聖火リレーのトラブルでわざと歪められた鳥取県平井知事の会見 〜 県民の安全を最優先にし、タレントさんに配慮し、板挟みの県職員を思い遣る内容を伝えないメディア

 鳥取県の平井伸治知事がツイッターで取り上げられていました。コロナ感染対策で優れた手腕を見せた知事との印象でしたが、何かあったのかな?と5/20の定例知事会見を聞きました。YouTubeではないので倍速で聞けなかったのが、かえって幸いしました。大変心地よい語りに驚き、変異株等の説明は専門家の優れた講義を聴講しているのかと錯覚するほど分かりやすく、今、鳥取県に何が起こっていて、何を目的に、県民は何をすべきかがスーッとイメージできるような説明でした。知事の説明を聞いていると心が落ち着いてきて、県民でなくとも一緒に協力しあって乗り越えよう、という気持ちになります。
 今回問題になっていたのは、コロナではありませんでした。
鳥取県の聖火リレーをめぐるトラブルがあり、どうやら意図的に「何者かが」鳥取県と平井知事を悪者にしていたらしいことに、ネット上で批判の声が上がったのでした。平井知事は自身の釈明のために会見をしたわけではなく、県民の愛するタレントさんや、熱心に仕事をしている現場の県職員さんを思いやって「実際に起こった事実」を淡々と説明されました。長い会見でしたが無駄なコメントは何一つなく、プロンプターどころか原稿すらなく、誠意を込めて語りかけてこられ、素直に聞けば「誰が何を強引に推し進めようとしたのか」が浮かび上がります。こんなに高潔な、人間としての度量を持った知事さんを選んだ鳥取県民は偉いなあと思いました。
・・・ところが。
大手メディアの質問はひどく俗っぽいもので、この人達はたった今の説明を聞いて事の核心を把握できなかったのかしらと疑うようなものでした。記事になったものはさらに悪意に満ち、まるで平井知事がわざと虚偽の説明をし会見で謝罪したかのような印象を与えるものでした。
 思えば、大手メディアは五輪スポンサーに名を連ね、中止すら論ずることもできない連中でした。県民の安全を最優先にし、タレントさんの立場に配慮し、さらに板挟みで憔悴する職員さんを思いやって、組織委の意向に沿わなかった知事に好意的に書くはずがないのか。
 会見を全部聞いても損しませんが、動画の35分あたりからの聖火リレーについての説明を聞いてみませんか。汚職と腐敗まみれの日本の政治の中だからこそ、このような真っ当な方が際立つのかもしれません。今は本物を見つけるのにうってつけの時代かもしれません。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「私たちから聖火ランナー辞退を求めていない」 鳥取県の平井知事が胸の内を明かす
引用元)
タレントのイモトアヤコさんやオリンピックメダリストの森下広一さんに続いて、ガンバレルーヤのまひるさんもランナーを辞退した鳥取県の聖火リレーについて、平井知事は20日、胸の内を明かしました
(中略)
平井知事は一連の混乱をお詫びすると述べ、21日と22日の聖火リレーのセレブレーションでのあいさつを返上すると表明しました。
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