間たちが住んで居る狂った宇宙から戻るとしよう。現実はどうかと言えば、ロシアの大統領はたまたま、選挙に干渉などしない、世界でも数少ない素晴らしい政治家の1人だったのだ。メルケル氏はやった。あいつ(編注オバマ)もそうだ。大西洋を渡って来て、エリートに刃向うような投票は考え直すよう私たちに説教し(※この記事の著者は英国在住である由)、行儀の悪い学童のように「英国は列の後ろに並ぶことになる」と脅した奴だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201605/CK2016050202000137.html
彼の介入は疑いなく、意図とは反対の効果をもたらした。結局彼はロシアのエージェントだったに違いない。
ドナルド・トランプがアメリカ大統領に選ばれると、一息入れて、クレヨンと工作粘土で小休止した後、連中はヒートアップして騒ぎだし、今では巧みにみんなのおはじきを失くすという挙に出ている。
「ここにも、そこにも、至る所、ロシアのハッカーだらけだ。奴らが大統領選を妨害した。証拠はある。CIAがそう言ってるじゃないか。過去においても政府は、私たちに嘘をついて戦争を行ったことなどなく、制度化された拷問プログラムなど実施しておらず、1950年代以降に、他国の選挙や独立を妨害/干渉していないのだから、政府を信じるべきなのだ」
プリンの味は食べてみれば分かるという人は別として、いわゆる「証拠」というものを未だに待っている人も居る。確かに古風な考え方だが、中には未だにそれを好む人も居るのだ。熱弁や風説ではその代わりにならないし、FBIと国家情報長官事務局が、CIAの主張を支持するのを拒否したのだから、おそらくこれらの機関も、証拠がなければ疑わしきは罰せずという考え方に同意見なのだろう。そうかも知れない。というのも、元CIAのアナリストや英国のクレイグ・マレー前駐ウズベキスタン大使が説得力のある主張を行っているように、それはハッキングではなく、内部犯行ではないだろうか?
しかしいずれにしても、賽は投げられた=新たな現実は創造されたのであり、MSMの流す風説を真実だと信じる人々は、今や文字通り何百万と居る。この人々はどうした訳か、民主党全国委員会(DNC)へのハッキングによって公開されたメールによってDNCが選挙プロセスを目茶目茶にしたことが判明したという事実を忘れてしまったのだ。
そういう訳だから、この激動の1年が終わろうとしている今、グローバリストによるプロジェクトを脅かす全てが、フェイクニュースのレッテルを貼られているのである。皆さん、用心されたい。シリアの体制変革派である新トロツキー主義者の動機やCIAの信用性を疑ってみれば、アレクサンドル・ソルジェニーツィンの名を思い出す間もなく、あなたは自分がロシアのエージェントだというレッテルを貼られていることに気付くかも知れない。
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ロブ・スレーン
ブログマイア
2016年12月29日
よく引用される21世紀の発言の中でも私のお気に入りの1つは、ジョージ・W・ブッシュ大統領の上級顧問兼次席補佐官だったカール・ローヴの残した傑作だ:
アメリカは帝国なんだから,われわれが何か行動を起こせば,現実はそこで変化していく。そうやって出来上がった現実を,君のような現実コミュニティの住人は,一生懸命研究するだろう。だが,君が何の結論も出せない間に,われわれはまた行動を起こし,さらに現実を変えていく。それを君はまた研究することだろう。そういうものさ。われわれは歴史の主体であり,君たちジャーナリストや学者は,われわれの行動を研究するだけなのだ
※徳川家広訳『ソロスは警告する』からの引用のようです:
http://blog.livedoor.jp/shabaizumi/archives/cat_206991.html
お気に入りとは言っても、決して支持している訳ではない。全く逆だ。私がこれを気に入っているのはこの言葉が、グローバリストの傲慢さや、この20年ほどの間に彼らが企んできたことを見事に要約しているからなのだ。確かに彼らは自分達の現実を「創造し」(変化させ)てきたのであるし、企図したことを実現させるやり方たるや、普通の人々にはまず不可能なものだったのである。私たちがそれを受け入れ始めた頃には、彼らは既に基地外じみた論法でもって、先へと進んでいて、次の新たな現実を創造することに余念がないのである。
もちろん、このような現実とは単なる嘘である。
(中略)
2016年は、こうした全てが顕在化し始めた年だった。グローバリストやエリート主義者、新トロツキー主義者の一味が創造したパラレル・ユニバースが、3つの大問題によって、かつてなかったほどに暴かれた年だったのである。
1つ目はもちろん、ブレグジットである。これを「グローバリスト・エリートたちの異常な執政に反対する第一声」と呼ぶとしよう。連中はこれの起こる気配を感じなかった。そんなことは起こり得ないので、備えを怠ったのだ。予測できただろうか?
