注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
防衛装備移転三原則 日本は1970年代に武器の原則禁輸を定めた武器輸出三原則を確立。安倍政権下の2014年に策定した防衛装備移転三原則で一部容認するルールに転換したが、国際共同開発品を除き殺傷武器の輸出は禁じてきた。2022年末に閣議決定された安全保障関連3文書が「防衛装備移転の推進」を掲げたのを受け、自民、公明両党の実務者が原則非公開の協議を経て、12月13日にルール緩和の提言をまとめた。
(中略)
政府は22日の国家安全保障会議(NSC)で、自衛隊が保有する地上配備型の迎撃ミサイル「パトリオット」を米国へ輸出する方針を決めた。この日改定された防衛装備移転三原則で緩和された武器輸出ルールを、早速適用した。2014年の三原則策定以降、殺傷能力のある武器の完成品の輸出は初めて。
米国の在庫を日本が補塡(ほてん)することで、米国内にあったパトリオットをウクライナへ供与しやすくなり、間接的なウクライナの戦闘支援につながる。
(以下略)
日本供与パトリオット、ウクライナに間接支援 米の要請 - 日本経済新聞 https://t.co/72Uo2iPMPM pic.twitter.com/5S4RVTpJgv
— 神奈いです (@kana_ides) December 23, 2023
ホワイトハウスは日本からパトリオット・ミサイルを受け取るとの声明を発表したが、その見返りに米国が同量のパトリオット・ミサイルをウクライナに送り、基本的に日本が送り出し元となることは公然の秘密である。日本の三菱重工業はパトリオットミサイルをライセンス生産している。… https://t.co/55lWuMJUWH
— Katie (@no_wh6) December 22, 2023
どこまで世界の戦争に武力の協力をして良いのか。武器は原則禁輸としてきたが安倍政権で緩められ今回は殺傷武器まで輸出できるようにした。そしてすぐに米国に迎撃ミサイルパトリオットを輸出し、米国から別のパトリオットがウクライナに送られる。こんな重大なことを国会論議なしで決めてはならない。
— 鳩山友紀夫(由紀夫)Yukio Hatoyama (@hatoyamayukio) December 23, 2023
日本の殺傷兵器の禁輸解除、世界の安全保障に悪影響=露外務省
— Sputnik 日本 (@sputnik_jp) December 27, 2023
❗️ 露外務省のマリア・ザハロワ報道官は、日本が #防衛装備移転三原則 を改定し、米国への対空防衛システム #パトリオット のミサイル輸出を決定したことにコメントした。… pic.twitter.com/uNbIVR6Au5
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ロシア外務省の見解は核心を突いています。「日本政府の決定は、軍需品輸出の自由化を意味する。」「日本側は自らの原則を破るだけでなく、事実上、軍備管理を大幅に失い、米国が望むままにそうした兵器を使用できるようになる。」そして、日本が真剣に受け止めなければならない警告があります。「日本のミサイルがウクライナ軍の手に渡った場合、そのような行動は明らかにロシア連邦に対する敵対的なものとみなされ、二国間関係の文脈においては日本にとって最も深刻な結果を伴うだろう。ウクライナ政権への軍事物資提供は、直接的なものであれ、間接的なものであれ、最後の苦しみを長びかせるだけであり、ウクライナ政権による罪のない犠牲者やその他の残虐行為による増加をさらに生むだけであり、日本政府はその責任を全面的に共有することとなる。」傀儡政府の岸田首相は「国際秩序を守るために貢献したい」と言いながら、日本を戦禍に巻き込むつもりです。日本の財を絞り上げた挙句、日本の国際的信用を破壊しました。
[付記] 2023/12/30 18:15
読者の方から、重要なご指摘がありました。
"今日の記事のように、玉突きのケースが当面の課題にはなるものの、その他に、アメリカに言われたらあっさり日本生産分を輸出できそうな文言があるのが気になっています。
防衛装備移転3原則は外為法の運用基準なのですが、その下にさらに「防衛装備移転三原則の運用指針」というのがあり、その1が「海外移転を認め得る案件」です。
1の(2)(ウ)がライセンス生産品に関する規定ですが、そこには、
「我が国との間で安全保障面での協力関係がある国からのライセンス生産品に係る防衛装備のライセンス元国からの要請に基づく提供(ライセンス元国からの更なる提供を含む。)に関する防衛装備の海外移転(自衛隊法上の武器(弾薬を含む。以下同じ。)に該当するライセンス生産品に係る防衛装備をライセンス元国以外の国に更に提供する場合にあっては、我が国の安全保障上の必要性を考慮して特段の事情がない限り、武力紛争の一環として現に戦闘が行われていると判断される国へ提供する場合を除く。)」とあります。
「我が国の安全保障上の必要性を考慮して特段の事情」なんて、アメリカに言われたら何でもありだと危惧します。"