メキシコ便り(38):メキシコは「対立」ではなく「対話」で平和的解決を求める!「政治というものは、対立、戦争などを避けるために作られたと私は思っています。」ロペス・オブラドール大統領

 はい!メキシコ、厄介な状況に巻き込まれています。こちらの6月5日(水)、メキシコ外相エブラッドと米副大統領ペンス、米外相ポンペオらが対話をしました。その後の報告としては、後日、対話がまた続くとのこと。今回は不法移民流入阻止のことを主に対話したそうです。メキシコは、ちゃんと不法移民の基本的人権を守りながら、精一杯、移民対策に取り組んでいるようですが、アメリカは不十分だと。。。メキシコはお互いの理解に歩み寄る姿勢を示していますが、アメリカは。。。う〜ん?!メキシコの主張する不法移民問題解決の取り組み方は、アメリカに南アメリカへ投資をしてもらい、雇用増加をすることで経済的理由で、自国を離れる人々を無くすこと。アメリカの主張は、メキシコが不法移民流入阻止をメキシコでもっとやるべき、そして、アメリカの難民申請待ちの不法移民をメキシコで難民として受け入れるべきと。さて、お互いどこまで歩み寄れるのか?でも歩み寄れない可能性も大。関税をかけ始めると、両国の首を絞めるのは明らか。。。でも、もし、そうなったとしても、ロペス・オブラドール大統領にはすでにPlan Bがちゃんとあるのら!😊その件については次回のメキシコ便りでご紹介♪なので、popoちゃんは、どっちに転んでも大丈夫かなぁ〜とちょっと安心モード。😌ロペス・オブラドール大統領、頼もしすぎる。。。😢そしていつも非常時にもっと存在が✨眩しく✨なり、国民に安心感を植え付けてくれます。

 ということで、今回は、トランプさんが関税5%の恐喝ツイートのタイミングがメキシコの髪の毛を逆立てたこと。そして、popoちゃん在住のファレスに溢れているキューバ人移民の記事をご紹介。最後にメキシコ政府ってほんとに移民対策不十分なの?ワシントンにあるメキシコ大使館での記者会見で発表されたものをまとめてみました。

 最後に (速報) も追加!

 6月4日の朝のプレス・コンファレンスで、こんな質問がありました。

記者 :「大統領、G20(日本)には行かないのですか?」
大統領:「行きません。」
記者 :「でも、今こうやって関税の脅しをかけられていることを世界に訴える絶好の機会なのでは?」
大統領:「私たちは対立を求めていません。なので訴える必要はありません。手紙は送ります。」
記者 :「どんな内容の手紙ですか?」
大統領:「不平等、格差社会がすべての問題の根源だと。。。不平等をなくすための集まりをするのなら参加します。というような内容です。」

 ということでG20、メキシコ・ロペス・オブラドール大統領、欠席!

「外の道を照らす街灯になるよりも、家の中のロウソクでありたい。」
「最善の外交は、国内政治だ。」
(ロペス・オブラドール大統領)
(popoちゃん)
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メキシコ便り(38):メキシコは「対立」ではなく「対話」で平和的解決を求める!「政治というものは、対立、戦争などを避けるために作られたと私は思っています。」ロペス・オブラドール大統領

トランプさんの恐喝ツイート、タイミング良すぎぃー!


皆さん、ご存知の通り、トランプ大統領が5月30日(木)夕方、メキシコへ関税かけるぞぉ〜!と恐喝ツイート!メキシコは髪の毛が逆立つほど、もう、みんなびっくりー😱



なぜかというと。。。実は、同日、朝のプレス・コンファレンスでUSMCA(メキシコではT-MECと呼ばれています。)、新バージョンは労働改革も修正され、メキシコ経済に多くの利点をもたらすだろうとその内容を朝のプレス・コンファレンスで発表し、アメリカとの関係も良好だとアピールしたばかりだったのです!が、その日の夕方、トランプさん、メキシコ政府の不法移民流入の対策が不十分ということで、6月10日から全品に関税5%の恐喝ツイート‼️


なので、こちらではみな「どーゆーこと?!?!」って髪が逆立ち!ほんとにトランプさんらしく、一番ショッキングなタイミング!タイミング良すぎ!でも、ロペス・オブラドール大統領はこういう非常事態に一段と輝くお方✨今回もそうでした。トランプさん関税・恐喝ツイート後の翌朝のプレス・コンファレンスで、あっという間に、メキシコ人の逆立った毛をなでおろしたのでした。😊そして、恐喝ツイート直後ペソ3%ほど下落しましたが、踏ん張りました!ちなみにこちらの下のツイート見てびっくりしました!これってほんと?!


