ロシア国防省「ウクライナ東部の要衝マリウポリのアゾフスタル製鉄所に立てこもる軍人265人が投降」と発表 〜 大部分はネオナチの「アゾフ連隊」のメンバー

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロシア国防省は、ウクライナ東部の要衝マリウポリのアゾフスタル製鉄所に立てこもる軍人265人が投降したと発表しました。「負傷した軍人はノボアゾフスクの病院に53人、ドネツク人民共和国の一部であるイエレノフカに211人の兵士が収容されている」とのことです。“彼らの大部分はネオナチの「アゾフ連隊」のメンバーで、巨大なアゾフスタル複合施設の地下に閉じ込められているのは約2200人だ”ということです。
 NHKも「ウクライナ マリウポリの製鉄所 “265人が投降” ロシア国防省」と題して、“ウクライナ軍の参謀本部は日本時間の17日朝、製鉄所にとどまっていた部隊の戦闘任務を終了したと明らかにしました。…ウクライナのマリャル国防次官は…ウクライナ軍が拘束したロシア軍の捕虜との交換が行われる可能性も示唆しました。”と報道しています。
 面白いのは、ウクライナ軍の声明では「軍最高司令部は、アゾフスタルにいる部隊の司令官に対し、隊員の命を救うよう命令を出した」とRTに書かれているのに、駐日ロシア連邦大使館のテレグラムでは「製鉄所に閉じ込められているウクライナ軍と合意に達した」となっていること。
 記事の冒頭の意味が分かりにくいのですが、Google機械翻訳では、「ウクライナ軍参謀本部は火曜日の夜、ソーシャルメディアネットワークを通じて、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に閉じ込められた軍人が降伏を命じられたことを確認した。」です。
 “ウクライナ軍参謀本部は、アゾフスタル製鉄所に立てこもる軍人265人が投降したことを、ソーシャルメディアネットワークを通じて確認した(?)”のですか? ウクライナ軍参謀本部が投降を命じたのでなければ、誰が命じたのでしょうか。
 私が意味を取り違えているのかな? “続きはこちらから”のPickUpさんのツイートには、“投降する者は各自ロシア軍と交渉し、脱出逃亡を図るネオナチは順次射殺されてる”との説明がありますが、これなら先の駐日ロシア連邦大使館のテレグラムの内容と合致します。
 mkoさんのツイートには、「米国海軍大将エリック・オルソンがアゾフスタリで捕獲された!」とあります。事実なら爆弾レベルですね。投降を命じたのは米軍ですか?
追記)
popoちゃんから、Google機械翻訳部分の正確な訳は、
「ウクライナ軍参謀本部は火曜日の夜、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所に閉じ込められた軍人が降伏を命じられたことをソーシャルメディアネットワークを通して正式に発表した。」
だと教えていただきました。 (2022/05/18)
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ウクライナ、アゾフスタル戦士に降伏を命令
転載元)
部隊は「与えられた戦闘任務を完了した」とキエフが主張

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
アゾフスタル ©AP

ウクライナ軍参謀本部は、火曜日の夜、マリウポルのアゾフスタル製鉄所に立てこもる軍人が降伏するよう命じられたことをソーシャルネットワークで確認した。

「マリウポリ駐屯地は、与えられた戦闘任務を完了した。軍最高司令部は、アゾフスタルにいる部隊の司令官に対し、隊員の命を救うよう命令を出した」とウクライナ軍の声明は説明している。キエフによると、アゾフスタルに駐留している間、自軍兵士はロシア軍の他の戦域での活動を阻止したという。

両国は、ドンバスの運命をめぐる8年間のにらみ合いの後、モスクワが隣国を攻撃した2月以来、本格的な紛争に巻き込まれている。

キエフは、アゾフのネオナチと正規軍のメンバーが、「(近隣の)ザポロジエを迅速に攻略するための(ロシアとされる)計画の実施を阻止し、ドネツク州とザポロジエ州の行政境界へのアクセスを許さなかった」と主張している。

ウクライナ大統領ヴォロディミル・ゼレンスキーは、彼らの帰還に向けた作業には「繊細さと時間」が必要であると述べた。

「ウクライナ軍、情報機関、交渉グループ、赤十字国際委員会、国連の活動のおかげで、我々は仲間の命を救うことができるという希望を持っています。強調したいのは、ウクライナにはウクライナの英雄が生きていることが必要だということだ。これは我々の原則だ。適切な人なら誰でも、この言葉を理解してくれると思います。我が軍を帰還させるために、作業は続いており、この作業には繊細さと時間が必要です」と述べています。

彼らの大部分はネオナチの「アゾフ連隊」のメンバーだ。このグループの軍服にはナチスの記章が描かれ、メンバーは鉤十字などのシンボルのタトゥーを入れて写真に収められている。その初代司令官アンドレイ・ビレツキーは、「世界の白色人種を率いて、セム人主導のUntermenschen(劣等人種)に対する最後の十字軍を行う」ことがウクライナの使命だと考えていると語っている。

月曜日に降伏の第一段階が完了した。264人の兵士がアゾフスタルを離れた。現在、負傷した軍人はノボアゾフスクの病院に53人、ドネツク人民共和国の一部であるイエレノフカに211人の兵士が収容されている。

ロシアの情報筋によると、巨大なアゾフスタル複合施設の地下に閉じ込められているのは約2200人だという。敷地面積は11平方キロメートルで、地下部分は核攻撃にも耐えられるように設計されている。

ウクライナのアンナ・マルヤル国防副大臣とウクライナ軍参謀本部によると、降伏した人々は、キエフが捕虜としたロシアの捕虜と交換されることになっている。しかし、交換の条件はまだ決定されていない。

モスクワはまだ交換について公言していない。一方、ウクライナ側は「降伏」という表現の使用を避けようとしている。

最後のウクライナ兵がアゾフスタルを去った後、マリウポルの戦いは事実上終わり、ロシアは戦略的に重要な都市を完全に掌握することになるのだ。

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