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トルコと米軍率いる有志連合の空軍がシリア北部で軍事作戦を開始 〜米政府による、ロシアとの戦争を視野に入れた作戦であった可能性〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 トルコ軍と米軍率いる有志連合の空軍がシリアに侵入し、テロリスト等の拠点を攻撃したということです。これに対しシリア外務省は、“シリア政府との合意とに基づいて行われなければならない”とし、トルコ軍の侵入を非難したということです。櫻井ジャーナルを見ると、トルコ軍の特殊部隊がシリア領内に侵入したのは、バイデン副大統領がトルコを訪問する何時間か前だったとのことで、“タイミングから考えて、アメリカ政府に対するメッセージ”だという考えを紹介しています。
 トルコ軍の単独行動ならわかりやすいのですが、米軍率いる有志連合との共同の攻撃だったとすると、その目的が何だったのかがわかりにくくなります。シリア政府は、“トルコ軍の侵入によって、北部に居るダーイシュは、他のテロ組織と入れ替わる”として、対テロ作戦の攻撃対象とならない反シリア政府の別の組織と入れ替える作戦ではないかと疑っています。
 しかし、トルコのこれまでの一連の行動を考慮すると、“クルド人勢力とダーイシュを全滅させることが目的”と主張するトルコ政府の言い分は、そのまま受け取って良いのではないかという気がします。エルドアン大統領にすれば、アメリカに離反した現状では、この2つの勢力はトルコに内戦をもたらす非常に危険な勢力です。バイデンが乗り込む前に、彼らを叩こうとしたとすれば、意味はよく通ります。
 しかし、米軍の目的はシリア政府の懸念以上のものであった可能性があります。米国防総省の広報官ピーター・クックは、8月22日に、“連合を守るために必要ならシリアやロシアの戦闘機を撃墜する”と語っています。米政府による、ロシアとの戦争を視野に入れた作戦であった可能性があります。ドイツでは、非常事態に備えて10日間の水、食料の備蓄を訴えていました。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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米副大統領が到着する直前にトルコ軍がシリアへ軍事侵攻、ダーイッシュやクルド人勢力を攻撃した
引用元)
アメリカのジョー・バイデン副大統領が8月24日にトルコを訪問したが、到着する何時間か前にトルコ軍の特殊部隊がシリア領内へ侵入した。クルド人勢力とダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)を全滅させることが目的だとトルコ政府は主張しているが、シリア政府は主権の侵害だと抗議、たとえダーイッシュを追い出したとしてもトルコとの関係が続いている武装勢力が入り込んでくるだけだともしている。

 トルコ軍がシリアへ侵攻したタイミングから考えて、アメリカ政府に対するメッセージだと見る人もいる。トルコではレジェップ・タイイップ・エルドアン政権の打倒を目指すクーデターがあったが、その背後ではアメリカやサウジアラビアが蠢いていたと言われている。

 軍事蜂起の前、エルドアン政権はロシアへ接近していた。アメリカ、イスラエル、サウジアラビアを中心とするシリア侵略作戦に乗ったトルコだが、バシャール・アル・アサド政権を倒すことに手間取り、経済が破綻状態になっていた。

(中略) 

 トルコ軍は昨年11月24日にロシア軍のSu-24戦闘爆撃機を待ち伏せ攻撃で撃墜しているが、(中略)…撃墜の当日から翌日にかけてポール・セルバ米統合参謀本部副議長がトルコのアンカラを訪問してトルコ軍の幹部と会談していたことも勘案すると、アメリカ側の承認、あるいは命令があったのだろう。

(中略) 

7月13日にトルコの首相はシリアとの関係正常化を望んでいることを示唆していた。クーデターが企てられたのはその2日後だ。

 エルドアン政権はクーデター部隊を鎮圧した後、国内で反対勢力の弾圧を強化する一方で、ロシアへの接近を進めている。そこで、ロシアと関係を強化しないように釘を刺すことがバイデンがトルコへ乗り込んだのだろう。

(以下略)

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シリア、トルコ軍の侵入を厳しく非難
転載元)
シリア外務省は同国北部で起きたトルコ軍による侵入を厳しく非難。ロイター通信が報じた。

外務省の声明には、シリア領内におけるいかなる反テロ作戦もシリア政府との合意に基づいて行われねばならないと書かれ、トルコ軍の侵入によって北部にいる「ダーイシュ(IS,イスラム国)」は他のテロ組織と入れ替わると指摘されている。

