ブレネー・ブラウンが語る「共感する力、エンパシー」

翻訳チームからの情報です。
 読者の方から情報提供していただいた動画に字幕を付け、翻訳者のYutikaさんに解説を書いてもらいました。この動画では、他人の辛い話を聞いたときにかける言葉として「そうか…なんて言ってあげたらいいのかすら分からないよ。でも話してくれてありがとう」という魔法の言葉を紹介しています。
 シャンティ・フーラにも「南台大乗部会総会」というグループがあり、「なんだい、だいじょうぶかい、そうかい」という真言を妻に対して唱えることを推奨しています。但し、夫が原因でそうなっているときは効果を発揮できないことが分かっています。併せて参考にされてみてください。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ブレネー・ブラウンが語る「共感する力、エンパシー」
配信元)

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誰かに「共感する」って、本当はどういうことを言うのでしょう。積極的に声をかけること?ポジティブなことを言ってあげること?特に家族や親友、大切な人が元気がないときには、こちらまで悩んでしまいますよね。どうしたら落ち込んでいる人を本当の意味で励ましてあげられるのだろう?って。

「エンパシー」という言葉をご存知でしょうか。共感、感情移入などと訳されます。一方、「シンパシー」は同情すること、憐れむこと。どちらも単語の末尾がギリシャ語由来の「‐パシー」で終わっており、漢字で表すと「○○感情」(註:これ以外の単語にくっついた「-pathy」は「○○感」ではなく、別の意味に訳すべきものも存在しますから、受験生は気を付けること!)。

ま、本来は意味的にも似たようなもんです。普段の英会話だとシンパシーな人(a sympathetic person)って言ったら、「優しい人」とか「思いやりのある人」とか肯定的な良いイメージがありますからね。ただ、昨今流行りのエンパシーの重要性を説く人たちは、シンパシーを似て非なるネガティブなものとして強調して、エンパシーの良さと対比します。

コミュ障な私としては、エンパシーが咄嗟に出来ると諸々の人間関係、円滑に行くのになぁ…と凹むこともしばしば。社交能力マックスな3種体癖の友人にしょっちゅう憧れます。こういう風に人に対応するといいのね、と大変勉強になる動画です。


ただし!注意すべき点がひとつ。

だいぶ前の竹下雅敏先生の映像配信で、子育ての話題だったと思いますが、大人を信用しなくなった不良少年に接する優秀なカウンセラーはこの類のことをできるものだ云々、と解説されていたような(めちゃ曖昧な)記憶があります。根気よくこのように向き合うと子供の心は救われるようですが、「でもこっちは邪気を大量に貰っちゃうけどね(笑)」と8種体癖全開なオチで、「ですよねー」と妙に納得しました。(※「エンパシー」という単語自体は登場しません。)

表も裏も偶数体癖な人間て、なんとなく…なんとなくなんですが、邪気をがっつり吸収しちゃう気がします。人混みで酔ったり、繁華街に出た翌日は寝込んだり、誰かの様子を見聞きするだけで相手の何かが伝わってきてゾッとなったり。私の場合は文章を読むと、行間どころではない書き手の感情の渦にどっぷり巻き込まれます。

個人的な印象なので間違っているのかもしれませんが、表も裏も奇数体癖の人間て、けっこう豪快に邪気を跳ね飛ばせているような気がするのですよねぇ。いや、邪気自体はやっぱり貰ってるのかな?でも受けるダメージが見るからに違っています。エンパシーとシンパシーを上手いこと使い分けしているのか、エンパシーのスイッチのオン・オフが反射的に出来ているのか、謎です。天性の才能だと思います。

なので普段、仕事や外出先では、「どうやったらエンパシーをせずに済むか」の方が、自分の邪気防御としては重要だったりするのです(←それでも大量に貰ってしまうという…orz)。ということで私なら、あくまで大切な人限定の対処方法としてお勧めします。動画でも言ってますが、エンパシーを実践すると非常にしんどいです。相手を無批判で(=無防備に)自分の中に受け入れるので、精神的にどっと来ます。誰かれ構わず万人にやっていたら、邪気貰いまくりで引きこもりになりそう…。

おまけに世の中には、邪気の転嫁をわざと目論む「エナジー・バンパイア」なる人間まで存在するそうで。こういう相手にエンパシーして繋がると、多分色々とプラスなものを吸い取られて波動落とします。

でも旦那さんが、奥さんとの円満な関係を望む場合は、このスキルは必須でしょうね。特に男性は誰かが悩みを相談すると、ただ聴いてあげるのではなく、親切心から解決方法を模索しようとするそうなので。奥さんが望んでいるのは、この動画の熊さん的な「寄り添い」、つまりは「愛」なのです。


動画の解説
イギリスのRSA、(1754年発足の啓蒙団体ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ)提供の短編動画です(2013年12月10日YouTube公開)。

ナレーションは、ソーシャルワーク(社会福祉学)を長年研究しているテキサス州在住のブレネー・ブラウン教授。TEDの講演でも人気を博している、対人関係のスペシャリストです。

A silver liningは、字幕内では「縁取り」と意訳しましたが、「Every cloud has a silver lining. どの雲にも銀色の裏地が付いている→下から見るとどんより曇った雲でも、天上では太陽がキラキラと照り付けている→嫌な出来事にも良い側面はきっとある」という慣用句なので、本来は「服の裏地」という意味です。

翻訳・執筆:Yutika

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