注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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産廃プラ、自治体に焼却を要請 環境省、国内処理滞留で
引用元)
環境省は20日、国内で産業廃棄物として排出されたプラスチックごみを、市区町村の焼却施設などで積極的に受け入れるよう要請した。中国のプラごみ輸入禁止などで国内処理が滞留しているため「緊急避難措置として、必要な間、受け入れ処理を積極的に検討されたい」と訴えた。市区町村を越えた広域処理を進めるため、自治体による産廃業者に対する搬入規制の撤廃や手続きの簡素化も求めた。
(以下略)
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配信元)
環境省「プラごみは燃えるゴミです。これからプラスチックは焼却処分を」~ネットの反応「結局ゴミの分別させてたのは環境利権というカネのためだったのを認めたことになるなw 武田教授の言ってる事が正しかったわけだw」 https://t.co/RgWYeK3xug
— アノニマス ポスト (@anonymous201504) 2019年5月17日
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産廃プラごみ、自治体の処理は違法行為
転載元)
WONDERFUL WORLD 19/5/21
(前略)
プラごみの量が多すぎて処理がおいつかないのなら、何をおいてもプラ製品の生産を規制すべきなのです。
中国の正式なプラ拒否政策は2018年1月1日にスタートしましたが、その前からこの方針を発表して関係国に対応を求めていました。しかし日本は無策。どうも、東南アジアの国々をごみ捨て場にするつもりだったようですが、その東南アジアでは、政府も市民も先進国のごみに怒りを高めていたのです。そしてフィリピンもマレーシアもタイもインドも、中国にならって次々と「ごみ持ち込み禁止」を発表。こうして、日本やアメリカ、EUやカナダなど先進国のごみは行き場を失ったわけですね。
日本が「生産規制」に取組もうとしないのは、業界が循環型基本法という悪法を作り、プラを「循環型資源」と位置付けているため。法律では「再利用・リサイクル」をうたっていますが、使用済みプラが再利用に耐えられる品質を備えているとは限らず、分別・処理・保管(容量が大きい)にはやたらにコストがかかる。そこで、業界は使用済みプラを「(燃料)資源」と位置づけ、「ごみ焼却熱利用=リサイクル」という詐欺まがいの説明をつけ、入口規制(生産規制)ではなく、出口処理(焼却ー焼却灰のセメントなどへの流用)に走ったわけ。
しかし、地域によっては、ダイオキシン類の増加、大気汚染、健康被害をもたらすプラ焼却には大きな抵抗がおきました。これが新型炉の建設に反対する動きにつながり、業界はその情勢に押されて中国に焼却炉を売り込んだのです。中国がそれまでのごみ埋め立てをやめて焼却炉に走ったのはそのあとの話。・・・かくて中国の焼却排ガスは、偏西風に乗ってごみ発生源の日本に降り注ぎ、人々を害しているのです。
(中略)
なお上の記事は、「海洋プラスチック汚染」だけが問題のような書き方ですが、実際はそうではありません。プラスチックは、プラボトルや容器、ストローだけでなく、家電、自転車、家具、建材などにも広く使われています。そしてそれらの用途に合わせて、実に多くの添加剤が使われているため、焼却すると無数の有機化合物が発生し、環境中にー海にも、地上にも森にも畑にも水系にもー拡散し、そこを汚すのです。
中国がプラ輸入禁止を打ち出したのも、「環境汚染、健康被害」が理由でした。
中国政府は環境と健康を守ろうとしているのに、日本政府は、全国産業資源循環連合会など廃棄物関連の団体の圧力によって、市町村の焼却炉でプラごみを燃やすよう要請するとはけしからん。これは、事業者自らの処理を義務付けている廃棄物処理法にも地方自治法にも違反しており、市町村長はこれに抵抗しなければなりません。
私たちの税金はすでに産廃の一部の処理(事業系廃棄物)に使われており、中には県市の出資で業界のために産廃処分場を造る例もありますが(鳥取県米子市など…これも違法)、この上さらに公然と産廃プラごみを燃やすなんて許せない。
みなさん、ご自分の自治体にこの件を問い合わせ、市長や市議にプラごみ焼却をやめるよう求める手紙や要請書を出してください。行動を起こさないと、ごみはこそこそ焼却炉に投げ込まれ、その自治体の環境はまちがいなく悪くなるでしょう。
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配信元)
ごみ焼却炉は化学反応釜。雑多な物質を高温と酸化作用で破壊・微小化する装置です。
— 北風ロビン(慌てると転ぶので注意) (@oldblue2012) 2018年10月14日
内部では無数の化学反応が連続的に起きており、この過程で大量の有害物質が誕生しています。
解明されている物質はほんの一部。重金属類などの元素は燃やしても消えるわけではなく微小な形になって人体に吸収されます
【焼却炉ができるとこんな有害廃棄物が押し寄せる】
— 北風ロビン(慌てると転ぶので注意) (@oldblue2012) 2018年10月14日
●PCB・PCB汚染物質
●ばいじん、焼却灰(ダイオキシン類)
●廃油・e-waste・シュレッダーダスト
●混合建設廃棄物(アスベスト類)
●バッテリー(鉛・カドミウム)
●蛍光灯(ハロゲン・ネオン・水銀)
●下水汚泥、感染性廃棄物
— 北風ロビン(慌てると転ぶので注意) (@oldblue2012) 2018年10月14日
●原発解体廃棄物
●がれき・高レベル放射性廃棄物
●低レベル放射性廃棄物
【焼却炉にまつわる嘘】
— 北風ロビン(慌てると転ぶので注意) (@oldblue2012) 2018年10月14日
●「煙突から出るのは水蒸気だけ」⇒未知の物質は垂れ流し、バグフィルターは気体は捉えられない。放射能99.9%捕捉は嘘。
●「基準値以下」⇒ほとんどが規制値ではなく、環境基準。測定は通知してから。
●「安全」⇒火災・爆発・浪費事故多発。緊急時蒸気排出弁の存在。
●「排水は循環利用」⇒未処理で公共下水道へ流されている。
— 北風ロビン(慌てると転ぶので注意) (@oldblue2012) 2018年10月14日
●「衛生的」⇒毒ガス生成施設。子供たちを社会見学に行かせてはならない。
●「焼却炉ゴミ処理コストは安い」⇒そこから出てくる廃棄物をコスト計算に入れていない。原発と同じ。焼却炉そのものが巨大な産廃に
これまでリサイクルできる資源だとしていたものを焼却処分するわけで、産廃業者への規制や手続きも簡素化するそうです。
中国は焼却排ガスや、おびただしい有害物質による健康被害、環境破壊を理由にプラごみ輸入禁止を打ち出しましたが、それを教訓ともせず日本は今後、自国で焼却を始めるために規制を設けるどころか緩める方針です。
民間事業者が処理する義務があるプラごみを、市町村の焼却炉で燃やすことは「廃棄物処理法」にも「地方自治法」にも違反している、と山本節子氏は述べています。
これまでもこっそり焼却されていたというツイートも見受けますが、大気、土壌、水質全てに悪影響を及ぼす焼却処分が地元で行われないよう市民が監視するとともに、そもそもこうした有害なゴミを出さない入口規制(生産規制)を進める以外、打つ手がないのではと懸念します。
今日も商品を覆うプラごみを分別しながら、ため息が出てしまいました。