注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
先週は稲田朋美の国会出席に同意していたのに、一転して自民党が強気になった。理由は二つ。①横浜市長選で大差で勝利したこと、②民進党が代表辞任でゴタゴタし始めていること。空気の流れが微妙に変化した。民進党、とんでもないことをしてくれたな。https://t.co/CeoEdcVs0Y
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) 2017年7月31日
民進党は何をする政党か。代表降ろしと代表選をやる政党だ。年がら年中そればっかりで、それでニュースの主役に。代表降ろしと代表選の合間に、国会をやり、選挙をやっている。政策だの公約だのはすべて広告代理店の即席のコピー。代表を変えて、イメージカラーを変えて、ウェブデザインを変えて。
— 世に倦む日日 (@yoniumuhibi) 2017年7月30日
【横浜市長選】当選が確実になった林文子氏の中区の事務所を菅義偉官房長官が訪れ、祝福しました。黒岩知事とともに握手を交わしました。#横浜市長選 #2017横浜市長選 #横浜 #選挙 #横浜市長選挙 pic.twitter.com/8FztsWLvUy
— タウンニュース南区編集室 (@townnews_minami) 2017年7月30日
横浜市長選。民進党がこの選挙の重要性をわかっていませんでした。安倍出席の閉会中審査以上のインパクトがあり、自民党を政局に追い込める選挙でした。しかし肝腎の民進党が林文子を応援する分裂選挙を演じました。わたしのいう安倍―山口―神津(連合会長)―野田―蓮舫翼賛体制とはこれです。
— 兵頭正俊 (@hyodo_masatoshi) 2017年7月30日
2017年7月30日横浜市長選 https://t.co/UTCReDqct6pic.twitter.com/KUIFI27GHu
— なすこ (@nasukoB) 2017年7月28日
・2017年7月30日投開票の神奈川県の横浜市長選において、現職の林文子氏が3選を確実にした。
・林氏は、自公の推薦に加えて財界や民進党の一部からも支援を受け、組織票でも他候補に大きな差をつけた。その一方、民進党の真山勇一議員や市民グループから応援を受けていた元民進・横浜市議の伊藤大貴氏や旧民主党の衆院議員だった長島一由氏は、票が分裂したこともあり、大差で落選した。
(中略)
日本最大市の市長選挙には日本政治の病理が凝縮されている。圧倒的多数の人々が拒否する政策を掲げていても、自公の現職(現政権)は強大であるということだ。横浜の場合、連合と民進の一部が乗っかるため、さらに始末におえない ―
~省略~
カジノ誘致の是非を問う世論調査で80%が「要らない」と答えたというが、シール投票で見る限り95%である。
世論を考慮してか。カジノ推進を唱えていた現職の林文子は、選挙戦ではカジノのカの字も言わない。
カジノ推進に加えて林が中学校の学校給食に後ろ向きであることも、子育て世代には不満だ。全国の政令指定都市で中学校の給食がないのは横浜だけである。
チャレンジャーで前市議会議員の伊藤ひろたかが掲げる「カジノより学校給食を」は、庶民の不満と不安に応えている。
林陣営を支えているのが「自・公・連合・民進の一部」というオール与党であるのに対して、伊藤陣営を支える中心は市民団体である。
「伊藤選対」の大黒柱は民進党の真山勇一議員だが、真山を昨夏の参院選で当選に導いたのは、市民たちで作る勝手連だった。「原発反対」を唱える真山は、いっさい連合の支援を受けなかった。
【田中龍作ジャーナル 2017.7.24.】
NHKニュース。横浜市長選、投票日出口調査。#横浜市長選 pic.twitter.com/QRC7yWGxiZ
— YK (カジノはいらない) (@YK49150270) 2017年7月30日
#横浜市長選 NHK出口調査https://t.co/PFp7JJLOZY
— はる/ミハル@みらい選挙Project (@miraisyakai) 2017年7月30日
カジノを含むIR・統合型リゾート施設の誘致の賛否
賛成 23%
反対 77%