シリアにおけるクルド人の自治機関はトルコ空軍がジャラブルス市を空爆したことによって一般市民29人が殺害されたとする非難声明を表している。 さらに3千人を超える市民がジャラブルス市からの避難を余儀なくされた。

(以下略)

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トルコ シリア北部で軍事作戦を開始
転載元)
トルコ軍と米国率いる有志連合の空軍は、シリア北部アレッポ県にある国境の町ジェラブルスを解放するため、ダーイシュ(IS、イスラム国)に対する作戦を開始した。Anadoluが伝えた。

作戦は8月24日04時00ごろに始まった。作戦の目的は、国境地帯をテロ組織から解放することと、シリアの領土保全をサポートすること。トルコの役人が発表した。

またトルコの役人たちは、移民の新たな流れの防止と、地域の一般市民への援助提供も課題だと述べた。

伝えられたところによると、トルコの砲兵隊はテロリストらの拠点に対して強力な砲撃を行った。またトルコ空軍を含む有志連合の航空機も攻撃を行った。

トルコ砲兵隊と空軍は、シリア側のトルコとの国境地帯の町ジャラブルスでダーイシュ(イスラム国、IS)の標的80以上を殲滅した。今日24日、テレビ社Habertürkが報じた。

同テレビ社の情報によると、F-16戦闘機は前もって特定されていたダーイシュの施設12個を攻撃し、完全に殲滅した。砲兵隊はトルコ側国境からの砲撃により戦闘員70以上を殲滅した。現在、軍はジャラブルスでの対ダーイシュ作戦を続けている。町の上空には爆撃があたったところから上がっている黒煙が見える。トルコ空軍は榴弾砲と多連装ロケットシステムを使用しているという。

先に伝えられたところによると トルコ首相は、ロシアがインジルリク空軍基地利用する可能性も考慮した

きつをさね五帝とフトマニ図で表される51柱の各レベルの支配層に対する裁き 

竹下雅敏氏からの情報です。
 コブラの情報をいくつか見ると、彼はセントラルサン/ソースが“創造の核なのだから、何ものもソースの上にあり得ない”としています。彼は、さらに上位の存在として、醤油、みりん、味噌があることを知らないようです。
 この辺りのことを、わかりやすく説明したいと思います。冒頭の記事は、2014年12月16日にすでに詳しく説明したものですが、要点のみを取り上げると、天界の各レベルは図の“フトマニ図で表される51柱の神”と、さらにその上位にある“きつをさね五神”によって統治されています。
 天界の秩序10をご覧下さい。この表の第1システムの星神第5レベルを見ると、その所属次元は184次元であることがわかると思います。このレベルも同様に、きつをさね五神とフトマニ図で表される星神によって統治されています。コブラの言うセントラルサン/ソースとは、フトマニ図の中心の“あうわ三神”の中の「う」の星神(地官大帝)のことです。さらに上位の星神が存在することがわかると思います。
 “続きはこちらから”以降の記事では、具体的に私たちの天の川銀河の中心部にある巨大ブラックホール「いて座A*」を周回する恒星がプロットされています。図の紫色で示された細長い楕円軌道を描いている星が、コブラの語るセントラルサンです。私はこの星に転生したセントラルサンのヒメミコは、すでに滅ぼされたことをお伝えしました。現在のセントラルサンは、図のほぼ完全な円の軌道を描いている星です。この星にミサキタカキノボルヒメミコ様が転生に入っていらっしゃいます。
 昨日お伝えしたように、この184次元に属する“きつをさね五帝とフトマニ図で表される51柱の星神たち”は、ミサキタカキノボルヒメミコ様を除いて全て処刑されました。
今日の経過を少し書いておくと、184次元と同様に
午前3時44分、185次元、186次元の星神が消滅。
午前10時48分、187次元、188次元の星神が消滅。
午前11時21分、244次元、245次元の恒星系神が消滅。
となります。
 かなり時間がかかっていましたが、ようやく20時前に捜査が終了したようです。246次元、247次元、248次元に属する“きつをさね五帝とフトマニ図で表される51柱の星神たち”は有罪が確定したようで、全ての者が今日の21時に処刑されるようです。
 皆さんは驚かれるだろうと思いますが、天界の秩序10の表にある184次元〜903次元までのこれらの各レベルの支配層で、生き残れるのは一体何柱かというところです。おそらくそのほぼ全員が宇宙から消滅すると、私は予想しています。彼らに対する裁きは、昨日から始まったのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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[竹下雅敏氏]フトマニ図に基づく天界の秩序
転載元)
天界の秩序はフトマニ図に基づいています。これをわかりやすく図にしたのが、次のものです。

image001 

 5方位に対応する神を「きつをさね五神」と言い、これが各レベルの最高位の大帝となります。道教では、きつをさね五神のことを五岳大帝と呼んでいます。五帝に仕えるのがフトマニ図で表された神々です。

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PFCのコブラインタビュー 6月20日インタビュー
転載元)
〇ソース

リン:(リンが、ソースよりも上にあるものを感じたと思っている人のビジョンと質問を読み上げる)。ソースよりも上の知的存在はあるのですか?

