Paul Craig Roberts
2014年4月9日
2014年は、アメリカ合州国清算の年として姿を表しつつある。
米ドルに対して、二つの圧力が高まっている。一つの圧力は、欧米の金供給がしなび、
連邦準備金制度による違法な価格操作を市場が良く知るようになるにつれ、金価格を操作する連邦準備金制度の能力が衰えつつあることだ。取引の少ないのが明らかな時期に、
金先物市場に、膨大な量の裸の空売りが行なわれている証拠がある。量的緩和から
ドルの価値を守るため、先物市場で金価格が操作されていることは明らかとなった。
もう一つの圧力は、オバマ政権の愚かな対ロシア経済制裁の脅威によるものだ。
ロシアと中国は、国際貿易をドルから切り離しつつある。今後、ロシアは、ヨーロッパへの石油と天然ガス販売も含め、
貿易をルーブルで、BRICSパートナーとはその国の通貨で行うのだ。
これにより、米ドル対する需要が大きく低下し、
ドルの交換価値も対応して低下する。
ジョン・ウイリアムズ(
shadowstats.com)が明らかにしている通り、アメリカ経済は、2008年の低迷から回復しておらず、更に弱体化している。アメリカ国民の圧倒的多数は、長年収入が伸びないことで四苦八苦している。
アメリカは既に輸入に依存する経済なので、
ドル価値の低下は、アメリカの物価を押し上げ、生活水準を押し下げる。
今年、NATOが崩壊するかも知れず、EUさえもが崩壊するかも知れない。アメリカ政府の無謀なウクライナ・クーデターと、ロシアに対する経済制裁の脅しが、NATO傀儡諸国を危険な場所へと追いやっている。
アメリカ政府は、選挙で選ばれた民主的政権の打倒と、傀儡政権の押し付けに対する、ウクライナでの反応を見誤ったのだ。クリミアは即座にウクライナを離脱し、ロシアに再編入した。ウクライナ国内の他の旧ロシア領も、間もなく続く可能性がある。ルガンスク、ドネツクやハリコフの抗議行動参加者達は住民投票を要求している。抗議行動参加者は、ドネツク人民共和国とハリコフ人民共和国を宣言した。
キエフのアメリカ傀儡政権は、抗議行動を武力で鎮圧すると脅している。
http://rt.com/news/eastern-ukraine-violence-threats-405/
アメリカ政府は、抗議行動はロシアが組織していると主張するが、アメリカ政府を信じるものはなく、ウクライナの傀儡連中ですら信じていない。
ロシアのマスコミ報道では、
東部ウクライナの分離主義者を鎮圧する為に派遣されたキエフ部隊の中にアメリカの傭兵が確認されている。キエフ議会の右翼、ネオナチ祖国党の一員が、抗議行動参加者を銃撃して、殺せと呼びかけた。
抗議行動参加者に対する暴力行為は、ロシア軍を招き入れ、ソ連共産党がウクライナに与えた東ウクライナの旧領土をロシアが取り戻す可能性が高い。
アメリカ政府は孤立し、続々威嚇をして、アメリカ政府は、ヨーロッパを、極めて好ましからぬ二つの対立に押しやっている。
ヨーロッパ諸国民は、アメリカ政府によるキエフ・クーデターを巡って、ロシアとの戦争など望んでおらず、ヨーロッパ諸国民は、対ロシアの本格的経済制裁が、もし順守されれば、ヨーロッパ諸国民に対する損害の方がはるかに大きいことを理解している。EU内部で、各国間の経済的不平等の拡大、高い失業率、より貧しい国民に押しつけられる厳しい経済緊縮策が、大きな緊張を生み出している。ヨーロッパ諸国民は、アメリカが画策したロシアとの紛争の矢面に立つような気分ではない。
アメリカ政府は、ヨーロッパに、戦争と犠牲を求めているが、ロシアと中国は、貿易と友好を求めている。アメリカ政府は、金で取り込んだヨーロッパ政治家連中を、アメリカ政府の政策に従わせるべく最善を尽くすだろうが、ヨーロッパにとっては、アメリカ政府に従うことのマイナス面の方がずっと大きい。
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おそらく、これまで支配層が国民を騙し続けて来れたのは、庶民は基本的に善良で、意図的に人を騙すということが無いため、陰謀論で語られるような非人間的な謀略があるはずが無いと思い込んでしまうからだと思います。しかしこのビデオでも指摘されているように、人が死のうがどうなろうが、自分に責任追及がなされないのであれば、お金のためにはどんな悪事でも行えるという人間が居るということ、しかもそうした者ほど社会の上層部に集中していることがわかると思うのです。
あとここに、軍事関係で行われている拷問とマインドコントロール、そして人体実験を重ね合わせると、確かに陰謀が存在することに疑いの余地がなくなるのです。
この時事ブログでは、そうした背景に当たるところから記事を取り上げコメントをして来たわけですが、皆さんもぜひ、自分で関心を持った分野を調べてみてください。