[街の弁護士日記]麻生財務大臣兼副総理、クルーグマン相手に自説を展開 『デフレを解決したのは何か? 戦争だ!』 〜自民党は南シナ海で戦争を目論んでいる〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 スティグリッツ教授はTPPを強く批判したはずですが、マスコミは何も伝えていません。マチベンさんの記事によると、第3回会合においてクルーグマン氏が意見を述べたようですが、マスコミが何も反応しないので、“業を煮やした風があるツイートがクルーグマン氏から流れた”とのこと。ツイートには、会合の議事録がリンクされているようです。
 翻訳された議事録を見ると、麻生財務大臣がとんでもないことを言っています。思った通り、自民党は戦争を目論んでいるのです。目的は不況対策です。麻生は会合の中で“我々はきっかけを探している”と発言しています。きっかけは南シナ海だと考えて良いでしょう。
 こういう非常に重大な発言内容をマチベンさんの記事からしか知ることが出来ないのは、大変な問題だと思います。戦争は経済界からの要望でもあるでしょう。日本本土が戦場にならなければ、戦争を歓迎するという態度なのだと思います。見通しの甘さ、頭の悪さにウンザリとします。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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麻生財務大臣兼副総理、クルーグマン相手に自説を展開 『デフレを解決したのは何か? 戦争だ!』
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本記事文章は現在公開を停止しております。 (2016/4/23)
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第3回会合の議事録12頁のPDFがリンクされている。
英語の出来ない2級国民でかつ経済に疎い僕には、とうてい解読できるものではないが、麻生財務大臣兼副総理が重大な発言をしていることはわかるので、該当部分だけ、訳してみたよ(例によって訳の正確性は保証しないからね)。


「【麻生財務大臣】
1930年代を通して、米国ではデフレのような状況にあったと記憶している。ルーズベルト大統領によってニューディール政策がとられた。その結果、非常に順調に機能したが、関連した最大の課題は長い期間、企業家や経営者たちが資金を借りて設備投資をしなかったことだ。この状況は1930年代の終わりまで続いた。
日本でも同様の状況が起きている。日本企業は過去最高の収益を記録したが、設備投資はされなかった。 多額の収益が日本の企業部門に留まっている。内部留保は増え続けている。 賃上げや配当や設備投資に使われるべきだが、そうはならない。企業は現金や預金として保有しているだけだ。
同様の状況が1930年代の米国でも起きた。
何がこの問題を解決したか?
戦争だ!

なぜなら、第2次世界大戦が1940年代に起き、それが米国のための解決となったからだ。
それでは、日本の企業家を見よう。彼らはデフレマインドにとらわれている。
彼らはデフレマインドを転換し、資本投資を始めなければならない。
我々はきっかけを探している。
それが最大の悩みだ。

【クルーグマン】
マクロ経済的に重要な点は、戦争が非常に大きな財政刺激になったことだ。
それが戦争であったという事実は非常に不幸だった。
それは、単に、さもなければ起きなかった財政刺激をもたらしたというだけのことだ。
事実、1930年代のニューディール政策では、今と同様、当時も財政均衡の声が多数あったため、ルーズベルトは1937年に財政刺激を撤回した。
ひどい誤りだった。
大きな第二次不況を引き起こした。
そうだ、我々は明らかに戦争ではない達成方法を探している。

まさか、日本の財務大臣から『戦争が最大の不況対策だ』なんていう飲み屋の与太話のような話に付き合わされるとはクルーグマン氏の想像を超えたに違いないよね。

真っ当に経済の議論を展開しようとした同氏に対しては、全く無礼千万だ。
その上、あれだけ自分にマイクを突きつけておきながら、消費税増税議論だけを紹介しているマスコミも、失礼だ。
当日の議論をいっこうに明らかにしようとしない政府を見て、業を煮やして、自ら当日の議論全容をツイッターで明らかにしたんだろうね。

「aftermath (No,I don't enjoy this sort of things)」の意味は、二級国民にはよくわからないけど、記者に取り囲まれる写真と一緒に流されていることを見ると、東京で話した内容が伝わらないこと、選挙対策目当てに利用されるようなことを自分は好まないと言っているようにも見える。

日中の情勢は第1次世界大戦当時の英独の関係に似ているとか、ナチスドイツのように憲法を変えるとか、麻生副総理の思想は、一貫している。

失言などではないんだな。
失言なのは、アベノミクスが完全に失敗だったことを前提にした発言になっちゃっているところかしらね。

マスコミは、伝えない。シカトすることを決め込んだ。

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