メキシコ便り(39):関税保留、経済危機回避、メキシコ外相エブラルド氏大活躍!

 いやぁ~、関税一時保留となり、ホッとしています!只今、メキシコは安堵感 🍀に浸されています。今回は、メキシコ外相エブラルド氏の大活躍のおかげで、メキシコの威厳を損なうことなく対話を通して合意に至り、またもや経済危機回避できました✨「関税保留」「アメリカの南アメリカとメキシコ南部への投資同意」という最も大切な条件は、ちゃんと勝ち取りました!そして、アメリカ側の要求「不法移民流入の阻止」もしっかり受け止め、発足したばかりのGN (Guardia Nacional:連邦警察、海軍警察、陸軍警察が一つになった組織)から6000人を南部の国境に配置して奮闘中!メキシコ側はアメリカ側の要求に応えられると自信に満ちています。ロペス・オブラドール大統領もとってもご満足😊!エブラルド外相いわく、史上初、米との対話で移民問題がビジネス取引・経済問題を上回ったと。そして、メキシコとアメリカのそれぞれの国に対する貿易依存度は、メキシコ80%、アメリカ15%なので、もし関税が始まっていたら、メキシコ大打撃だったと。メキシコは約90万人もの失業者が出ていたかもしれなかったと、合意後の報告で発表し、メキシコがいかに深刻な危機状態にあったかをあらわにしました。
 が、前回のメキシコ便りにも書いたとおり、合意前のロペス・オブラドール大統領は凛としてそんな危機感も漂わせず、Plan Bもちゃんとあるのだと言って国民に安心感を与え堂々としていました。そのPlan B、今回のメキシコ便りでシェアする予定でしたが、断念!記事スペースがなくなってしまった。。。すみません😓。。。ということで、別の機会に♪ 
 今回は、メキシコとアメリカの合意に至るまでのエブラルド外相の活躍ぶりと、合意後のメキシコの様子、popoちゃんが羨ましく、また偉大に思えたメキシコを書いてみました。まだ合意が決まる前に、大統領は、急きょ、国民に国境都市ティファナに集まるように呼びかけました。メキシコの団結力、威厳の尊守、アメリカへの友好を示すことが当初の目的でした。だれかのバースデーのために、仕事も何もほっぽらかして集まれるメキシコ人は、やはり大事なことを本能的に知っている!たった2日の通告でしたが、がっちり集まり団結力を見せつけました!私たち日本人はできるかな?!「国の危機回避の支持」と「自分の都合」どっち優先?!太郎さんが日本のリーダーだったら、いっぱい集まるかも❗️😊良いリーダーになると、国は一気💨に変わります🌟メキシコで実証済み。(証人:popoちゃん)日本で良いリーダーが選ばれますように。。。🙏
 合意後にトランプさんが同意内容に関して意味不明なツイートを連発発信し、メキシコ人は???でも、何でもすぐに朝のプレス・コンファレンスで質問できる環境にあるメキシコでは、すぐに質問。エブラルド外相はすべてを否定!さぁ、だれがウソついてるのかなぁ~。。。またYutikaさんが訳してくださっている先日のソルカ・ファール情報で、アメリカのメキシコ関税叩きの真の理由?!が書かれていましたが、popoちゃん「う~~~ん😑」と唸ったぁ~!その理由も書いてみました。
 最後に、まのじ編集長からの鋭い質問❗️「今回の交渉成功の決め手は?」に対するpopoちゃんなりの見解を。。。何はともあれ、危機回避で¡VIVA MEXICO!(ビバ メヒコ:メキシコ万歳)♪ 😊         
(popoちゃん)
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メキシコ便り(39):関税保留、経済危機回避、メキシコ外相エブラルド氏大活躍!

またまた、危機を乗り越えた!!!


「あぁ〜、よかったぁ〜😊ほっとしたぁ〜」と安堵の空気感いっぱいのメキシコ🍀
この危機回避のおかげで、ロペス・オブラドール政権への信頼が深まり、さらなる自信を取り戻しているメキシコ。メキシコの自尊心が、今、メキメキと蘇える✨まぶし〜ぃ!

