国連トラック”空爆”、NYとNJの爆弾テロは、シリアの米軍「誤爆」事件から目を外らすため

 9月19日、シリアで支援物資を運んでいた国連のトラックが攻撃を受けて12人が死亡しました。アメリカ政府は「空爆はロシア軍によるもの」と主張しています。一方、ロシア外務省は「アメリカ主導の有志連合がシリア軍を誤爆した事実から目をそらさせるための企てだ」と主張しています。また、ロシア側は空爆そのものを否定しており、トラックの横を迫撃砲のけん引車両が通過する映像を公開しています。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官は「録画画像を精査した結果、…テロ組織「シャームの民のヌスラ戦線」が…、迫撃砲、ロケット弾による砲撃支援を受け、車列のいる方向に対して大規模な攻撃を実施した」と主張しています。
 17日には、米国主導の有志連合によるシリア軍への"誤爆"事件がありましたが、"続きはここから"以降の記事では、その際のシリア軍兵士による貴重な証言が掲載されています。これを読むと「誤爆」と呼ぶにはあまりにも白々しいです。また、記事では17日のニューヨークとニュージャージーで起こった爆弾テロが、"誤爆"事件から大衆の注意をそらす役目を果たしたと指摘しています。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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国連トラック空爆で米ロ対立 シリア停戦は“崩壊”(16/09/21)
配信元)

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「シリア停戦」は事実上の崩壊 米ロが非難の応酬(16/09/22)
配信元)

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シリアの支援車両空爆に関連して露国防省が映像公開
配信元)

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ロシア国防省「国連の車列への攻撃は空爆ではなく、ヌスラ戦線の砲撃」
ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、19日にアレッポ県アウラム・クブラー村で人道支援物資を輸送中のシリア赤新月社と国連の支援チームの車列を空爆受けたとされる事件に関して、「アレッポ南西部でロシア軍とシリア軍の航空兵器による空爆は実施されていない」と否定した。

コナシェンコフ報道官はまた、「録画画像を精査した結果、アレッポ市南西部で国連の車列が空爆を受けた証拠は存在しない」と述べ、空爆を受けたとする情報そのものも否定、「テロ組織「シャームの民のヌスラ戦線」(シャーム・ファトフ戦線)がモスクワ時間(18日)19時頃、迫撃砲、ロケット弾による砲撃支援を受け、車列のいる方向に対して大規模な攻撃を実施した」として、車列の破壊がヌスラ戦線の攻撃によるものだと主張した。

同報道官によると、事件現場のビデオ映像には、空爆を受けたと思われるクレーターなどの痕跡は発見できず、また車輌の損傷から空爆による爆発の痕跡もなかったという。


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テロリストを保護するオバマ、ISIS を救援するアメリカ ――米の空爆を目撃したシリア兵の証言
転載元)
(前略) 
Prof. Michel Chossudovsky
Global Research, September, 19, 2016


イスラム国テロリストと戦っているシリア兵たちによる証言は、我々がすでに知っていることを確認するものである――
アメリカ合衆国は、シリアのテロリストと戦っているのではない。オバマ政権は、トルコやサウジアラビアなど同盟国の支援を得て、イスラム国(ISIS)を援助している。シリアやイラクにおける、オバマの反テロリズム・キャンペーンは、インチキ(bogus)である。

注意深く読んでいただきたい: 次の証言は、口にされない真実――オバマはテロリストを保護している――を確認するものである。

    ・我々(シリア軍兵士)は最初、最初の2発の後、これらの航空機は我々を援護してくれるのかと思った。しかし我々は、彼らが、ISテロリストと戦っている我々の軍隊を、攻撃対象にしていることがすぐにわかった。航空機は我々に対して、クラスター爆弾を使った。
    ・この空爆の前日、(アメリカの)ドローンが飛びながら、この領域全体を偵察していた。
    アメリカの空爆は、我々の装備と防衛地点をすべて破壊した。
    IS戦士たちは、アメリカの空爆の直後とその最中に、我々を攻撃した。彼らのある者たちは笑っていた。
    アメリカのドローンとヘリコプターは、我々退却した軍隊に、機関銃から銃火を浴びせた。
    ・これは絶対に誤爆ではない。彼らはISを助けるために、意図的に我々を狙っていた。
    アメリカはISISそのものだ。
     
    (アラビア語からの翻訳 H. E.)
 

(中略) 

ISISやアルヌスラを含む、さまざまなジハーディスト組織は、西側軍事同盟によって支援され、資金援助されている。

(中略) 

ニューヨークとニュージャージーの今週末の爆弾テロは、シリアの米軍がISISテロリストを保護しているという(十分に調査記録された)事実から、大衆の注意をそらす役目を果たした。

オバマによれば、(NYとNJの)テロリストは――

「無実の人々を傷つけようとした。しかし彼らはまた、我々すべてに恐怖を吹き込もうとしている。...我々すべては市民として、その恐怖に屈しない決意をしなければならない。」

ニューヨーク・タイムズの言葉を借りると、オバマ大統領は――

これらの(NY、NJ、ミネソタの)攻撃を、シリアやイラクにおける、イスラム国(ISIS、 ISIL)への軍事キャンペーンのコンテクストの中に置いた。

ナンセンス! アメリカはイスラム国を支援している。

「我々は彼らのリーダーを排除しようとしています。我々は彼らのインフラストラクチャーを取り除けようとしています。...彼らの領土を更に奪うにつれて、ISILが失敗した大義名分であることがわかってきます」とオバマは言った。

オバマよ、あなたが失敗した大義名分なのだ。

政治家のウソは、メディアの誤った情報と戦争プロパガンダによって支えられている。アメリカはイスラム国を支えている。ISIS 暴徒は、西側軍事同盟の歩兵である。

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