コブラ:ソースがトップだと思います。ソースが創造の核なのだから、何ものもソースの上にあり得ないと思います。私たちが宇宙の異常性を解決し、その理解――私たちがこの次元に転生している間は存在し得なかった理解――をもってソースに還るときにソースよりも上に存在しているものを理解できます。

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ロブ・ポッターのコブラインタビュー(後半)
9月23日インタビュー
転載元)
〇銀河のセントラルサン

ロブ:何人か知りたがっている人がいます。銀河のセントラルサンとは何なのですか。本当に太陽や恒星なのですか、ポータルですか、超意識のフィールドですか、私たちの銀河の天の川の、幾何学的中心にあるのですか?

コブラ:ええ、天の川銀河の幾何学的中心にあります。実際に生きている実在です。スターゲイトであり、恒星であり――そのすべてなのです。それは実際、時空を超え、二元性を超えた高次元への入り口です。それは入り口/出口ポイントで、魂が進化のプロセスを開始するときに、そこを通って渡ってきます。魂にとっては入り口ポイント、誕生の場所なのです。そしてもちろん、カバールのように、進化過程で目的を失った魂にとっては死に場所でもあります。

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コブラ用語辞典(160713更新)
セントラルサン/ソース

いて座A*にある、天の川銀河の中心太陽。
Wikipediaにはブラックホールと書かれているが、これはアルコンの情報操作だと思われる。
光の道に戻る事を選択しなかったカバールやアルコンの魂は、
ここに送られて分解(消滅)する事になる。

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[YouTube]ノルウェー近衛部隊を閲兵するペン・グイン皇帝(ニルス・オーラヴ卿)

竹下雅敏氏からの情報です。
ペン・グイン皇帝(ニルス・オーラヴ卿)が、ノルウェー近衛部隊を閲兵している様子です。途中、兵士たちにお言葉をおかけになる姿を拝見できます。
(竹下雅敏)
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ノルウェー軍を閲兵するペンギンの凛々しい姿
配信元)

[GFLサービス]ベンジャミン・フルフォードニュース 2016年8月22日 〜現在の権力闘争の主要プレーヤー〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 フルフォード氏が夏休みということで、現在の権力闘争の主要プレーヤーをわかりやすくまとめてくれています。冒頭に出て来るブッシュ・ナチ陣営、ここではカザリアン/ナチ分派となっていますが、残念ながら今の日本は、この陣営の使い走りです。このグループに対抗しているのが、CO₂排出規制を推進する“ヨーロッパの貴族、王族ファミリーからの出身者”とのことです。彼らは、フランシスコ法王と一緒に動いているグループらしく、“炭素税を通じて依然として世界支配を企んでいる”とあります。フルフォード氏は別のレポートで、炭素税による収入を環境保全ではなく、ダーイシュのテロ行為に資金投入しているとして、ロスチャイルド家を非難していたように記憶しています。従って、ロスチャイルド一族は、ここに入ると考えてよいでしょう。そして、これらの勢力と同調しているのがドラゴングループとのことで、すでに“ほとんどの米国の軍産複合体を支配下に置いている”とあります。
 おおよそ予想した通りのもので、とてもわかりやすい解説だと思います。これに、どのグループをどのような組織(ハイアラーキー)が霊導していたかを含めて理解すれば、私が時事ブログで説明している内容に近くなって来ます。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ベンジャミン・フルフォードニュース 2016年8月22日
転載元)
English -- Benjamin Fulford: 22:08:2016 -- FULL REPORT
The main factions in the battle for the planet earth and their current status
August 22, 2016
Author: Benjamin Fulford

金融システムの支配、従って、私たちが種として将来行うべきことの決定に関して今行われている闘争は頂点に達しつつある。この理由から、今は誰が主役で、彼らの立場がどのようなものかを見るのに良い時だ。

