れいわ新選組「山本太郎街頭記者会見」9/24 札幌駅南口〜選挙協力者についての質問、消費税減税をめぐる野党共闘、地球温暖化についての考え

 れいわ新選組山本太郎代表の北海道ツアーの内容を、順を追ってまとめようと思っていたのですが、24日札幌駅南口での街頭演説会が大変面白いので、こちらを取り上げました。まるで選挙期間中かと思うほどの人出で、長周新聞の写真特集でもぎっしり人が詰めかけている様子が分かります。
 今回の対話の最初の質問が、山本代表曰く「マニアック」なものでした。選挙参謀としてしばしば批判的に話題になる斎藤まさし氏に関して、支援者としては山本代表との距離を確認したいというものでした。この斎藤まさし氏は大小様々な「市民選挙」の経験が豊富な「伝説のおじさん」で、かつてよど号ハイジャック事件の犯人の息子が選挙に立候補した時に関わったことが問題視されているようです。山本代表は、2012年自身の最初の選挙の時の状況から説明し、彼に選挙のノウハウを実地で学んだと語りました。しかしこれまでの幾多の選挙経験から、今は自分でもノウハウを獲得し、特に今回の参院選での意表をつく戦略は「自分にしか考えられないものだ」と自信をもって語りました。様々な思惑が渦巻く政治の世界では、正直であることが最大の武器になるのかと思った場面でした。
 生まれた時から消費税があって、もしこれを無くしても豊かな暮らしが想像できないという質問に対しては、れいわ新選組の第一の公約、消費税廃止と減税について語りました。自分たちだけで政権を取るのはハードルが高い。しかし一刻も早くこの国に生きる人々を救うためには、減税5%で野党の力を結集して政権を奪取する、これを周りに呼びかけたが、結果、反応してくれたのは共産党だけだったと説明しています。この国の屋台骨である中小零細企業を救い、そこに雇用される日本の大多数の人々の給料を上げ、景気を上向けるには消費税をやめるしかない、野党だったらこのくらいのことは言えよ!と叫びました。
 国連でのグレタ少女が話題になっていることから炭素税についての質問がありました。さすが、分かっておられると思ったのは、「CO2の排出が少ないのは原発だ(から優れている)」という話に持っていかれる危険があると指摘されたことです。まさに温暖化詐欺の本質を押さえた上で「自分だったら国土を汚染し破壊するような原発は撤退し、現時点での環境負荷の少ない天然ガスを中心とした火力発電を選択する。CO2排出に関しては国として投資をし、技術革新を進める。国連でそのような政策を言えば良かったのに、セクシーコイズミ!」と彼我の差を見せてくれました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【Live】れいわ新選組代表山本太郎街頭記者会見 札幌駅南口 2019年9月24日
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6:40〜(質問者)
山本太郎代表と三宅洋平さんのいずれの選挙にも「斎藤まさし氏」が関わっていた。この人はよど号ハイジャック事件の犯人の息子と関わりがあると聞いている。これかられいわ新選組を周りに確信を持って勧める時に、このことがモヤモヤする。山本代表と「斎藤まさし氏」との関係を具体的に知りたい

9:30〜(山本代表)
 最初にかなりマニアックなご質問です。
斎藤まさしさん、どんな方か、選挙を4桁くらい関わってきた伝説のおじさんだ。例えば民主党の政権交代の選挙から小さな市議選、町長選などありとあらゆる選挙を「市民選挙」という形で関わってきた人。豊富な選挙のノウハウを持っている。様々なルールを知り尽くした選挙マニアのおじさんが斎藤さんだ。

今、質問にあったよど号ハイジャック犯の息子と関係しているということだが、私ははっきり言ってその細かいことは知らない。一つ言いたいのは、例えば親が何かの事件に踏み込んでしまった場合、その子にも責任はあるのか。よど号ハイジャック犯の立候補に手を貸す、という話ではなく、その息子の選挙に手を貸したという話だ。その子は親の罪を償わねばならないのか。私は、犯人の子が選挙に出るのを手伝ったことが何か問題だろうかと思う。私自身はその息子が当選したかどうかも知らない。

 もう一つ、斎藤さんとの距離感という話だが、2012年山本太郎が東京から立候補した衆院選。その時に人からの紹介で斎藤さんと会った。当時の自分は選挙のことは何も知らない。そんなに詳しい人がいるのなら手伝って欲しい。で、斎藤さんの望みは何なのか?今の世の中を変えたい、当時の公約違反の民主党政治を変えたい、しかしその先が自民党政治ではもっと危うい、という彼の考えが一致した。同じ考えの立候補者と市民選挙のノウハウを持った人間が一緒に戦った。で、私は落選した。それは当然だ、選挙の始まる前日に立候補を決めたから。しかし、それを間に合うように準備してくれたのが斎藤さん。次は2013年、東京選挙区という広いエリアから出ることになった。その時にも手伝ってくれたのが斎藤さん。そういう関係だ。私から言えば、選挙ってどういうものなのか、選挙って何ができるのか一緒に実地をしていきながら教えてくれた選挙に詳しいマニアなおじさん。彼との間に金銭のやり取りは無い。当時一緒にやっていたボランティアの中には彼のやり方に納得しない人も居て、その気持ちも分かったが、誰かを排除したいと言うならば、その失う人材をカバーする人がいるのか。2013年の段階では彼の持つノウハウがなければ私たちは選挙を戦えなかった

