ウクライナ最大の石油会社の本社が武装集団に制圧された。その集団はイゴール・コロモイスキーという「オリガルヒ」の私兵だとみられ、中で書類を破棄しているようだ。この人物はウクライナ、イスラエル、キプロスの三重国籍を持ち、ドニエプロペトロフスクの知事を務めている。昨年5月2日にネオ・ナチがオデッサで行った住民虐殺、その後の東部や南部における民族浄化作戦で黒幕的な役割を果たした。

コロモイスキー
襲撃された会社が発行している株式の51%は国が保有、コロモイスキーは42%。したがって経営は政府が主導権を握るはずだが、これまでコロモイスキーが支配してきたという。そうした状態をペトロ・ポロシェンコ大統領は変えて経営権を奪還したところ、それまでの経営実態が明らかになると困るのであろうコロモイスキーは私兵に書類を始末させたということのようだ。
私兵を使って会社を乗っ取るのはコロモイスキーの常套手段。ボリス・エリツィン時代のロシアと同じように、企業家というよりギャングの手法で巨万の富を手に入れてきた。停戦で合意された後も東部や南部を武力で制圧すべきだと主張しているが、これも「押し込み強盗」の発想。この考え方はアメリカのネオコンやフィリップ・ブリードラブ欧州連合軍最高司令官と同じだ。
コロモイスキーが雇っているひとりがR・ハンター・バイデン、つまりアメリカ副大統領ジョー・バイデンの息子にほかならない。
ウクライナで最大の天然ガス製造会社、ブリスマの重役になっているのだが、この会社を所有しているのがコロモイスキー。カネでアメリカ政府にも食い込んでいると言えるだろう。
ジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問した10日後、つまり昨年4月22日にバイデン副大統領はキエフを訪問、それにタイミングを合わせるようにしてオデッサでの工作に関する会議が開かれた。出席したのはアレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行、アルセン・アバコフ内相代行、バレンティン・ナリバイチェンコSBU長官代行、アンドレイ・パルビー国家安全保障国防会議議長代行、そしてコロモイスキー。
オデッサで虐殺があったのは会議の10日後。この時に労働組合会館で殺されたのは50名弱とメディアではされているが、これは上の階で死体が発見された数。多くは地下室で惨殺され、犠牲者の数は120名から130名と言われている。70〜80名はどこかに埋められた可能性が高い。
コロモイスキーを知事に任命したのはアルセニー・ヤツェニュク首相であり、そのヤツェニュクをクーデター前から高く評価していたのがアメリカ国務省のビクトリア・ヌランド次官補。ヌランドの夫、ロバート・ケーガンはネオコン(親イスラエル派)の大物だ。
現在、アメリカの好戦派は部隊をウクライナへ入れて「軍事訓練」を始めるとされているが、すでにアメリカ政府はCIAやFBIの専門家数十名を顧問として送り込んでいる。アメリカの「
アカデミ(旧社名はブラックウォーター)」やポーランドの傭兵会社が戦闘員をウクライナへ派遣、東部の制圧作戦に参加させていたとも伝えられているが、それでは足りず、
アメリカ兵を増派し、兵器の供給も強化するようだ。
ポロシェンコ大統領がEUやロシアへ歩み寄った場合、アメリカ/NATOはコロモイスキーのような人物を使い、クーデター(あるいは偽旗作戦)で大統領を排除する可能性もある。現在、一般市民の不満はネオ・ナチの武装集団が抑え込んでいるようだが、支配層の内部で対立が起こると、ウクライナはさらに混乱するだろう。その混乱がロシアとの戦争に発展し、EUが消滅する事態もないとは言えない。
祭神の賀茂建角身命は、八咫烏ということになっていますが、河合神社の三井社と任部社の両方に祀られている形になります。これだけでも奇妙ですが、さらに下鴨神社の西殿に祀られているだけではなく、隣にある三井神社にも河合神社と同様の形式で祀られているのです。しかも下鴨神社の祭神の玉依姫と河合神社の祭神の玉依姫は、同名異神ということで、別の神だというのです。
ホツマツタヱを読むと、これが誤りだということがわかります。白羽の矢(丹塗矢)の伝承は、賀茂建角身命の娘で神武天皇の母である玉依姫の伝承なのです。したがって河合神社と下鴨神社の玉依姫は、同一の神であることがわかります。
玉依姫が神武天皇を生んだ時には、すでに両親は亡くなっていたので、神武東征の際に神武天皇の前に姿を現したヤタガラスの翁は、賀茂建角身命ではあり得ません。要するに河合神社は、神武天皇の母であった玉依姫を祀っており、三井社でその両親と共に三柱が祀られているわけです。加えて、神武東征に功のあったヤタガラスの翁を八咫烏命として任部社に祀っているのです。
下鴨神社は、元々玉依姫の夫であるウガヤフキアワセズノミコトが西殿に祀られていたはずです。要するに、下鴨神社の祭神は、夫婦で祀られていたわけです。そしてその隣に玉依姫と両親が三井神社として祀られているのです。
ところが、祭神が入れ替えられ、賀茂建角身命と八咫烏命を同一視ししたため、現在のような混乱が起こったのだと思います。この混乱は意図的なもので、これを計画し実行したのは、聖武天皇、吉備真備、安倍晴明らだと思います。長期に渡る陰謀ですが、彼らは死後も天界で極めて高い地位に居たため、こうしたことが可能であったと思います。