地方選挙で自民候補の落選が続いている 〜 コロナ対策への「怒り」が形になっているのではないか / 戸田市議選で当選したスーパークレイジー君

 ここ最近の地方選挙で、自民党の候補の落選が目立つようです。1/24の山形県知事選では現職に強みがあったとは言え、自民党公認候補はダブルスコアでの惨敗でした。1/31の千代田区長選挙では都ファと国民民主の候補が、自公候補に大差をつけて当選しています。そして同じく1/31の北九州市議選では自民党の公認候補6人が落選するという大敗でした。北九州市ではその議席を維新と立民が取りました。報道ではコロナで厳しい状況にある有権者の「不満が候補者選びに影響した」とありましたが、不満という生易しいものではなく、後がない市民の怒りが目に見えてきたのではないかと思いました。
 そのような中、目を引く選挙の記事がありました。1/31埼玉県戸田市で行われた市議選で、スーパークレイジー君という若者が当選しています。「元暴走族」「元黒服」「少年院」「刺青」などギョッとするようなプロフィールで、そこだけを見ると話題狙いの候補者かと思ってしまいそうです。しかし彼をずっと追っていたジャーナリストの畠山理仁氏は「彼の当選に驚いていない」と記していました。「それは彼の選挙に対するスタンスが一貫して『正直』だったからだ。」とありました。「正直」。今の政界に最も必要なものではないですか。当選直後のスーパークレイジー君のインタビュー動画を拝見すると、謙虚に今後の市政への意欲を語られていました。選挙は党派や団体を目安に候補者を決めることが普通ですが、これからは一人一人「この人は正直か?」を私たちが真剣に見極める時代にしなければ、いつまでも上級国民に利用されてしまいます。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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「お前も自民やろ」批判で北九州市議選大敗 党内にショック 公認候補22人中6人落選
引用元)
1月31日に投開票された北九州市議選(定数57)で、自民の公認候補22人のうち6人が落選した。新型コロナウイルスへの対応を巡る政権批判などが逆風となって、地方選にも影響した形だ。次期衆院選の前哨戦と位置づけた選挙が大敗に終わり、自民県連にショックが広がった。
(以下略)
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配信元)


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踊らない! 歌わない! 戸田市議会議員選挙で、スーパークレイジー君はなぜ当選できたのか?
引用元)
(前略)
たしかに、遠巻きに見ている人にとって、スーパークレイジー君は異端の候補者だろう

 街宣車は黒塗りのベンツ。金髪に白い特攻服。全身には入れ墨。自身の逮捕歴は7回(暴走族時代の「共同危険行為」)。中学時代から少年院に5年。
 従来の常識からすれば、マイナス要素が満載の候補者だ。当選困難だと思われてしまうのも、ある意味で仕方がない。

 しかし、私は彼が当選する日がかならずやって来ると思っていた。それは彼の選挙に対するスタンスが一貫して「正直」だったからだ

 彼は決して自分の過去を隠そうとはしなかった。隠しきれないという理由もあるだろうが、すべて自分から話した。今の自分に政治の知識や経験が十分にないことも認めた。その上で、市民のために働く政治家になりたいと愚直に訴え続けていた
(中略)

戸田市議会議員選挙当選直後の動画はこちらから!(2021年2月1日撮影)

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