 でも、今は違いますよ。2012年、2013年、そして2014年にも鹿児島から無所属の候補を擁立したし、何度も何度も自分達でやってきた。だからノウハウは積み上がってます。で、斎藤さんは静岡の市長選か何かが原因で現在公民権停止になっている。公民権停止とは、選挙運動に関われないということだ。選挙運動に関われない人を私たちの陣営に招き入れることはできるはずがない。そんなことをしたら選挙に参加した人達をも巻き込んでしまう。

 よく言われるのが山本太郎1人だったら、今回みたいな展開は無理だっただろうと。「今回みたいな展開」って特定枠を使って木村さんや舩後さんを国会に送り込んだ戦術のことだが、これまで永田町や選挙に関わってきた人にはこんな発想はできない。こんなトリッキーな戦い方を考えられるのは私しか居ない。当たり前じゃないか(笑)!
そういうわけで、斎藤さんは選挙には関われない。それ以外で、どういう付き合いがあるかということだが、年に2、3回くらい「最近どう?」くらいの意見交換はあるが、そこで選挙に関する指示などはない。というよりも6年間私たちは選挙、選挙、選挙し続けてきてすでにノウハウはある。私たちが選挙をやっている時に彼が聴衆としてやって来ることはあるだろう。その時「出て行け」など言えるか。皆さんと同様、候補者の意見を聞く権利は普通にある。だから私と斎藤さんとの間はどれくらいの距離感かと言えば、年に2、3回お茶を飲むくらい。選挙中に話しかけられることもあるだろう。しかし外野から話しかけるおじさん、という以上のことはない、としか言えない。

 いろんなことで足を引っ張ろうとする人たちはたくさん出て来る。「個性的な人を捕まえて何か企んでいる」「北朝鮮のスパイじゃないのか」あのね、スパイってバレないように活動するもの。そんなこと言い出したら本物のアメリカのスパイは国会内にいっぱいいるじゃないか。日本の国益を差し上げるようなスパイが山ほどいるじゃないか。(コイズミ!の声)

22:40〜(質問者)
池袋の事件、飯塚幸三氏が逮捕されずにいることに憤りを感じる。厳罰処分を求める署名もした。政治的な力で捕まえられないのか聞いてみたい。

23:50〜(山本代表)
そのことにはっきり回答できるほど内容を把握していない。私も「上級国民」と言われる人々が忖度されているという認識。そこに政治力があったか、という質問だが、ここまでやりたい放題の世の中であれば、そういうことがあってもおかしくないと思う。ただはっきり言える情報も知識もない。
聴衆の中から「逮捕するには逃亡の恐れがある、証拠隠滅の恐れがある、という要件が必要だが、どちらも満たしていないからかと考えられる」という意見。
ありがとうございます。、、、まあそうは言いながらも、例えば籠池さん、逃亡の心配すらない。総理に100万円持って返しに行く。だから閉じ込めとけっということか。
なんでもスパスパ答えられずにすみません、AIではなく山本太郎が答えています。

31:40〜(質問者)
前回の選挙、山本落選は残念。100万票足りなかった。これはどうすれば良いか。
計算したところ、山田太郎54万票あまり、この半分は取れたはず。そしておしどりマコさんの被曝票3万票、N国立花さんの票が13万票あまり、N国全体では84万票あまり、この半分は取れたと思っています。山本さんはこの4パターンを取り落としている。この4パターンの候補者を立てられなかったせいではないか。またこの半分を取れたとしたら67万票くらい。れいわにあと20万票くらい足りない。維新に持ってかれている。太郎さんはどうされるか。

35:50〜(山本代表)
今の質問された方は以前関東に住んでおられ、ACTAやTPPの頃から表現規制についての活動で繋がっていた。その関係で山田太郎氏の話も出てきた。どうしてそこを取りこぼすような事態になったのかという指摘。シングルイシューでやったらいけたかもしれない。「なんとかをぶっ潰す」みたいなね。
分かりやすいから。自分自身が取り組んでいる分野が広すぎて、表現規制が抜け落ちてしまったことが原因かな。そこに表現規制で出てきた山田さんに取られたということかもしれない。申し訳ない。今後ますます言論規制が厳しくなる。表現規制に関して取り組んでいる候補を立てるということは、れいわ新選組にしっかり取り組んでいるという表明になる
私自身、得票の計算を誤っていたかもしれない。お金を払っての民間の事前調査では、200万票は確保できるという予測が立った。200万票は木村さんと舩後さんに差し上げて、そこからは自分たちの選挙運動で稼いでいくという気持ちだった。だから落選して一番ショックだったのは本人だった。これまで支援応援してくださった方々をかなりガッカリさせた。しっかり分析して行かなければならない。
 また、N国というワードが出てきた。私はN国を否定する気は無い。そこに民意が集まって議席を獲得した。しかし、そこに流れた票をれいわがしっかり受け止めなければならないという質問者のお怒りの指摘だった。

