薔薇の象徴するもの ~大聖堂で女神として崇拝されたマリア
薔薇が象徴的に描かれた薔薇十字文書『至高善』の扉絵
前回見たこの挿絵と「薔薇は蜜を蜂に与える」とのフレーズを読めば、この薔薇十字の薔薇が何を意味しているのか?は、大概の想像は付きそうです。
『マグダラとヨハネのミステリー』の101頁には、『神話と秘儀の女性百科』によれば、として以下の文が記されています。
「古代ローマ人がヴィーナスの花と見なした薔薇は、神聖な売春婦の印であった。「薔薇の下で」〔内密に〕とは、非伝授者には明かされていないヴィーナスの性的な秘儀であった・・・。大聖堂が華やかなりしころ、マリアはみずからの「天の女王の宮殿」において女神、つまり「ノートル=ダム」として崇拝され、薔薇、薔薇の茂み、薔薇の花輪・・・神秘的な薔薇と呼ばれ・・・」
この記述では、
薔薇とは神殿娼婦を、また非伝授者には明かされない性的秘儀だと示しています。そして、
マリアが薔薇と呼ばれ、女神「ノートル=ダム」として崇拝されたとあります。
大聖堂に祀られるこのマリアは、表向き「聖母マリア」ですが、実際は「黒いマリア」マグダラのマリアであるとこの著作ではしています。
文中の
「天の女王の宮殿」とは、本来は
古代メソポタミアのイシュタル(イナンナ)の神殿のことです。
ここで神殿娼婦が王と「聖婚儀礼」を行っていたのです。
マグダラのマリアはイシュタル(イナンナ)に模せられて女神として崇拝されたわけです。そして
聖母マリアであれ、マグダラのマリアであれ、いずれにしても神殿娼婦であり、「永遠の処女」だったのでした。
「Barbaroi!」の「
バラ(Rose)」の記事には、『マグダラとヨハネのミステリー』の記述同様、より詳細に、
薔薇が神殿娼婦、性の秘儀、「
聖母マリア」、そして女神、女性、
女性器を意味していたことが明かされています。そして次の記述もあります。
「5はマリアの数であった。バラの花弁の数であり、またもう1つの処女性の象徴であるリンゴの花の花弁も5枚だからである。リンゴの花は、処女性と対応する母性、結実、再生、そして永遠なる生の象徴であるリンゴの実を結び、その実の中に5枚の肺葉(芯)を作り出す。「バラ - マリア」は「リンゴ - イヴ」の再生とされたため、 5は「聖母マリア崇拝にふさわしい」数と考えられた。」
神殿娼婦は永遠の処女で、処女母であるので、マリアは「五弁の薔薇」で象徴されるのです。
薔薇とは端的には女性器の象徴です。そして、
その薔薇はマリアであり神殿娼婦であって、そのまま「死と再生の儀礼」に直結する「聖婚儀礼」、そして「性錬金術」に繋がっていくのです。
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CCSに関しては、地震との関係が取り沙汰されています。新潟県中越地震(2004年10月23日)と中越沖地震(2007年7月16日)も、CCSとの関係が疑われており、“中越地震の震源地と、中越沖地震の本震の震源地さらに余震の震源地と、CO2貯瑠実験の場所を線で結ぶと、ほぼ一直線になる。そしてその「ど真ん中」がCO2貯瑠実験の場所である”とのことです。
また、2018年9月6日の北海道地震の前にもCCSが行われていました。そして、今回の地震も、地中にCO2を貯留するパイロットプラントが近くにあるのです。
“続きはこちらから”の記事では、CCSの大規模な実証設備の建設工事を2018年2月に開始したということで、 2020年の夏に実証運転を開始すると言っています。
CO2の圧入が地震を引き起こすのだとすれば、将来、さらに大きな地震がこの辺りで発生するということになります。