注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ペロシ訪台があぶりだした日本外交とアジア各国との埋めがたい距離
引用元)
(前略)
だが、台湾問題だけはやはりレッドラインだった。中国は以前から「(日本には歴史問題があるから)台湾には口を出すな」とか「一線を越えるな」、「火中の栗を拾うな」と警告してきた。そもそも中台問題の根っこは内戦なのだから当然の要求だろう。
それでも日本は、警告を無視して台湾に言及し続けた。ペロシ訪台の前にも『防衛白書 2022年版』で台湾問題に触れたことが中国国防部の反発を招いた。
今回、中国の軍事演習を日本が非難するのは、日本のEEZ(排他的経済水域)――中国は認めていない――にミサイルが着弾したことを考慮すれば理解できる。
しかし、非難が軍事演習にとどまり、その原因となったペロシ訪台に触れなければ中国が不公平感を募らせるのも自然だ。
(中略)
そもそも自分の家が燃えようとするとき、なお金持ちクラブで良い顔をしようとする日本の姿は、ASEANの国々や中国の目にどのように映るだろうか。
中国が外相会談を蹴った理由が日本への怒りならまだ救いがある。しかしもし、アメリカの従属変数として「自分の外交を持たない国」として日本を見切ったのだとしたら、それこそ取り返しのつかない損失だ。
いま米中対立とアジアを俯瞰してみれば、二つの大国とは別に「対立とは距離を置き自国の発展にまい進したい」国が無数にある。日本はむしろ、そうした国々の先頭に立ち、彼らの利益の代弁者となる選択肢はないのだろうか。
だが、台湾問題だけはやはりレッドラインだった。中国は以前から「(日本には歴史問題があるから)台湾には口を出すな」とか「一線を越えるな」、「火中の栗を拾うな」と警告してきた。そもそも中台問題の根っこは内戦なのだから当然の要求だろう。
それでも日本は、警告を無視して台湾に言及し続けた。ペロシ訪台の前にも『防衛白書 2022年版』で台湾問題に触れたことが中国国防部の反発を招いた。
今回、中国の軍事演習を日本が非難するのは、日本のEEZ(排他的経済水域)――中国は認めていない――にミサイルが着弾したことを考慮すれば理解できる。
しかし、非難が軍事演習にとどまり、その原因となったペロシ訪台に触れなければ中国が不公平感を募らせるのも自然だ。
(中略)
そもそも自分の家が燃えようとするとき、なお金持ちクラブで良い顔をしようとする日本の姿は、ASEANの国々や中国の目にどのように映るだろうか。
中国が外相会談を蹴った理由が日本への怒りならまだ救いがある。しかしもし、アメリカの従属変数として「自分の外交を持たない国」として日本を見切ったのだとしたら、それこそ取り返しのつかない損失だ。
いま米中対立とアジアを俯瞰してみれば、二つの大国とは別に「対立とは距離を置き自国の発展にまい進したい」国が無数にある。日本はむしろ、そうした国々の先頭に立ち、彼らの利益の代弁者となる選択肢はないのだろうか。
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配信元)
89. 私は「中国はすでに戦争モードに入り、近々に台湾に侵攻する」というスコット・リッターの説にも賛成しません。それはまだだと思います。
— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) August 11, 2022
90. その理由は曖昧ですが、中国の映画を見ていて気づくことの一つに、映画の中に出てくるクラシックな武器がヌンチャクなどの例外を除けば機能的というより大げさに装飾的だということです。たぶん、中には機能性を損なうくらいに大袈裟なものもあるのではないでしょうか。 pic.twitter.com/cGrXsAYHCx
— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) August 11, 2022
91. これはそれによって相手を威嚇し、できれば戦わないで事を治めたいという知恵が結晶したものではないかと思うのです。台湾を360°囲んだ20万のスーパー大規模演習はその威嚇ではないかと思うのです。
— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) August 11, 2022
92. しかし、その意図を測れないほどこちらが馬鹿だと、中国のせっかくの知恵も生かされないことになってしまいます。GDP世界第一位・第二位・第三位が直接ぶつかる戦争は、核戦争の可能性を排除してさえ、やはり世界を終わらせるに十分な大惨事となることになるでしょう。
— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) August 11, 2022
93. 戦争プロパガンダと戦うには真実を広げること。ジュリアン・アサンジは正しいです。🙂
— The Sun Snores Press (@taiyonoibiki) August 11, 2022
(了)
スコット・リッター氏の「中国はすでに戦争モードに入り、近々に台湾に侵攻する」という見解に対してThe Sun Snores Pressさんは「台湾を360°囲んだ20万のスーパー大規模演習」は、できれば戦わずに事を治めたいという中国独特の威嚇ではないかと見ておられました。その意図を汲み取れるほどの知恵を日本が持っているか。