走りきりました。
— 真山勇一 参議院議員 (@MayamaMia) 2017年7月29日
市民の皆さん、野党の方たちとの初めての経験。
同じ目標、正しいと思った政治信条を貫くために。
楽しくて、素晴らしい選挙戦を闘うことができました。
皆さん、本当にありがとうございました。#横浜市長選 #伊藤ひろたか pic.twitter.com/H9MpJJmjHE
わけわからん。
— さく (@Sacklaver) 2017年7月30日
横浜市長選 現職の林氏 当選確実 https://t.co/RMWikeSTms pic.twitter.com/10iVA3C3ZR
野党共闘と候補者の一本化を徹底していれば、勝てる可能性が大いにあったものの、またも民進がこれを潰す形に…
(中略)
色々な意味で話題になっていた横浜市長選ですが、結果として自公が推薦し、民進の一部が支援していた林文子氏が3選確実になりました。
出口調査では、ご覧のように林氏がお二人を大きく引き離して圧勝している形ではありますが、もしかしたら、野党側でしっかりと調整を行なって1人の候補に絞っていれば、結構いい勝負になっていたかもしれません。
仙台市長選や曽於市長選はとてもいい結果に終わったけど、逆にこの横浜市長選はなんとも後味の悪い結果に終わってしまったね。
投票率も、前回よりは上がっているもののあまり高く無さそうな感じだし、おまけに市民への出口調査では「カジノ反対」&「学校給食導入」を求める声が圧倒的に多い結果になっているものの、何故かカジノ推進(今回は意図的に隠していた様子)&給食否定派の林氏に無党派層からも票が入るという、なんとも異様な構図が展開されている状況だ。
こうした状況を見ても、この横浜市長選は、あえて思い切ってリスクを冒してでも新人の伊藤氏を野党共闘で一本化し、「カジノNO」と「学校給食推進」の公約を大々的に掲げ、市民に密着した政治をアピールしながら、周到かつ徹底した選挙戦を展開していれば、勝てるチャンスは大いにあったと考えている。
もしこれで惜しくも負けていたとしても、得るものは大いにあったかと思うし、ここでもやはり、中途半端に連合や既得権と繋がる民進党が、勝てる可能性があった選挙を自らふいにしてしまったような印象があるよ。
当サイトでも、林氏の応援に民進党の山尾しおり議員が入ったことを紹介したところ、かなり多くの反響がありましたし、現在の民進党は一般庶民の声よりも、こうした財界や既得権の意向や声を優先してしまっている現状があるように思えます。
そうした様子が見られることに加え、驚くほどに内部から批判や不満がなかなか出てこない安倍政権の自民党とは対照的に、逆に(小沢・鳩山氏を追い出してしまった)現在の民進党は、驚くほどに党内の統制や結束力が全くなく、事あるごとに内部のいざこざや足の引っ張り合いを生み出している状況になっているのも、そのいびつな「本質」を表しているといえるだろう。
こうした現状を見る限り、現在の安倍政権を何とかしたいのであれば、安倍政権をどうにかする以前に民進党を何とかする必要がありそうだし、その”病状”は相当深刻といわざるを得ないね。
もはや、自己反省も出来ずに、同じ轍を踏み続けている民進党です。
本当に市民と密着した野党を構築し、これを強くしていくには、やはり相当大胆に民進党にメスを入れない限り、なかなか現状の打破は難しそうですね。
新代表の候補として、枝野氏や前原氏の名前が現時点で挙がっているけど、この現状を変えていくだけの覚悟や政治力を持っている人物が代表にならない限り、これを変えていくのは易しいことではない。
ただ、今回の選挙でも真山勇一議員をはじめとして、連合と決別した上で伊藤候補を応援した民進議員もいたし、幹部の体たらくの影に隠れながら一生懸命やっている民進党議員も存在しているのは確かだ。
とにかく、今回は非常に残念な結果となったけど、どうか、次は野党共闘をもう少ししっかりと実現させ、現在の政治腐敗に怒る庶民の願いや期待に応えるような選挙を戦ってほしいところだね。
民進党内のゴタゴタや今回の横浜市長選の大敗は自民党に利する結果になり、冒頭の世に倦む日々さんのツイートには“空気の流れが微妙に変化した。民進党、とんでもないことをしてくれたな”とあります。