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ぴょんぴょんの「関西州が作りたい」 〜『維新の会』が大阪にしてきたこと、これからしようとしていること
「大阪市が消えるけど、いいの?」
京都大学大学院、藤井聡教授
「大阪都構想は、大阪市が廃止され、市民が自治(財源と権限)を失うだけの“論外”の代物・・膨大な行政コストが生じ、大阪市は確実に衰弱する。この過激な改革は一部の党派の存続のために求められているもので、政党間の裏取引や密約で進行しているため正確に事実が知らされていない」
(長周新聞)
「大阪市」をなくしたい理由
「はい、削減になります」と「維新」は言うが、それはウソだ。
「二重行政」をやめても、浮くのは、年間3・9億~6・7億円。
一方、「大阪市」を廃止すると、初期費用240億円、年間維持費29億円に加え、市職員3万5000人の引継事業という莫大なコストがかかる。(長周新聞)
「二重行政」をやめても、浮くのは、年間3・9億~6・7億円。
一方、「大阪市」を廃止すると、初期費用240億円、年間維持費29億円に加え、市職員3万5000人の引継事業という莫大なコストがかかる。(長周新聞)
よく、東京が「府」から「都」になったのと比べられるが、あれは戦時中、政府に楯つく東京市から富と権限をむしりとって、従わせるためだった。
(長周新聞)
だが、府知事時代の橋下徹も、「大阪市が持っている権限、力、お金をむしりとる」(2011年)と言っている。(長周新聞)
(長周新聞)
だが、府知事時代の橋下徹も、「大阪市が持っている権限、力、お金をむしりとる」(2011年)と言っている。(長周新聞)
さて、実際に「大阪市」が消えて、4つの特別区に分けられたら、どうなるか?
現在「大阪市」が自力で稼げるカネは、8600億円。
しかし「大阪市」に代わる 4つの特別区は、自力で2500億円しか稼げない。
国からもらえる地方交付税交付金も、「大阪府」経由になれば、約24%ピンハネされる。(長周新聞)
現在「大阪市」が自力で稼げるカネは、8600億円。
しかし「大阪市」に代わる 4つの特別区は、自力で2500億円しか稼げない。
国からもらえる地方交付税交付金も、「大阪府」経由になれば、約24%ピンハネされる。(長周新聞)
「維新の会」の目論み
大阪市民の目からは、こう見える。
「これまで自民党がぬくぬくと安泰していたところに橋下徹が現れ、大阪自民党の幹部だった松井一郎をはじめ・・自民党議員が次々に維新に鞍替えして大阪維新ができた。・・背後には竹中平蔵などの米国帰りのブレーンが付いており、民営化でも、カジノでも外資の利権のために税金を垂れ流している。」(長周新聞)
「これまで自民党がぬくぬくと安泰していたところに橋下徹が現れ、大阪自民党の幹部だった松井一郎をはじめ・・自民党議員が次々に維新に鞍替えして大阪維新ができた。・・背後には竹中平蔵などの米国帰りのブレーンが付いており、民営化でも、カジノでも外資の利権のために税金を垂れ流している。」(長周新聞)
知っての通り、大阪は中小企業の町で、企業の99%以上が中小企業だ。
彼らの活力こそが大阪経済の源なのに、「維新」は約7億円あった中小企業支援を3000万円に減らし、ものづくり支援予算も4分の1にカットした。(長周新聞)
彼らの活力こそが大阪経済の源なのに、「維新」は約7億円あった中小企業支援を3000万円に減らし、ものづくり支援予算も4分の1にカットした。(長周新聞)
すでに、公立保育園は民営化、小中学校も民営化の方向。
府立・市立高校は6校が統廃合され、専門のちがう府立・市立大学まで統合された。
保育園や高校の授業料がタダになった一方、教職員の削減や給料カット、非正規雇用が増えた。(長周新聞)
府立・市立高校は6校が統廃合され、専門のちがう府立・市立大学まで統合された。
保育園や高校の授業料がタダになった一方、教職員の削減や給料カット、非正規雇用が増えた。(長周新聞)
だが、公衆衛生研究所(府)と環境科学研究所(市)の統廃合は大失敗だった。(長周新聞)
平松邦夫・元大阪市長は言う。
「維新政治の問題はさまざまにあるが、新型コロナ危機を受けて思うのは、府立公衆衛生研究所と市立環境科学研究所を統合したことによる弊害だ。・・コロナの検査を拡充したくてもできないという現場の悲鳴が聞こえている。」
また、「2キロ先に府立医療センターがあるし、『二重行政』のムダ使いだし」って、軽いノリで廃止された市立・住吉市民病院も、コロナ対策にはイタかった。(長周新聞)
平松邦夫・元大阪市長は言う。
「維新政治の問題はさまざまにあるが、新型コロナ危機を受けて思うのは、府立公衆衛生研究所と市立環境科学研究所を統合したことによる弊害だ。・・コロナの検査を拡充したくてもできないという現場の悲鳴が聞こえている。」
また、「2キロ先に府立医療センターがあるし、『二重行政』のムダ使いだし」って、軽いノリで廃止された市立・住吉市民病院も、コロナ対策にはイタかった。(長周新聞)
「『維新の会』は、『公共』を徹底的に破壊して、外資や大企業にとっての天国をつくり出す露払いでしかない」とは、よく言ったもんだ。
露払いをさせて、富を収穫するのは、ヤツらを背後で支える企業。(長周新聞)
露払いをさせて、富を収穫するのは、ヤツらを背後で支える企業。(長周新聞)
橋下「それがうまくいったら、次は関西です。2010年に『関西広域連合』をつくりましたが、これを『関西州』にするためには、全府県の知事選で勝たないといけない。」(business leaders square wisdom)
平松邦夫・元大阪市長はこう言っている。
「モリカケ桜、公文書改ざん、憲法解釈変更など『長いものに巻かれろ』の政治がこの国の基準になっているとしたら、大阪は間違いなくその先頭にいる。大阪から見えているものは、この国の危機的な姿だ。」(長周新聞)
「モリカケ桜、公文書改ざん、憲法解釈変更など『長いものに巻かれろ』の政治がこの国の基準になっているとしたら、大阪は間違いなくその先頭にいる。大阪から見えているものは、この国の危機的な姿だ。」(長周新聞)
安くておいしいグルメがあふれる町、大阪。
人々に活気があって、フレンドリーな町、大阪。
窮屈な日本にいながら、アジアの気楽さが感じられる町、大阪。
自分には関係ないかな、と思いながらのぞいてみると、大阪市を廃止するだとお?!
大阪市の有権者は、ことの重大さに気づいているのだろうか。
「長周新聞」のすぐれた記事に助けられながら、考えてみました。