竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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三輪祐児 3月11日
配信元)
Facebook 19/3/11
福島駅前でこの8年間のことが走馬灯のように駆け巡った。
8年前以前、私はすでに離婚し、また会社を早期退職して自由な身分にあったので退職金で海外旅行ばかりしていた。
大震災につづく三号機の核爆発を見たとき、これは一年以内に死ぬと思った。
私のような独り者は東京からの最後の脱出者になるしそれでいいと思っていた。私の海外旅行の写真に興味をもってFB友達になった人に勧められてカメラと配信機器を購入して撮影を始めた。自由なお金と時間があることが、天の采配のように感じられていた。
そして数年のうちに、たんぽぽ舎、原子力資料情報室、高木学校、日本消費者連盟などの団体や小出裕章、広瀬隆などといった人々と知り合い、信頼を得られるようにもなった。
2012年12月、父が亡くなった。
電通時代を通じて原発推進に力を注ぎ「お前も原発のために働いて死ね。それが天皇陛下の御為に死ぬことだ」と言い、私が反原発なので「貴様はアカ国賊非国民共産党だ」と40年言い続けた父の葬儀は妹に喪主をやらせ、私は「もう二度と私の前に現れないでください。どうかやすらかにあの世でお休みください」と祈った。
それから半年後、亡父は私の知らない相貌を見せながら私の前に現れた。
2013年の夏、海渡弁護士の主催で「反原発運動へのいやがらせ」展が開かれた。
1990年代にたんぽぽ舎をはじめ上記の反原発諸団体や個人に対して激しいいやがらせ攻撃があり、それはたとえば商品や請求書が送られてくる、手の込んだいやがらせかるたを制作して配布する、さらには死亡しました葉書、小包にはいった鈴虫、使用中の生理ナプキン、ポルノ映像、それらは外国からも送られてきた。カネがあって印刷が得意な大きな組織がからんでいることは明らかだった。
それから数年かかって亡父と語り合い、なぜこういう行動をと問いながら私は、これらの事件の犯人が当時電通印刷に天降りしていた亡父であり、父の指揮した秘密のチームが実施していたことを突き止めた。世界中で私だけがそのことを調べ、プロファイリングし、究明することができる立場にいた。天の采配の意味するところがはじめて理解できた。天は私にこうしろと命じていたのである。
それから数年間、このことを被害にあった団体や個人に説明してまわり、また機会をとらえて公表してきた。現在同様の被害にあっている村上さと子議員や菱山南帆子さん、また大阪生コン組合への攻撃なども父と同じような人物によって指揮されていると思われる。電通がらみかどうかはわからないが。
そうやってこの8年間を生きてきた。
電通からもらった原発マネーで育ってきた私はいわばこれから死んでいくこどもたちのいのちを食んで生きてきてしまった。そんな私に天は重い命令をくだしたのだなと思う。311の文字がキャンドルの炎となって揺れていた。
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配信元)
多くのメディアが関心を持って記者会見の様子を取り上げてくれました。サイズ指定したブラジャー16枚を送りつけられた時の恐怖は今も消えませんが、犯罪によって相手を萎縮させようとする愚かで幼稚な行為は強く跳ね返します。社会に物言えぬ空気が生まれぬように。https://t.co/sG0e0RZe7H
— 村上さとこ@北九州市議会議員 (@murakamisatoko) 2019年2月7日
今回送られてきた情報は、今年3月11日に氏がfacebookにアップされた文章でした。
驚きました。
電通に関しては、時事ブログでもその歴史的な背景を指摘しており、ただの巨大な広告会社でないことは知っていましたが、実際にこうした内部情報が明るみに出てくると、絶句してしまいました。
三輪氏は、8年前、311をきっかけに、原発事故を正しく捉えようとする多くの人々と信頼関係を築かれ、命の覚悟をもって今の活動を始められたそうです。その中で、ありとあらゆる「反原発運動へのいやがらせ」を知ります。1990年代、反原発の団体や個人に対する激しい攻撃があり、そのおぞましい具体的なケースが列挙されています。それらを行うためには「カネがあって印刷が得意な大きな組織が絡んでいることは明らかだった。」と三輪氏は見抜きます。
そのことを知った三輪氏には、一般市民と違うことがありました。
三輪氏の亡父は、電通勤務時代に原発推進に努め、後に電通印刷に天下りしました。反原発運動への嫌がらせをする秘密チームが存在し、その指揮をしていたのが三輪氏の父親だということを突き止めることができたのは、他でもない三輪氏のみでした。
さて、電通内部には、こうした実行部隊があったことが明らかになったわけです。そして今現在、こうしたことが行われている可能性は皆無なのでしょうか。氏は「電通がらみかどうかはわからないが」としながらも、村上さと子北九州市議などへ大量の商品を送りつけた犯罪は同種の組織的なものだと指摘しています。
過激な原発推進の父親の元で、強固な反原発を主張する息子となったことを、氏は「天の采配」と記しています。「電通からもらった原発マネーで育ってきた私はいわばこれから死んでいくこどもたちのいのちを食んで生きてきてしまった。」との反省を込めた言葉は、形こそ違え、今の大人達、私達にも言えることだと思います。