「異常な執政に反対する第二声」はもちろんのこと、アメリカ史上最も堕落した大統領候補が敗れたことである。ブレグジットが嵐だとすれば、これは台風だった。
第三声は、最近起きた、東アレッポでの「穏健な」聖戦狂信者たちの敗北である。彼らはサウジアラビアの王室を含む「穏健な」イスラム教徒の一味から武器と資金を供与され、アメリカ、フランス、イギリスの支援を受けていた。これらの国々の唯一の目的は、さらに1つ主権国家を滅ぼすことだった。
グローバル・エリ-トたちには3重の打撃だった。(中略)…
(中略)…つい先日、国会議員と思しきベン・ブラッドショーという人物が、イギリスの庶民院(下院)で立ち上がり、ブレグジットの投票はおそらく、ロシアのハッカーによって妨害されたのだろうと主張した。彼を笑う者は居なかった。「分かったか?偏屈で忌まわしいEU離脱支持投票者たち。諸君はソ連の継承国家であるEUが嫌いでEU離脱に投票した訳じゃないんだ。ロシアの大統領にそうするよう仕向けられたんだ」
もちろん、ブラッドショー氏とその仲間たちが住んで居る狂った宇宙から戻るとしよう。現実はどうかと言えば、ロシアの大統領はたまたま、選挙に干渉などしない、世界でも数少ない素晴らしい政治家の1人だったのだ。メルケル氏はやった。あいつ(編注オバマ)もそうだ。大西洋を渡って来て、エリートに刃向うような投票は考え直すよう私たちに説教し(※この記事の著者は英国在住である由)、行儀の悪い学童のように「英国は列の後ろに並ぶことになる」と脅した奴だ。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201605/CK2016050202000137.html
彼の介入は疑いなく、意図とは反対の効果をもたらした。結局彼はロシアのエージェントだったに違いない。
ドナルド・トランプがアメリカ大統領に選ばれると、一息入れて、クレヨンと工作粘土で小休止した後、連中はヒートアップして騒ぎだし、今では巧みにみんなのおはじきを失くすという挙に出ている。
「ここにも、そこにも、至る所、ロシアのハッカーだらけだ。奴らが大統領選を妨害した。証拠はある。CIAがそう言ってるじゃないか。過去においても政府は、私たちに嘘をついて戦争を行ったことなどなく、制度化された拷問プログラムなど実施しておらず、1950年代以降に、他国の選挙や独立を妨害/干渉していないのだから、政府を信じるべきなのだ」
プリンの味は食べてみれば分かるという人は別として、いわゆる「証拠」というものを未だに待っている人も居る。確かに古風な考え方だが、中には未だにそれを好む人も居るのだ。熱弁や風説ではその代わりにならないし、FBIと国家情報長官事務局が、CIAの主張を支持するのを拒否したのだから、おそらくこれらの機関も、証拠がなければ疑わしきは罰せずという考え方に同意見なのだろう。そうかも知れない。というのも、元CIAのアナリストや英国のクレイグ・マレー前駐ウズベキスタン大使が説得力のある主張を行っているように、それはハッキングではなく、内部犯行ではないだろうか?
しかしいずれにしても、賽は投げられた=新たな現実は創造されたのであり、MSMの流す風説を真実だと信じる人々は、今や文字通り何百万と居る。この人々はどうした訳か、民主党全国委員会(DNC)へのハッキングによって公開されたメールによってDNCが選挙プロセスを目茶目茶にしたことが判明したという事実を忘れてしまったのだ。
そういう訳だから、この激動の1年が終わろうとしている今、グローバリストによるプロジェクトを脅かす全てが、フェイクニュースのレッテルを貼られているのである。皆さん、用心されたい。シリアの体制変革派である新トロツキー主義者の動機やCIAの信用性を疑ってみれば、アレクサンドル・ソルジェニーツィンの名を思い出す間もなく、あなたは自分がロシアのエージェントだというレッテルを貼られていることに気付くかも知れない。
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冒頭のジョージ・W・ブッシュ大統領の上級顧問兼次席補佐官の言葉に象徴されるグローバリストの傲慢さが、もはや通用しなくなってきたことがはっきりしたのが2016年だったと思います。2017年は、さらに加速させたいものです。