それにしても、こんな風に勝手にトランプさんの鶴の一声で関税できるのかい?って思っていたら、できるらしい。。。

「米国を脅かす非常事態に対応するため商業活動を規制する権限を大統領に与える「国際緊急経済権限法(IEEPA)」に基づき関税をかける。」(下のツイート記事より)


でも毎回トランプ大統領の狂人外交は、popoちゃんには理解不可能!😩
popoちゃんは、5月30日〜6月2日のトランプさんの連続メキシコ批判ツイートの度に、感情をかき回されてしまっていた。。。

😡「なんでそんな風に言うの〜⁉️」
😡「ひっどい‼️」
😡「もう、うそばっか‼️」
😡「口わるっ‼️」
😡「態度デカっ‼️」

と思いながらも。。。

😌「おっと。。感情を乱しては、いけない!」
😃「きっとトランプさん、裏で世界の悪を滅ぼしてくれているんだ!そのはずだ!」

と自分に言い聞かせながら、頭を冷やすpopoちゃん。そして、冷静に、多面的に今起こっている事柄の真相を理解しようとするけど。。。。。無理だにゃぁ〜😁 

ただ、これまでのシャンティ・フーラでの記事などから、なんとなく想像できるのは、

カバール・ペドファイル退治?!
世界金融システム崩壊し、リセット?!
アメリカの資金やりくり?!
それともただの6月18日からはじまる再選キャンペーンへの好感度アップ?!


Jalife氏が以前、言っていたように、メキシコはトランプ大統領とロスチャイルドの手下ジョージ・ソロスの戦いの場になっているのは確かのよう。。。


(上のツイート意訳)

Qアノン 6月2日

国境の壁は君たちが想像する以上のものだ。
国境の壁のために戦うということは、想像以上の様々な問題が阻止できるということだ。

MS_13*や不法移民の阻止
性的人身販売の阻止
子供の人身販売の阻止
麻薬の阻止
銃の阻止
中国・ロシアのスパイ侵入の阻止
巨額資金の移動停止

*MS-13とは、殺す、盗む、レイプ、支配をモットーにした世界的な凶悪ギャング組織。1980年代に ロサンゼルスで南アメリカの不法移民らが始めた組織。麻薬、性的人身販売、国境不法侵入などの犯罪に関わっている。(FOX BUSINESSの記事より)

あのトランプ大統領がメキシコへの関税・恐喝ツイートをした動機になったといわれている動画、(1036人の移民が真夜中3時20分にゾロゾロとメキシコからアメリカに不法侵入している動画)、実はpopoちゃんの在住のメキシコ・ファレスからアメリカ・エルパソへ渡っている映像!気づかれた方もいらっしゃったかも。。。まさに「赤信号、みんなで渡れば怖く無い?!」っ感じ?!



ファレスにも移民がいっぱい!


たしかにここ数ヶ月、ここファレスは移民らしき人が続々と増えているようで、特にダウンタウンには、キューバ人がたくさんウロウロしています。でも不思議なのは、みんなピカピカのスニーカーに、サングラスして、ファレスの人たちよりキレイでおしゃれな格好✨どうみても母国で貧困に苦しんでいてって感じじゃな〜い。。。

Las Cruces Sun Newsの記事によると、去年の10月から今年の4月にエルパソに不法侵入したキューバ人4,737人。去年1年間のトータルは394人。現在、アメリカの難民許可まち5ヶ月だとか。。。今年2月あたりは、たったの2日待ちだったそう。。。そして彼らはファレスで待っている。。。この記事によると、キューバ人は他の貧困難民とは違い、家族、親戚がすでにアメリカで生計をたてていて、仕送りをしているらしい。。。

(上のツイート一部訳)4月19日ファレスにキューバ人だけで1000人。
あと5000人のキューバ人がファレスに向かっている。

残念ながら、キューバ人の評判はあまりよくないよう。一時移民受け入れ先では、他の南アメリカからの移民と仲良くできない上に、食事にあれこれ注文をつけてくるとか。。。「この食事嫌だ」とか「ピザをくれ」とか、「お肉のサイドイッチをくれ」とか。。。それで、この施設では、キューバ人お断りに。。。

この記事の先月ファレスに来たキューバ人によると、パナマ経由でファレスに来たと。密輸業者に2000ドル支払い、メキシコの南、グアテマラとの国境タパチュラで150ドル〜400ドルを弁護士に払い、メキシコで旅をしてもよいという裁判所からの許可得るために待つこと3週間。アメリカの国境を目指すものはメキシコで逮捕されるらしい。ここ一ヶ月で、2つの施設に700人のキューバ人がチャパス州タパチュラで逮捕されていたが、逃亡しちゃったらしい。。。
また共産党キューバは、不法移民の強制送還に関してアメリカと協力関係になく、キューバは強制送還された不法移民を受け入れないため、アメリカはキューバ人を強制送還できないとか。。。

(上のツイート)こちらは2月のものですが、キューバ人とハイチ人のカラバン移民がコロンビアからパナマへと侵入しようとする様子、なんだか民族大移動がほんとに起こっている感じ。

メキシコ・チャパス州タパチュラの移民局にいるキューバ人

ファレスでは、5月30日キューバ人は、移民局の人員不足に不満を訴え、移民局に放火しちゃった🔥( https://twitter.com/gamez2381/status/1134179897281302531


メキシコ政府は、移民に対し、どんな対応をしてきてる?