6月7日(金)アメリカとメキシコが移民対策「45日間で中間評価」で合意し、トランプさんの脅し関税6月10日(月)スタートはひとまず保留!45日後に評価をし、その後、また対話予定。最終的には90日後に追加関税がどうなるかがわかる予定。(日経新聞・ツイート記事↓より)


メキシコ外相エブラルド氏は、トランプ大統領の突然関税恐喝ツイートの翌日6月1日(土)、メキシコの巨大な責任を背負って、ワシントンDCに直行❗️



(上の風刺画の解説)メキシコでは、子供のお誕生日にピニャータという飴玉やお菓子のつまったキャラクターを、中身のお菓子が出てくるまでバンバン棒で叩き破り、それをみんなで拾って食べて祝う習慣があります。上のツイートはそれをもじって、トランプさんの再選キャンペーン開始の祝いのために、メキシコの形をしたピニャータを叩いていて、お菓子の代わりに車、アボカド、トマト、イチゴ、テキーラ、石油などバラバラ落ちている様子を描いています。再選キャンペーン開始祝いにメキシコが利用されているという風刺画。ちなみにこのツイート、アメリカ・コロラド州の商工会!

6月5日(水)の米との対話準備に向けて、全力であちこち走り回りました💨。度々、ワシントンDCにあるメキシコ大使館から、アメリカとメキシコのメディア向けに記者会見をし状況報告。(もちろんネットでも配信!)オブラドール政権はいつも国民との連絡が👍

左から3番目の方がメキシコ外相エブラルド氏

こうやって密に、政府と国民のコミュニケーションが取れていると、皆、落ち着く。こういう大事な時って、いつも誤報、憶測が飛び交っているから。。。何が真実かをすぐに伝えることは、とっても大切だとpopoちゃん実感。そして、こうやって落ち着きを取り戻した国民から出る✨波動✨の影響は、馬鹿にできないはず。。。

🎊6月7日(金) 合意:「関税一時回避」「米の南アメリカへの投資」🎊

最も最も重要な条件は落とすことなく合意でき、エブラルド氏はメキシコ経済危機を見事に回避㊗️ 大活躍👏👏👏 移民問題と経済問題を一緒にしてしまっていたアメリカの主張を、しっかり分けて別々に交渉するということに成功!今、エブラルド氏はメキシコの誇り、ヒーロー✨次期大統領候補のうわさも。。。(エブラルド氏もロペス・オブラドール大統領と同じく、元メキシコシティの市長。可能性十分ありかも)


エブラルド氏は休む暇もなく、合意発表の翌日6月8日(土)ワシントンDCからメキシコ・バハカリフォルニア州ティファナ(アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴとの国境都市)


メキシコ人は本能的に大事なことがわかっている!


実は、金曜日の合意が発表される前に、ロペス・オブラドール大統領は6月6日(木)の朝のプレス・コンファレンスで、メキシコ議員、州知事、国民らに8日(土)にティファナ(アメリカとの国境都市)に集まるように声をかけていました。

ティファナに集まった国民と政治家ら。。。

当初の目的は、メキシコの威厳の尊守、団結力、アメリカへの友好をアピールする予定でしたが、結果的には祝福の集まりに。。。エブラルド氏は、結果報告を一番最初にスピーチ。(ツイート写真下↓)


この合意が実現せず関税が始まっていたら。。。

◉ 約90万人の人が失業する見込みだった
◉ 投資の減少
◉ 物価の上昇
◉ USMCA批准の不透明

深刻な危機に瀕していたと。。。

そして、何よりも、やっとアメリカが不法移民の出身国、南アメリカへの投資に同意したこと

(上のツイート文の一部意訳)トランプ政権中南米諸国に58億ドル、メキシコ南部に20億ドル投資予定

これにはpopoちゃん驚嘆‼️すごい、メキシコ!よくやった!👏👏👏

これはロペス・オブラドール大統領が、最初からず〜っと言い続けていたこと。

不法移民の根本的解決は、それらの国に投資をし、雇用を生み出し、自国で生活可能な機会を与える手助けすることだと。。。国境の壁を作ったり、国境を閉鎖することは、真の違法移民解決にならないと。。。人権とは、「悲惨」という言葉から解放された暮らしの権利だと。。。

アメリカが中南米とメキシコ南部への投資を同意したことは、
関税を保留したのと同じくらい偉大🌟


エブラルド氏は、スピーチの最後にメキシコの威厳を損なうことなく帰ってこれたと、とても誇らしげに語っていました。もう、しっぽふりふりのポチではなく、こんな脅迫状況下だったにもかかわらず、威厳に満ちた態度でちゃんと対等に話ができたんだぜい!という気持ちがエブラルド氏のお顔からにじみ出ていました。ほんとによく頑張ってくださいました。👏👏👏


