グラフは示す:主流派メディアによるフェイクニュース戦略はピザゲートをかわすために仕組まれた / 異常な見解「米大統領選にプーチン関与」 / ジュリアン・アサンジ 「リークはロシアからではない」

 一つ目の記事は、ピザゲート事件がネットで拡散される数日前に、「フェイクニュース」プロパガンダがばら撒かれたことを示すグラフが取り上げられています。記事には"ピザゲートにどっぷり漬かっている支配層エリートが、主流メディアの有力者たちに対して、…急襲するよう命じたのだ。それほどまでに、…ピザゲートが超新星爆発を起こすのを怖れているのだ"とあります。
 2本目の記事では、アメリカ政府が、大統領選でヒラリーが負けたのは、ウィキリークスのEメール暴露のせいで、ウィキリークスに情報を流したのはロシアだという政府見解が直々に示されています。また、大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)が「甚大なサイバー攻撃には政府の最高位が関与している…究極的には、…責任者はウラジーミル・プーチン氏だ」とプーチン大統領に対する宣戦布告とも取れる発言をしています。
 3本目の記事では、ジュリアン・アサンジ氏がインタビューに応えており、「リークはロシアからではない」と主張しています。(やはり、生きていたのですね。よかったです。)
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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グラフは示す:主流派メディアによるフェイクニュース戦略はピザゲートをかわすために仕組まれた
転載元)
SOTT パペットマスター
https://sott.net/en336339
ミレニアムレポート
2016年12月11日

(写真:グーグルトレンドの比較グラフ)

(写真:グーグルトレンドの比較グラフ)


上に掲げたグーグルトレンドの比較グラフはまさに、百聞は一見にしかず。。。主流派メディア(MSM)の罪を容赦なく告発するものに他ならない。

グラフを読むのが得意でない向きのために、詳しく説明するとしよう。

上の赤い線は、「フェイクニュース」ミームが、ピザゲート・スキャンダル露見の、ほんの2、3日前に全く意図的にネットじゅうに撒かれたことを示している。下の青い線は、ネット上で急速に拡散させるべく「フェイクニュース」というミームが仕込まれた直後の、グーグルによる「ピザゲート」というキーワードでの検索状況のトレンドである(赤い線が青い線より明らかに優位となっている)。つまり、この新生ミームは、ネットじゅう到る所の記事中に故意に撒かれたのである。オバマまでもが最後の欧州訪問中の11月中旬にドイツで、「フェイクニュースがオンラインで拡散される」ことに懸念を表明していた。

http://www.nytimes.com/2016/11/18/world/europe/obama-angela-merkel-donald-trump.html

つまり、文字通り、ピザゲートにどっぷり漬かっている支配層エリートが、MSMの有力者たちに対して、ピザゲート疑惑が爆発的な勢いで世を賑わすほんの数日前に、「フェイクニュース」物語でもって世界じゅうのメディアを急襲するよう命じたのだ。それほどまでに、「国家の内部における国家」はピザゲートが超新星爆発を起こすのを怖れているのだ。

(以下略) 

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異常な見解「米大統領選にプーチン関与」
転載元)
 最近、アメリカ発ニュースを読むのが怖い。先がまったく読めない・・・というか、暗い先行きしか見えないので。

大統領選妨害にプーチン氏関与、米政府が見解 (AFP=時事)
http://www.afpbb.com/articles/-/3111509?cx_part=topstory

【12月16日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は15日、大統領選の妨害を狙ったサイバー攻撃にロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が直接関与していたとの見方を示した。二大核保有国である両国の対立の危険性を劇的に高める主張だ。

ベン・ローズ(Ben Rhodes)大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)はMSNBCテレビに対し、「ロシア政府内で、ウラジーミル・プーチン氏が知らないまま、これほどの重大行為がまかり通るとは考えられない」と言明。ロシアのやり方、そしてプーチン氏による政府の統制の仕方についてのわれわれの知見から判断するに、このような甚大なサイバー攻撃には政府の最高位が関与している」「究極的には、ロシア政府の行動に対する正式な責任者はウラジーミル・プーチン氏だ」と述べた。

同サイバー攻撃では民主党の電子メールが流出し、米大統領選で共和党のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏と接戦を繰り広げていた民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官に打撃を与えた。プーチン氏の関与を公に非難すれば、米政府に断固たる対応を求める圧力が強まるのは必至。

(中略) 

(c)AFP

 異常な政治判断 

 まともな国家官僚なら青ざめるほどの恐ろしい見解ですが、ホワイトハウスはその見解を裏付ける証拠を出しているわけではなく、「考え」「主張」「判断」を述べているだけ。つまり、問題はそれをニュースとして報道するメディア側にあるのす。

