注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
東京電力の元会長の勝俣恒久 被告(78)、元副社長の武黒一郎 被告(72)、元副社長の武藤栄 被告(68)の旧経営陣3人は、原発事故をめぐって検察審査会の議決によって業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴され、いずれも無罪を主張しています。
(中略)
このあと、検察官役の指定弁護士から原発の安全を確保する義務は最終的に最高経営層にあるのではないかと指摘されると、勝俣元会長は「一義的には立地本部でやっていくことが重要だと考えます」などと述べ、業務上の決定権限がなかったという考えを繰り返し示しました。
(以下略)
裁判での被告3人の証言をそのまま信用するなら、東電に、会長、副社長、フェローは「不要」ということ。だって、何も知らないんですよ。津波が重大事項なのは保安院にも指摘されてるのに。
— 木野龍逸 (Ryuichi KINO) (@kinoryuichi) 2018年10月31日
→東京新聞:大津波試算「知りません」 勝俣元会長、無罪主張 東電公判被告人質問 https://t.co/ARD7H8yz0D
前にも書いてるけど、仮に被告3人の言い分が正しいとすると、東電に会長、社長、副社長、フェローの職は不要。この人たちがいなければ、年間数億円が節約できる。それとこの人たちは、事故が起きたのは想定外の津波のせいで、自分たちに落ち度はまったくなかったと主張してる。
— 木野龍逸 (Ryuichi KINO) (@kinoryuichi) 2018年10月31日
東電が事故の責任を感じてるなら、まだわかる。でも自分たちに責任はないって言い続けて被害者を見下すように賠償を打ち切るのは、どうにも理解できない。今からでも遅くないから、東電を解散すべきだと思う。そうしないと、いつまでも原発事故の原因がわからない。これでは被害者救済ができない。
— 木野龍逸 (Ryuichi KINO) (@kinoryuichi) 2018年10月31日
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30日、最高責任者である元会長の勝俣恒久被告は、それまでの2人の元副社長同様、巨大津波が襲来するという社内の試算について「知らない」「聞いていない」「信頼性を認められない」などと振り返り、大津波は予測不可能だったと無罪を主張しました。
しかし、試算を3人に報告した社員らは当時「対策を取り入れざるを得ない」状況だったと認識しており「対策の保留は予想外の結論だった」と食い違いを見せています。また元幹部は「3人の出席した幹部会議では対策が一旦了承された」とも供述しています。
さらに、勝俣被告に対する「原発の安全確保は最高責任者の義務ではないか」という当然の指摘にも、現場のことには決定権がなかったと逃れ、故吉田所長に全責任があるかのような主張をしています。
裁判を傍聴されたジャーナリストの木野龍逸氏は、ニュース報道では見えてこない証言の食い違いをツイートされ、3人の被告ら上層部が全く事故に対する責任を感じていない、これでは原因究明も被害者救済も進まないと厳しく指摘しています。
「続きはこちらから」以降では、子供の甲状腺異常が隠しおおせなくなっている現状が窺える記事です。
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