身体のチャクラ系統の「身体」は顕在下の「身体と心」を、体表、神経叢、脊髄のチャクラ系統の「表層」「中層」「深層」は、ユングの意識・個人的無意識・集合的無意識として表現される「心」を表すもの

竹下雅敏氏からの情報です。
 アーユルヴェーダの解説シリーズの19回目です。前回の記事で、贍部洲(3.0次元)の7層をさらに7つに細分した「肉体のチャクラ(模像)」の図を示しました。
 肉体(広義)は、ライトボディ(エーテルダブル)、プラズマ体、肉体(狭義)の3つに分かれます。この3身体は独立しており、“ライトボディ・プラズマ体は、肉体(狭義)とは別の「並行宇宙(パラレルワールド)」に暮らしている”と考えて良いでしょう。
 私は高次の身体で、「創造原理」の図で示された「神智学」の宇宙観をはるかに超える「並行宇宙」に、何度も入ったことがありますが、入った世界で自分自身の別の身体が話している様子に驚いたことがあります。
 例えば私のプラズマ体が、ある団体との話し合いがまとまり団体のメンバーが帰って行く際に、「腹に一物あり!」と静かに呟くのを聞きました。肉体(狭義)の私は、このような言葉の使い方をしないので、“やはり肉体(狭義)は、上位の身体の劣化コピー(模像)だな”と納得しました。
 その肉体(狭義)の方は表層・中層・深層と、形の上では分かれているように見えますが、これらは独立しておらず一体のものです。肉体(狭義)には体外、体表、神経叢、脊髄のチャクラ系統の「模像」があり、それを身体、表層、中層、深層のチャクラ系統と呼ぶことがあります。
 「身体のチャクラ系統」は、図の3.0次元の表層を7つに分けた下から4つの部分に対応します。私たちが普段「肉体」として意識している体とその心(顕在意識)を合わせたものを、ここでは「身体」としています。
 「体表のチャクラ系統」は、表層の上から4つの部分に対応します。図の顕在意識と潜在意識を合わせた領域です。「神経叢のチャクラ系統」は中層の7つ、「脊髄のチャクラ系統」は深層の7つの領域に対応します。これらは、ユングが「個人的無意識」「集合的無意識」と名付けた領域と一致します。
 すなわち、身体のチャクラ系統の「身体」は顕在下の身体と心を表し、体表、神経叢、脊髄のチャクラ系統の「表層」「中層」「深層」は、ユングの意識・個人的無意識・集合的無意識として表現される「心」を表すものなのです。
(竹下雅敏)
訂正)図の一部に誤りがあったため、図およびPDFを差し替えました。(2021/10/17)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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肉体のチャクラ(模像)とユング心理学PDF出力


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分析心理学
分析心理学は、スイスの精神科医・心理療法家であったカール・グスタフ・ユングが創始した深層心理学理論で、心理療法理論である。ユング心理学とも呼ばれる。

集合的無意識と神話
元型の発見
ユングは個人のコンプレックスが単一ではなく多数存在し、コンプレックス相互の関係を研究する過程で、更に深層に、自我のありようとは独立した性格を持つ、いわば「普遍的コンプレックス」とも呼べる作用体を見出した。
それは、男性であれば、自我を魅惑してやまない「理想の女性」の原像であり、また困難に出逢ったとき、智慧を開示してくれる「賢者」の原像でもあった。ユングは、このような「原像」が、個人の空想のなかで、イメージとして出現することを見出したが、個人の無意識に存在するこのような原像が、また、民族神話や、人類の諸神話にも共通して現れることを見出した。

集合的無意識と古態型
これらの像は、フロイトの学説にある「抑圧」等が起こる無意識層よりも更に深い位置にあり、民族や人類に共通する原像であった。ユングは、このような像は、個人の体験に基づいて構成されたのではなく、人類の極めて長い時間の経験の蓄積の結果、構成されたもので、遺伝的に心に継承されると考え、これらの像を生み出す性向を、「古態型(Arche-Typ,元型)」と名づけた。神話的元型が存在すると考えられる無意識の層はきわめて深く、また民族等に共通するため、このような層を、ユングは「集合的無意識(CollectiveUnconscious)」と定義した。

意識の階層理論と元型
意識の階層
こうして、ユング心理学では、個人の「(Psyche)」は、自我がその中心としてある意識と、無意識にまず二分され、後者は更に、個人的無意識と集合的無意識に分けられた。

因果性と共時性
ユング心理学においては、外的世界の物質の運動を主として規定する「因果性」と共に、因果性とは独立して、「意味」や「イメージ」の「類似性・類比性」によって、外的世界の事物や事象、個人の精神内部の事象等が互いに同時的な相関性を持つ「共時性(シンクロニシティ)」が存在するとされる。

ユング心理学の影響
ユング心理学の「集合的無意識」と「元型」の概念は、神話学や民俗学、宗教学や文化人類学の研究者に大きな影響を与えた。チューリッヒのユング研究所が主催したエラノス会議には、心理学宗教学神話学民俗学等の多様な研究者が出席し、会議において発表された論文は、学際的な研究成果として意味を持った。神話学者カール・ケレーニー、宗教学者ミルチャ・エリアーデ等は、ユング心理学より多くを学んだ。かつてユングの患者であったヘルマン・ヘッセも出席したという。
その一方、ユングが生前、錬金術超常現象の研究なども志向し、「共時性」を、占星術テレパシー予知等を説明する原理としても考察したため、超常現象研究者やオカルト的宗教が、その主張を依拠させる科学理論として、ユング心理学を利用するというような事態も生じた。

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