トランプさんの恐喝ツイートがこちらの木曜日の夜。その2時間後には、ロペス・オブラドール大統領はトランプ大統領に手紙を送りました。(下のツイート↓)いつものように、非常事態は迅速に即対応!


(手紙のところどころ訳)

移民問題は関税や強制的な方法で解決できるものではない。

メキシコは移民たちの基本的人権を侵害することなく、可能なかぎり責任をもって対処をしてきています。

大変、失礼ですが、アメリカファーストの考えは間違っていると思います。
なぜなら、この世の終わりまで、常に普遍的な正義と友愛が勝つからです。

トランプ大統領、私は度胸に満ちていて、臆病者ではありません。そして信念に基づいて行動します。
政治というものは、対立、戦争などを避けるために作られたと私は思っています。

私はタリオンの法則を信じません。
「目には目を、歯には歯を」を実践したならば、私たち皆、目が一つの歯抜け状態になってしまうでしょう。

政治家として、そして愛国者として、永遠に、議論に対する平和的解決を追求し、非暴力的で理想的な方法を実践する義務があると思います。

すぐにこちらのチームをワシントンに送りますので、是非、対話をお願いします。

一切が強制ではなく、理性と人権で

あなたの友

メキシコ大統領
アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール

といった感じのロペス・オブラドール大統領らしい品位と威厳に満ちたお手紙でした。


翌日5月31日(金)、外務省長官Marcelo Ebrad氏とその他のメンバーは、ワシントンにあるメキシコ大使館に到着!そして次から次に会議を。。。


アメリカは、ロペス・オブラドール大統領の手紙のリクエスト(対話)に応えました。金曜ではなくて翌週の6月5日水曜にマイク・ペンス氏らと対話!この日までに、あらゆる分野のリーダーらと対話、対話を重ねるメキシコ。これはとてもメキシコらしいと思います。

popoちゃんの勝手な個人的見解ですが、他人と事故ったとき、何か起こったとき、アメリカだとすぐに訴えられちゃいそうですが(とくにテキサス州はひどいと聞いたことがあります。)、メキシコ人はまずは対話。。。それでうまく解決できない場合は弁護士。。。って感じです。ちゃんと対話してお互いを理解することから始めます。そんなメキシコ人のやり方、popoちゃん大好き💖

6月3日(月)外務省長官エブラッド氏と大使、農産省、経財省らは、ワシントンにあるメキシコ大使館内で記者会見をやりました。ここで、メキシコ政府が移民にどんな対応をしてきたかが、かなり詳しくわかりました。要点を四角の中にまとめてみました。

(上のツイート一部訳)「交渉の際、もちろんあきらかなリミット(限界)はあります。そのリミットとは、メキシコの威厳です。」Martha Barcena メキシコ大使

2018年12月〜2019年5月

80,537人の移民を救済し、それぞれの母国に返還
(シェルター、食事、交通費、医療費と莫大な費用)

◉密輸犯罪組織に関わるもの400人留置

◉24,451人がメキシコの難民ビザを申請
この調子でいくと年末までに60,000人に達する予定
(メキシコではカラバン移民に、お仕事可能な12ヶ月の難民ビザを発給)

2019年5月

◉米国での裁判待ちの8,835人の移民をメキシコで受け入れ済み
◉アメリカでの難民保護施設希望者18,778人がメキシコで待機中

関税をかけることは、経済の弱体化につながり、それはメキシコが移民に対するサポートが減少することを意味すると、言っていました。

メキシコ政府は、精一杯の対応をしているようですが、おそらく、とてつもない数の移民が、どんどんメキシコに引っ切り無しに流れ込み、そしてアメリカ侵入を目指しているのではと察します。
メキシコ政府には「対立」という言葉が存在せず、どこまでも「LOVE & PEACE、アミーゴ!」の姿勢で取り組み続けるよう!メキシコらしいわん!

この記者会見で、各省のリーダーがそれぞれ話したのですが、びっくりしことに、皆、バイリンガルで通訳なし!(ここでも無駄遣いなし!)それぞれがスペイン語と英語の両方で2度同じことを話すという前代未聞の記者会見でした。ただバイリンガルというだけでなく、それぞれがものすごくしっかりされた方々なんです!ロペス・オブラドール大統領は英語を喋れないらしいですが、周囲を有能なスタッフでがっちり固めているなと感じました。このメンバーだったら、アメリカ政府らとちゃんと対等に対話ができそうと安心したpopoちゃんでした!

(速報)日経新聞 メキシコ政府、グアテマラ国境へ治安部隊6000人配置。
5日、グアテマラ国境、チャパスで500人の不法移民、拘束。
6日、移民の人身販売関係者の複数の個人、法人の銀行口座凍結。

メキシコ政府、同意を目指し、全力投球中!

¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム7


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