まず第一に、2001年9月11日にニューヨークで起きた偽 旗攻撃以降、ヨーロッパ、日本、および米国を支配してきたカザリアン/ナチ分派を見てみよう。この分派は、ジョージ・ブッシュ・シニア、デーヴィッド・ ロックフェラー、およびその追従者に率いられている。彼らのプランは世界の人口を飢餓、病気、戦争によって90%削減することだった。有り余るほどの証拠 が世界中の警察、軍隊、情報機関に寄せられた。

(中略) 

彼らは今もしも世界戦争を始めるのなら、オーストラリア、ASEAN、日本、および韓国が中国に、ご褒 美として南シナ海を与えるようにさせようとしている。

当記者はヘンリー・キッシンジャーとデーヴィッド・ロック フェラーのために動いているエージェントにカバールに加わるよう誘いを受けた。彼らが説明するには、環境保護のために人口の90%を削減する必要がある、 とのことだった。彼らはまた、殆どの人間は役に立つものを生産せず、”劣化資産”なのだと説明した。これらの”無用に食料を消費する者”を削除することに よって、人間の遺伝的な特質を向上できる、と彼らは説明した。

このグループのメンバーは数千年前に人間の奴隷化技術をマスターしたヒクソスとして知られる田園詩人の種族の子孫である。

(中略) 

ヒクソスは長年の間、セット、バール、マルデ ク、ルシファー、サタンなどの名称で知られている、羊の顔をし、先が割れた尾を持つ者を拝んでいる。

(中略) 

このグループには、たぶん100万人以上のメンバーがいるが、世界中の政府、経済界、宗教界、メディアなどの多くの機関内で支配 的な立場を占めている。彼らの多くは誤ってユダヤ人とされている。

(中略) 

西側世界でこのグループに対抗しているのはクリスチャン、ヤハエを信仰するユダヤ人、黄金のルールのみを重んじる無神論者たちである。

このグループのエリートメンバーは
(中略…)炭素税を推進することによって、”無用に食料を消費する者”の大量虐殺計画をやめさせようとした。世界温暖化論者 の背景にいるトップの人達は、悪魔的な理想主義に反対する者としてのヨーロッパの貴族、王族ファミリーからの出身者である。

(中略) 

このグループの主な問題は税収を増すために炭素によって生じる地球温暖化についてのうそを作り出 したことだった。

(中略) 

このグループは、2013年に法 王ベネディクト16世を退位させた。彼の代わりの法王フランシスは直ちに児童虐待をするカソリック教会を排除し、バチカン銀行を浄化し、CIAのブッシュ /ナチ派へのドラッグマネーの流れを絶つためにキューバとコロンビアとの協定を結んだ。

(中略) 

しかし、フランシスを権力の座に据えたリーダーシップグループは秘密裏に集められ、支配される炭素税を通じて依然として世界支配をたくらんでいる。これがうそと欺瞞に基づいているので成功することはないだろう。

フランシスの背後にいるこのグループはまたドナルド・トランプを米国大統領に当選させようとしている。それが成功すれば、トランプは米国内の多くのカザリアンマフィアのボスたちの逮捕を始めるだろう。

これらの勢力と同調して動いているのは、アジアからの赤、青、白竜社会連合である。

(中略) 

赤竜、青竜には、後に世界の古い王族の連合であるドラゴンファミリーが加 わった。

(中略) 

白竜会のメンバーは今で はブッシュ/クリントンナチマフィアのために働く傭兵を例外として、殆どの米国の軍産複合体を支配下においている。白竜会はロシアのセキュリティーサービ ス、英国の秘密サービス、フリーメーソン、真のイスラム秘密社会、イルミナティ、イタリアの白貴族、ヨーロッパの王族、種々の武道社会と共同作業をしてい る。

カザリアンマフィアは、今ではワシントンDC、ニューヨーク、サウジアラビア、イスラエル、およびいくつかの悪漢国家を支配しているに過ぎない。

アジア人と白竜会連合が早くも今年にはカザリア ンマフィア、及び恐怖と奴隷化という古い支配構造に終止符を打つ大きい動きをするだろう。彼らの支配の終焉は過去数千年に亘る人間の歴史における大イベン トの内のひとつになるだろう。

(以下略)

