————————————————————————
全日本学生室内飛行ロボットコンテスト
飛翔する勇者たち!!
会場は品川にある大きな体育館です。
天井がとても高いです。
飛行ロボット(どうも耳慣れない言い方ですが)のコンテストということで、審査されるものとして下記のメインミッションがあります。
そしてメインミッションをこなした上で、さらに加点される技にチャレンジすることができるということのようです。
〇メインミッション(救援物資輸送ミッション)
離着陸エリアから出発して、救援投下エリアに救援物資を3つ投下して無事に帰還するというものです。(機体には救援物資を1つだけ搭載できます。そして救援投下エリアに救援物資が3つ存在するまで繰り返します)
離着陸エリアから出発して、救援投下エリアに救援物資を3つ投下して無事に帰還するというものです。(機体には救援物資を1つだけ搭載できます。そして救援投下エリアに救援物資が3つ存在するまで繰り返します)
白い枠が、離着陸エリアで、
中央の黄色い枠が、救援投下エリアです。
奥の白い棒は、タイムトライアルで周回する際に指標とするポールです。
黄色の隣にある赤い枠も救援投下エリアです。こちらは横の扇風機から風を吹かせることで、エリア内にうまく投下させるのを難しくしています。加点が高いわけです。
救援物資は、日清食品の「チキンラーメンMini」です。なんとリアルな救援物資!
〇加点されるポイントは下記のようなものとなります。
・タイムトライアル…操縦者のラインから奥のポールまでの周回飛行を3回繰り返して時間を計測します。
・宙返り…宙返りの回数は加点となります。連続宙返りは認められません。上限3回。
・無動力滑空…プロペラ推力ゼロとして、操縦者の操舵のみでミッションエリア内を滑空飛行をさせます。この滑空時間(秒)が加点されます。15秒以上、上限は25秒。
・投下救援物資回収…メインミッションで投下した救援物資のうち1つを、手を触れない状態で回収し、離着陸エリアに着陸静止するというものです。
・帰還…離着陸エリアの滑走路に静止着陸できると「着陸点」の加点があります。最大飛行時間内に離着陸エリアに戻ることができない場合は「未帰還」となります。
・飛行時間・時間点…飛行時間が3分(予選は2分)以内で加点され(短いほど)、3分を超えるとその分だけ減点されていきます。
こうした様々な制約のあるルールの下で、いろいろなミッションを持ち時間、3分で練習していました。
飛行機の流れるような動きはとても美しく優雅でしたが、それは当たり前なのではなく、ひょんなことで墜落したりもするのでした。
機体から剥がれてしまった部品をテーピングで補修します。
そして何事もなかったかのように、持ち時間の3分を冷静に見つめるのでした。
ユニークな飛行にワクワク!!
コンテストでは、一般部門・自動操縦部門・マルチコプター部門とともに、ユニークデザイン部門というのもありました。
どんなユニークな飛行機が登場するのだろう!と期待が高まります。
ヘリウムガス風船を浮力にした鳥船?
バサバサと音を立てて飛ぶそのダイナミックな羽ばたきはとてもインパクトがあります。
古代の鳥のようにも見えてきます。
こちらは、カメのような船。
母船?から飛行機が飛び立ちます。
そして一連の飛行練習を終えて、母船に帰還を試みます。
なかなかうまくいきませんが・・・
ようやく子亀が母亀の背中にしがみつくかのように、無事に帰還できたときには、会場から拍手が湧き起こりました。観客はいないのに。
ぜひ、”母子亀で賞”を差し上げたいものです♪
翌日の予選に向けて、みなさん入念に既定の動きを練習されていました。
素人目には、のんびりと優雅に滑空していてほしい!という感じですが、こうした洗練された技術を磨いてこそ光る滑空なのでしょうね!
みなさん、ご苦労様でした。
イベントをイベント足らしめるもの!
おかげさまで、
今回、美しく飛ぶ様々な飛行機たちを見ることができました。
それぞれのチームの結晶たる作品は、皆さんの注いでいる愛で光っておりました。
完成された既成の飛行機では気づくことすら叶わなくなっている、「空を飛ばせたい!という人の思いで飛行機は飛んでいる!」ということをダイレクトに感じることができました。
美しく飛翔するために、自然と人間が共同して創りあげている作品たちに拍手です。 素晴らしいイベントでした!
イベントをイベント足らしめているのは、やはりこのように注がれる愛なのですね!
近づいてきた、来月のシャンティ・フーラのイベントが楽しみです♪
決勝戦の翌朝10/1、台風一過の素晴らしい朝焼け! ( Nご夫妻より )
追記。
広島のイベントへは飛行機で向かうのですが、今までずっと鉄の塊("くろがね"だけでないとしても)が飛ぶことへの違和感をぬぐい去ることはできないでいました。
しかしこの度、"拍手喝采される母子亀"を観て、ようやく合点がいきました。
飛行機とは、母亀と子亀のように信頼関係で飛ぶものだったのですね。
ともに大空を美しく飛翔するため、人馬一体になるのだ♪と。
余談
最近よくおもうんです。
母亀と子亀と大いなる心(父亀?)のことを。
飛行機に。
地球に。
セントラルサンに。
そしてシャンティ・フーラのイベントに。
光を超えて偏在するすべてのイベントに。
全国から高校、専門学校、大学の”飛行機大好き人間たちの精鋭チーム”が集まって、自作の飛行機を飛ばし、その完成度を競い合うというイベントです。
台風が迫り来る中、その練習風景をちょっとだけ見学してきました。自然と人間が共同して創りあげる、美しく飛翔する作品たちを。