最後に、ロペス・オブラドール大統領がスピーチ。大統領は、アメリカとメキシコの過去の様々な友好関係、そして現在アメリカに住んでいるメキシコ人(3,600万人)らのことを話しました。

その後、不法移民の数の詳細を発表。
今年、アメリカを目指し、メキシコの南部の国境を不法侵入した移民の数、52万1千人。そのうち15万9395人が未成年の子供たち。43,875人の子供が保護者なし。😱(やっぱりこれはペド絡みでしょ!?)

そして最後にメキシコ国民の団結力、威厳の尊守、アメリカへの友好関係の維持に感謝の意を述べ、いつものようにお腹の底から「Viva Mexico! Viva Mexico! Viva Mexico!」(メキシコ万歳)を三唱しました。その後の国歌斉唱を見ていて、popoちゃんは胸キューンに。。。💓


この約2時間の祝福の集いは、メキシコ人の喜び、一体感、政府に、そして国民に対する感謝と尊敬に溢れたものでした。良きリーダーになると、こんなにも変わるものかと。。。なんだかとてもメキシコ人が羨ましく、また偉大に見えました。たった二日前の通告。「ティファナに集まろう!」と大統領の一言で、こんなにもたくさんの人が集まる。。。メキシコ人の大統領への支持力と団結力を見せつけられました。

この脅迫関税危機は、おそらく大統領が就任して以来、メキシコが一番団結した瞬間だったように思いました。周回遅れと言われている日本でも、いつかこのような光景を見ることができるといいなぁ〜と。。。故郷へ思いを馳せていたpopoちゃんでした🇯🇵😌🇯🇵。きっときっとできるさぁ〜‼️


金曜日の関税一時回避のニュースのあと、週明け6月10日(月)朝のプレス・コンファレンスでのロペス・オブラドール大統領の表情がとてもよかった。。。🍀安堵の表情🍀(写真下↓)合意に至るまでの緊張期間、勝負の色?!赤系のネクタイが多かった大統領が、安堵の色?!グリーン系のネクタイを締めていたのが、大統領の気持ちを反映しているようで、とても印象的でした!


この日の朝のプレス・コンファレンスでは、いつもの大統領の質疑応答は後回しで、まずメキシコ外相エブラルド氏が、米との対話がどのようなものだったのかを国民に報告。

エブラルド氏は、アメリカはメキシコに「安全な第三国」(米国への難民申請手続きをメキシコ国内でさせる仕組み)になれ、そうでないと月曜日から関税だ!」と断固主張、脅迫! をしていて、とても困難な交渉だったと。。。
が、なんとか合意に至り、アメリカもそんなに意地悪ジャイアンじゃないのかも!とりあえず、今のところトランプさんは、メキシコは想像以上に不法移民阻止に良い結果を出してくれているとご機嫌のご様子。。。


だれがウソついている?!?!


先日のYutikaさんが訳してくださったソルカ・ファール情報で、アメリカ中西部の動物や農作物の被害で苦しんでいる農家を救済するために、アメリカが関税でメキシコ叩きをしているのが本当の理由だと書いていましたが、popoちゃんは、う〜〜〜〜ん。。。と唸った!

「トランプ大統領も、メキシコ側に【トランプの】意向に従うか、壊滅的な関税【追加措置】に直面するかを迫り、またしても素晴らしい交渉力を見せつけたのでした。――“フェイクニュース”【を垂れ流す】左派の大手メディア勢は、これを単なる不法移民の問題に過ぎないとして、嘘を吐いていました。――ですが実際には、トランプが苦しんでいる自国の農家を救うために意図的に引き起こした衝突だったのです。」

トランプ大統領がメキシコは今後すぐに農産物を大量購入すると同意したというツイート(下↓)の後、メキシコ政府はそんな同意はしていないときっちり否定!


