東京地検特捜部のぼや騒ぎで焼け残った書類に変造の痕跡、不自然すぎる状況に内部調査では済まされない

 そう言えば今年の夏、東京地検特捜部で2回もぼや騒ぎがありました。そのうち8月のぼやで焼け残った書類を東京地検が調査したところ、その書類に変造された痕跡があったと報じられました。変造は「民間企業に捜査照会した回答書の写し数十枚のうちの一部で、印影をコピーして自分で貼り付けていた」というもの。当局は、記録として保存するための書類で、行使する目的は無かったため私文書変造罪などは成立しないと判断したそうですが「行使する目的もないのに改竄するやつがどこにいるんですか?」という名ツッコミがありました。今回処分を受けた事務官は、7月にぼやのあった10階で仕事を、その後異動になり8月にはぼやのあった9階の検事の個室で仕事をしていたそうです。検察内では事務官が「一旦配属されると他部署への異動は極端に少ない」というコメントがありましたが、偶然にも異動があり、その事務官のいたフロアで偶然にも不審火ではないぼやが2度も起き、しかも燃え残った書類は変造されていた。できの悪い小説でもこんな状況設定は無理がありすぎです。安倍菅政権で文書の隠蔽・改ざんは珍しくなくなりましたが、それにしても検察内での変造が「常態化」していた可能性も含め、第三者によって解明されるべき怪談です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)


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【独自】検察事務官が特捜部の書類変造、印影をコピーして貼り付け…火災後に一部見つかる
引用元)
 東京地検特捜部の捜査関係書類を変造したとして、同地検が担当の検察事務官を内規に基づく厳重注意処分としていたことが、法務・検察関係者らへの取材でわかった。書類の一部が今年8月に発生した火災後に庁舎内で見つかり、同地検が経緯を調べていた
(中略)
 同地検などの入る東京・霞が関の検察合同庁舎では、8月12日午後3時45分頃、9階にある特捜部の執務室の床に置かれていた電源タップから出火し、間もなく消し止められる火災が起きた。
(中略)
 同地検は事務官の処分や火災の詳しい原因を公表していない。
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東京地検特捜部ぼや現場から変造された書類 関与の検察事務官を内部処分も「ぼやとの因果関係なし」
引用元)
(前略)
ぼやは8月12日、東京・霞が関の中央合同庁舎6号館9階にある特捜部の検事執務室で発生。封筒などが燃えたがすぐに消火されてけが人はなかった。7月16日にも10階の特捜部の部屋でぼやがあり、スプリンクラーが作動して計8フロアが浸水し、複数の部屋の天井板が落ちる被害が出た。
(中略)
 関係者によると、変造されたのは民間企業に捜査照会した回答書の写し数十枚のうちの一部で、印影をコピーして自分で貼り付けていた。事務官は7月は10階、8月には9階で勤務しており、その後、別の部署に異動になった。
(以下略)
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【独自】検察事務官が特捜部の書類変造、印影をコピーして貼り付け…火災後に一部見つかる
引用元)
(前略)
特捜部の火災というのは,あまりにも不自然

また,捜査関係事項照会の回答書の印影をコピーして貼り付けることなど,およそ通常業務ではありえない

特捜部に配属される事務官は,検察内部でも特に優秀で,かつ,本人の志願に基づいて配属されることが大半である。検事も同様であるが,事務官の場合,一旦配属されると,他部署への異動が極端に少なくなり,検事より長期間,配属されている事務官も少なくない
(以下略)


事務官の行為を検察官が黙認していたから詳細を公表できないのではないか
確定した刑事事件や公判中の事件への影響を恐れて公表していないことも考えられる
(以下略)


(前略)
書類変造が恒常化しているならば、冤罪あるいは証拠不十分案件などが、起訴、有罪となっている可能性が捨てきれない。
(以下略)


「行使する目的がなく」
行使する目的もないのに改竄するやつがどこにいるんですか?
(以下略)

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