注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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国から見捨てられ命を絶った、とある「母子避難者」の悲劇
原発事故で避難した人たちの生活が困窮している。特にやむなく自主避難に至った人たちの生活は苦しく、2017年に住宅提供を打ち切られた今、未来への不安と孤独にさいなまれ自死した母子避難者の母親まで現われた。
(中略)
立ち直っていく人が増える一方で、支援が次々打ち切られるなかに取り残される人が孤立している。震災関連自殺は2016年の21人から17年には25人に増加した(2018年3月12日時点)。
(中略)
[子どもの未来を守る、その一心で]
(中略)
20ミリシーベルトという基準に、女性も絶望感を覚えた。
「ああ、見捨てられるんだ」
(中略)
避難しようと訴えたが、夫は受け付けない。
「100ミリシーベルトまでは大丈夫だと言っているだろう。おかしくなったのか。家のローンは20年以上あるんだ」
自分がおかしいと言われる始末だった。
(中略)
[何もかも不安定のまま東京へ]
女性のように母子だけが避難するケースが続出した。夫の理解を得られず、または仕事があるため夫が離れられず。いわゆる「母子避難」だった。
(中略)
2015年6月、ついに福島県が住宅提供を打ち切ると発表した。「除染が進み、生活環境が整ってきている」という判断だった。対象は1万2000世帯以上に及んだ。
(中略)
福島県や神奈川県が住宅提供を打ち切られた避難者を避難者数から外しており、避難者数は住宅提供打ち切りの4ヵ月で3万人減った。
避難者らの自殺は避難の現状を示す数字として厚労省で発表しているが、彼女の死は、それにすら数えられていない。
(以下略)
1曲目はバッハ「主よ人の望みの喜びを」、2曲目はモーツァルト「ピアノ・ソナタ ハ長調 K.545」。そして最大の見せ場である3曲目は、昨日のユーモア動画のBGMにもなっていた有名なあの曲です♪