42:30〜(質問者)
生まれてからずっと消費税はあった。消費税5%になっても景気が良くなると想像できない。詳しく知りたい。

43:30〜(山本代表)
 れいわ新選組の一番やらなければならないと思っていることが消費税の廃止。私たちが政権を取れば消費税は廃止にできる。でも、れいわ新選組が政権を取るまでって、いつまで待てば良いのかという話になる。皆さん次第ですとしか言いようがない。当然だ。それだけの支持があって政権を取れるから。
しかし、それでも消費税廃止という目標を持ちつつ、まずは早い時期に消費税を減税することで、この国に生きる人々を救うことができると思っている。その方法、次の選挙で野党が固まりになって、野党の共通政策を消費税5%に下げるということで戦ったら、政権交代につながると思う。

なぜそんなに消費税を止めたいのか、下げたいのか。消費税がかかっていると、消費は落ちる。そうなると景気が悪くなる。個人消費がGDPの一番のエンジン。廃止にすれば初年度物価が5%下がる、ということは当然消費は上向き景気は良くなる。20年間の消費税の暴力にいつまで耐えるのか。中小零細企業の税金滞納の6割は消費税。税制として壊れている。中小企業を救わなければ、この国が再生できるはずがない。中小零細企業は全体の99%。ここの首を締めたらこの国の屋台骨が揺らぐに決まっている。ここに雇用されている人たちは全ての雇用者の7割。中小零細が元気になれば、そこで働く人の給料も上がっていくという状況にしなければ、そのためには消費税をやめる以外にない。野党だったらこれくらい野心的なこと言えよ!

れいわ新選組が単独で政権を取るのはハードルが高い。野党が固まりになって、まず最初の一歩5%を実現しようと提案している。今のところ共産党以外からは無視されている。今、目の前で困っている人々を救うのが政治じゃないか。山本太郎を嫌いでもいい、そんなことは関係ない。もしあなたのお気に入りの政党が野党だったら、お尻を叩いて欲しい。いつまで野党でいる気ですかと。
マレーシアは消費税を廃止にし、SSTという間接税を復活させた。非課税品目が10倍に増加して国民負担を大幅軽減させた。経済成長していけば税収が増えるという考えに基づいて進めている。日本は逆。デフレの時に強制的に消費税、2014年にそれをやり、今またそれをやろうとしている。私たちが責任を持って止めさせたい。みんなで圧をかけていこう。

1:13:25〜(質問者)
環境破壊と炭素税について

1:14:30〜(山本代表)
温暖化に注目する必要はあると思う、思うが気をつけなければいけないのは「二酸化炭素の排出が少ないのは原発だ」という話にすり替えられて、それを認めるかという話になる。私はこの国で大きな地震が来ると言われている状況で原発を続けることは危険だと思っている。安全保障上ありえない。原発は撤退しかない。代わりのエネルギーはもう活躍している。火力、火力の中でも環境負荷の少ない天然ガスでやっていくしかない。
結局わかったでしょう、事故起こしたって誰も責任を取らない。無罪だ。世界で初めての過酷事故が未だ収束もしていない。これだけ多くの人々の人生を奪った大事故のその当時の執行部が何の罪もない?国土を汚染され、帰れない土地を生み、人々の人生を壊すような発電はもうやめよう。「私たちは、二酸化炭素は排出するけれども、それに対して国として投資をして技術革新をしてゆく、だから世界の皆さん、もうちょっと待ってくださいね」と言えば良かったのに、この前(笑)。セクシー小泉。

1:23:00〜(質問者)
ヘルパーさんや保育士の方、命を繋ぐ職業をもっと待遇よくしていただきたい。

1:24:30〜(山本代表)
公約の中に公務員を増やす、ということがある。他にも介護士、介護ヘルパー、保育士などは公務員化することが良いと思う。今、公務員減らしすぎだ。非正規化が広がって現場は大変なことになっている。
公務員叩きはガス抜きだ。各国比較で日本が圧倒的に少ない。地域のサポートのためという以外にも安定した雇用という面がある。保育介護職は全産業の平均年収より100万円も低い。今、現場の人たちの頑張りに甘えているが国が彼らの処遇を手厚くしなければ変わっていかない。保育職、介護職というニーズの高い分野を公務員化すべき。あなたが苦しいのはあなたのせいじゃない。間違った政治のせいだ。それを取り戻すのも政治だ。みなさんの力が必要だ

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