 そもそも今回の大統領選で、トランプがプーチンとつながっている、と言い出したのはヒラリー・クリントンでした。ところが、選挙結果はおおよその予測を裏切ってトランプ勝利。もし、その時、「ロシアの関与」を示す物的証拠でもあれば、その時点ですぐ手が打てたはず。しかし、そういう動きはなく(ヒラリーは自分自身のメール漏洩事件もみ消しに必死だった)、メディアとクリントン派は、次に反トランプ・デモをあおります。しかし十分に火がつかなかったため、12月に入ってメディアが「CIAはロシアが選挙に関与していたと判断した」という記事を流し始めたのです(12月初め)。

情報源は匿名、完全リークの、裏づけゼロにもかかわらず、これを報道したのは老舗のワシントンポストとニューヨークタイムズ。今回の政府発表は、この裏づけのない噂報道からさらに一歩泥沼に入ったわけですが、日本のメディアは海外報道をそのまま流すだけ。


 トランプつぶし、対ロシア開戦が目的 

 この動きの目的は、トランプが正式に大統領に就任するのを阻止し、ひきずり下ろすことにあります。アメリカという国は、国内であろうが海外であろうが、グローバリストの意に沿わない結果になると、平気で介入し、正当な選挙で選ばれた候補者を抹殺するのです。古くはケネディ、最近ではリビアのカダフィ、そしてシリアのアサドがターゲット。

 この騒ぎにさらに油を注いでいるのが、映画プロデューサーのマイケル・ムーア。この太っちょ親父は「1月20日をぶっこわせ」というサイトなどで、 http://www.disruptj20.org/ 、トランプに対する「実力行使」を呼びかけています。たとえば;
 「1月20日の大統領就任式では、トランプの宣誓を止めるために何かクレージーなことが起きるだろう」「宣誓が終わるまで、トランプは大統領ではない。就任式までにまだ6週間もある。今回の選挙は最もクレージーだった。みなが予測していたことは何も起こらず、それと反対のことが起きたのだ。だから、この6週間で(それをひっくり返す)何かクレージーなこと、我々が考えもしないことが起きることだって可能だ」
 
(中略) 

 CIAとオバマ政権による「トランプとプーチンの関与」説は、トランプを追い落とすための最終段階なわけです。これは米ロ二国間の外交断絶⇒通商関係の断絶⇒悪意の応酬(相互武力攻撃)に発展する可能性を秘めており、オバマ政権(クリントンらグローバリスト派)は、トランプ就任前にそのための既成事実を作り上げようとしているのでしょう。

・・・これは少し前の歴史を思い起こすと非常におそろしい。そう、米軍(NATO)は、「フセインが大量破壊兵器を保持している」というガセネタにもとづいて(しかもガセであることを十分承知しつつ)イラク攻撃を開始し、それが現在の中東全域の紛争につながっています。当時、ウソとプロパガンダ報道をくりかえし、戦争をあおったのがメディアでした。今回の選挙でも、彼らがやるべきは「ヒラリーの犯罪」を追及することなのに、そこには絶対に手をつけない。メディアの本来の役割(事実を伝える)からすると、彼らのこうした報道は背任行為そのもので、刑事罰を加えるべきだと思うんですけどね。

 日本のメディアは(少数の自称「独立系」を含めて)、問題を取材し、掘り下げる力はないし、なんといってもグローバリストに支配されているので、市民の目に「事実」が届くことはほとんどありません。ま~、天皇(戦争犯罪人)制度がそのままじゃあ、これからも事実は隠蔽されるだけでしょう。
2016.12.16

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ジュリアン・アサンジ インタヴュー一部
(前略) 

ジュリアン・アサンジ FOXのショーン・ハニティとのインタビュー:「リークはロシアからではない」 
https://www.youtube.com/shared?ci=EnMd6MwLguc
Sean Hannity FULL Interview with Julian Assange 12/15/16 

Julian Assange:(中略)…選挙戦期間中、私たちの公表は非常に大きな影響を与え、人々はこれを解析したり、転送しあっていた。Facebookによると、Wikiリークスは、10月に最も話題にされたトピックだったらしい。

すると、USインテリジェンス(諜報機関)が、私たち(Wikiリークス)がどんな方法で情報を得たのかわからない、と言い始めた。私たちはどこかの国家から情報を得たわけではない。

(中略) 

ポデスタメールは、State party国?からの情報ではないとだけ言っておく。わたしはその情報がどこから来たかは承知している。

(中略) 

ハニティ
別の言葉でいうと、State partyというと、ロシアとか、他のどこかの国という意味ですよね?

アサンジ
はい。

(中略) 

ハニティ
あなたは今回のアメリカ選挙に非常に影響したと思いますよ。それは民主党支持者を怒らせましたけどね。もしこれがドナルド・トランプでも同じことをしましたか?

アサンジ
もちろん絶対そうしますよ、何の問題もない。
もしドナルド・トランプが就任中にインサイダーに敵を多く作れば、彼も同様のことに直面する可能性は十分ありますよ。

(以下略) 

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