(上のツイート文の一部の意訳)メキシコ外相エブラルド氏はBloomberg紙に、
メキシコがアメリカの農産物をさらに購入する同意はないと否定。

メキシコはすでに輸入トウモロコシ(メキシコの主食)の99%をアメリカから輸入。(ちなみに1994年のNAFTA以前は、メキシコの自給自足率は100%だったとか。。。)そして現在、アムロ政権は自給自足の方向に進行中。国内の農業促進プログラムもすでにスタート済み。そんな状況を知らずに、「メキシコがもっと農産物を買うぞ!」といっていたら、それは全然「すばらしい交渉力」でもなんでもない。。。ただの再選キャンペーン利用?!に吐いた言葉じゃないかいと思ってしまう。。。

(ツイート文の訳)アムロ大統領:メキシコは自給自足するべきで、自分たちが消費するものは自分たちで生産するべき。

なのでメキシコは、今以上にアメリカから農産物購入を増やす可能性は小。
もし、それをしてしまったら大統領の公約に反することになり大問題❗️


ソルカ・ファール情報では、不法移民問題を「フェイクニュース」として垂れ流し?!とありますが、過去最高の不法移民流入問題が、今、メキシコで実際に起こっていて、これは決してフェイク・ニュースではありません。popoちゃん在住の国境都市ファレスでも移民が溢れています。6月15日(土)、メキシコ政府は、メキシコ南部の国境近くで、8つのトレーラーの中にいた785人の不法移民を救済しました。そのうち未成年が150人。(ツイート動画下↓)


Al Jazeera Englishの記者Holman氏(国籍不明。メキシコ人ではない。)がメキシコ南部の国境の現場に足を踏み入れ、夜間に不法移民を乗せたトラックが続々と国境を越えている状況をカメラに捉えています。(ツイート動画下↓)そしてHolman氏はその後、大統領のプレス・コンファレンスにも参加し、この状況を伝えました。大統領はすでにこの状態を知っていて、このようなところが約70箇所あると言っていました。が、今、メキシコは全力で阻止しています。なので不法移民流入はフェイク・ニュースではないですよぉ〜!


またトランプさんが、「メキシコは安全な第3国となることに同意した!」と言いふらしたことに対し、メキシコ外相エブラルド氏は、またもや否定!(ツイート下↓)


???だれがウソ言ってるの???
トランプ・ファンさん、ごめんなさい。🙇
メキシコではトランプさんのことを、こんな風(↓)にとられています。

(上のツイート)ピノキオ・トランプの英・西語の意訳:
「メキシコと秘密協定を結んだんだぜい!ほんとだぜい!」

メキシコ政府は否定してますが。。。。

時間が経つと自然にわかってくるかな?!こういうとき、波動で正確に見分けられたらなぁ。。。メキシコにいると、トランプさんを正義と見るのは至難の技!でもpopoちゃんは、信じる

きっときっとペド退治、幼児救済をしてくれているのだと。。。
不法移民の保護者なしの子供の数がハンパないし。。。


最後に、まのじ編集長の鋭い質問が❗️「今回の交渉成功の決め手は何だったのか?」と。。。

『するどーい!まのじ編集長、メキシコに来てプレス・コンファレンスで直接、質問して〜!だれもそんなこと聞いてなかったわん〜。。。』と思いながら。。。。popoちゃんの頭で精一杯考えてみた!

エブラルド外相が結果報告をしたとき、何が決めてだったのか特に説明はしていなかったような。。。唯一それに近いことを言っていたのは。。。

「結果的メキシコの不法移民対策案*のほうが優位とみなされた」
(メキシコの不法移民対策案:南米に投資をし、雇用提供、自国で生活できる機会を与えること、アメリカ側はメキシコに南部の国境を閉鎖することを要求していた。)

ちなみにロペス・オブラドール大統領は、トランプさんのメキシコに対する批判ツイートが飛ぶ中。。。

「アメリカがメキシコを批判するように、メキシコは、不法移民の南米諸国を批判したりしません。私たちは兄弟です。批判ではなく、助け合いを選びます。」

とラテン・アメリカのお兄さん的な発言で、トランプさんへ間接的に言っているようにも聞こえました。


エブラルド外相は「今回、メキシコは南米諸国への投資案をホワイトハウスまで行ってお願いしてきた。だから南米諸国もメキシコの不法移民対策に協力してくれるはずだ。」

大統領も、エブラルド外相も、ごもっとも!👏👏👏


さて、裏事情の難しいことや、トランプさんの天才的交渉術?!が全く理解不能なpopoちゃんが、勝手に想像した今回の交渉の決め手は。。。

「汚職撲滅、正直第一のオブラドール政権が、トランプ政権の信頼を得た!」

¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1



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