[Sputnik]2016年夏:地政学的状況が劇的に変化 嵐は訪れるか? 〜古い世界観にしがみつくのを止めて、未来を見据えましょう〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシアによるシリア空爆以来、世界は激変していますが、トルコでのクーデターの失敗はそれを決定的なものにしました。“トルコは真剣に方向転換する用意があり…あたかもNATOは存在しないかのように振る舞っている…西側が別のものになる可能性が高い”とのことです。要するに、“自由主義的グローバリゼーションは終りに近づいている”のです。 
 この崩壊のプロセスは、“ソ連崩壊時に始動された”わけですが、その決定的な引き金は、リーマンショックだったことを多くの人はいずれ理解することでしょう。西側の悪魔的な文明が存続する余地はなく、崩壊は加速度を増して行きます。古い世界観にしがみつくのを止めて、しっかりと未来を見据えましょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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2016年夏:地政学的状況が劇的に変化 嵐は訪れるか?
転載元)
(前略) 

雑誌「グローバル政治の中のロシア」の編集長フョードル・ルキヤノフ氏は、(中略…)

一度に様々な出来事がたくさん起こった。その一つは、英国でのEU離脱に関する国民投票だ。米国ではドナルド・トランプ氏が共和党の大統領候補として正式に選ばれたこれは多くの人々にとって衝撃的で前例のない出来事となっている。またトルコでのクーデター未遂もそうだ。そして何より重要なのは、その結果だ。なぜならトルコでの最近の出来事は、アナリストにとってさえもあまりよくわからないプロセスを始動させたからだ。しかし、外国のパートナーたちとの関係に関する自国のシステムでトルコは真剣に方向転換する用意があるという印象がつくられている。特にロシアとだが、それだけではない。主な頭痛の種となっているのは、トルコとNATOの関係がどうなるのか今ははっきりしないというものだ。なお古い関係が続かないのは明白だ。これを背景にシリア(情勢)の明らかなエスカレーションがみられている。加えてウクライナ問題もある。ウクライナでもかつてのミンスクプロセス自体がもう役に立たなくなっている。すなわち、どこを見ても非常に深刻なプロセスだらけだということだ。」

(中略) 

最近の出来事は、質的な変化を意味している。現状は変わり、自由主義的グローバリゼーションは終わりに近づいている。ルキヤノフ氏はこのように指摘し、次のように語っている-

例えば、EUにとっての英国市民の決定だ。これはもちろん非常に重要なマイルストーンだ。これまでEUは拡大するばかりで縮小したことはなかった。それが突然EUに対する警報シグナルが鳴り出したのだ。しかもこれが最後ではないかもしれない。トルコではクーデターが失敗した。革命ではないとしても、これは非常に深刻な衝撃だ。そしてNATOにとっては、加盟国であるトルコなどが最近あたかもNATOは存在しないかのように振舞っている。そしてこれらの出来事全てが重要な傾向を明確に示している。第二次世界大戦後から今まで世界政治が構築されていた原則や、特に冷戦後のある種の西側中心主義だ。これは少なくとも形を変えつつある。すなわち西側は、どこからみても1991年の後に政治家たちが計画したような形にはならなかったということだ。

現在すでに西側が別のものになる可能性が高いことが明らかとなっている。それは意図されたようなものではない。すなわちプロセスはソ連崩壊時に始動されたが、未だに続いているということだ。だがまさに今年、非常に重要なものがたくさん蓄積された。それらは今、再びグローバルな質を持つものへと変わろうとしている。これが2016年夏の主な政治的出来事の結果だ。」

アジア太平洋地域はどうだろうか?韓国領内への米国のMD(ミサイル防衛)システム配備が朝鮮半島情勢を極限まで緊迫させ、今後数年間で今当たり前となっている地政学的状況を変える決定的要因となることはないのだろうか?ルキヤノフ氏は、次のように語っている-

「私は、韓国のMD自体はあまり重要な要素ではないと考えている。重要なのは何が起こっているかだ。それは米中関係が将来的にエスカレーションする兆候が明らかに蓄積されているということだ。なお当事者たちは誰もエスカレーションを目指してはいない。口先では誰も関係悪化を望んではいない。だが出来事が進展する論理が、エスカレートする可能性へ向かわせている。この方向での深刻な出来事は、中国とフィリピンの領有権争いに関する国際仲裁裁判所の判決だ。裁判所は判決で完全にフィリピン側を支持した。この出来事が今後影響を及ぼすことに間違いない。一方で、中国が今後どのように反応するかはまだ明白ではない。」

ルキヤノフ氏は、すなわちアジア太平洋地域でも非常に重要な出来事が徐々に蓄積されているが、その性質は欧州やトルコで起こっているようなものにはまだ移行していないとの見方を示している。