「神対応」の台湾のコロナ対策 ~徹底した水際対策により、ロックダウン措置は実施されず、レストランや小売店は通常の営業が認められていた / 人口あたりの日本のPCR検査数は世界最貧国レベル

竹下雅敏氏からの情報です。
 台湾のコロナ対策の「神対応」に関してはこちらの記事が詳しい。記事によれば、12月31日に「原因不明の肺炎治療状況に関する武漢市衛生健康委員会の緊急通知」という文書がネットに上がった時点で、“即日、武漢からの入国者を全員検査する措置をとった”と言うのだからスゴイ。
 台湾の水際対策は徹底していて、“感染したかどうかグレーの人も含めて、徹底して隔離”したのですが、それが功を奏し「現地ではロックダウン措置は実施されず、レストランや小売店は適切な配慮を行った上で、通常の営業が認められていた」のです。
 日本は水際対策に失敗し、初期のクラスター対策にも失敗しました。違いは「初動の速さ」にとどまらず、「能力の差」であることは、今や誰の目にも明らかです。「天才IT大臣」と呼ばれているオードリー・タン氏による「マスクの在庫の見える化」「予約販売などのシステム構築」と、「アベノマスク」をくらべてはいけないのです。現代と旧石器時代くらいの差があります。
 台湾と他の国との違いは、“続きはこちらから”をご覧になると良く分かります。イギリスのコロナ対策は、ジョンソン首相が「私は太りすぎていた」として、“国民の肥満を減らすため、ジャンクフードの広告や販売方法に新しい規制を導入する方針を発表した”とのこと。食品業界への規制を強めて景気の足を引っ張るより、健康に良い食品の税制を優遇する等した方が、より賢明なように見えるのですが…。
 日本はさらに凄くて、「今、日本は(検査数が)世界で、人口あたり158位から159位、バングラデシュとかカメルーンに抜かれて、世界の最貧国のグループに入ってます」という話。
 世界の最貧国はお金がなくて、「PCR検査」を充分に出来ないのかも知れません。日本はというと、どうも「アベノマスク」第2波などの無駄な処に使うお金を確保するために、肝心の「PCR検査」に回すお金はないのかも知れないなどと思ったりします。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「コロナ封じ込め成功」の台湾、2020年は1.77%の経済成長予測
引用元)
(前略)
台湾のシンクタンクの中華経済研究院(CIER)は7月22日、2300万人が暮らす台湾はパンデミックの恐怖を遠ざけ、経済を復興させていると発表した。
(中略)
台湾は世界の多くの国がパンデミックへの対応に苦慮する中で、いち早く復興を遂げる見通しという。台湾での新型コロナウイルスの感染者は累計458人に留まっており、ロックダウンも実施していない。
(中略)
台湾のGDP成長率は今年の第2四半期に落ち込んだが、今四半期は1.64%増を記録し、第4四半期には3.09%増が見込めるという。さらに、来年は2.33%増の成長率が見込めるという。
(中略)
台湾政府は感染拡大の初期の段階から、モニタリングを徹底し、感染者や接触者らの厳格な追跡を行ってきた。海外からの渡航者には14日間の自宅検疫を義務づけ、ウイルスの侵入を防止した。現地ではロックダウン措置は実施されず、レストランや小売店は適切な配慮を行った上で、通常の営業が認められていた。
(以下略)


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英 肥満対策を発表 新型コロナの重症化防止で(20/07/28)
配信元)
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「私は太りすぎていた」英ジョンソン首相、新規制導入へ
引用元)
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
© 朝日新聞社 官邸を出るジョンソン英首相=7月8日、AP
 
 英政府は27日、国民の肥満を減らすため、「不健康食品」の広告や販売方法に新しい規制を導入する方針を発表した。新型コロナウイルスに感染した場合に重症化するリスクを減らすのが狙いという。3月末に感染したジョンソン首相が、自身の「太りすぎ」への反省から導入を決めた。

 新しい規制は、糖分や塩分などを多く含む食品を対象に、午後9時前にテレビCMやネット広告を流すのを禁じ、「一つ買えばもう一つ無料」などの販売促進策も禁止する。飲食店のメニューにはカロリー表示を義務づけ、消費者に「より健康的な選択を促す」という。食品業界などは反発する可能性がある。立法措置が必要で、実際の導入時期は未定だ。
(以下略)
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児玉龍彦名誉教授「日本の検査数は世界158位くらいで途上国並」「エピセンター化が大阪や名古屋にも拡大」
転載元)
(前略)
TBSに掲載されたインタビュー記事によると、児玉教授は東京都以外にもエピセンター化(震源地)が広がっていると強調した上で、「今、日本は(検査数が)世界で、人口あたり158位から159位、バングラデシュとかカメルーンに抜かれて、世界の最貧国のグループに入ってますからめちゃくちゃ少ない」と発言。
日本政府に検査数の拡充をするべきだとして、政府が国の総力をあげて対処しなければ間に合わないとコメントしていました。

児玉教授は2週間前に参考人として国会で答弁を行い、そこでも同じように新型コロナウイルスの感染拡大が迫っているとして、日本政府に検査の拡大と封じ込め策の徹底を強く要請しています。

ただ、現時点で検査拡大の動きは限定的な感じがあり、日本政府として本腰を入れているようには見えないところです。
東京オリンピックや経済面ばかりを重視し過ぎて、日本政府は新型コロナウイルスの検査に及び腰となっていると言え、児玉教授のような専門家の意見が政府にちゃんと伝わっているのか疑問があります。

「全国の繁華街でエピセンター化」 東大名誉教授が指摘
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4039348.htm?1596007427302

東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授は、日本全国の繁華街で感染拡大の震源地=エピセンター化が進みつつあると危機感を示しました。
「エピセンター(震源地)化が東京だけではなくて、名古屋の繁華街、大阪の繁華街、福岡の繁華街と日本中に及びつつありまして、政府もかなり危機感は高まってると思っています」(東大先端科学技術研究センター 児玉龍彦名誉教授)
(以下略)
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配信元)

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