元イスラエル軍情報部隊のジャーナリスト、エフラット・フェニグソン氏「イスラエルが、何が起こるかを知らなかったはずがない。…なぜ国境検問所は広く開放されていたのでしょうか?…私にとって、この奇襲攻撃は計画された作戦のように思えます。あらゆる面で。」

竹下雅敏氏からの情報です。
 昨日の記事で、“数週間前、ハマスとヒズボラの主要スポンサーであり同盟国であるイラン・イスラム共和国に60億ドルが支払われました”という藤原直哉氏のツイートを紹介しました。
 この件について及川幸久氏は、“これは ウォールストリートジャーナルの記事ですが、『9月の11日、バイデン政権は捕虜交換取引で60億ドルのイラン凍結資金の解除を行った』という内容なんです。どういうことかというと、アメリカとイランはそれぞれ捕虜を持っている。その捕虜を釈放するという交換の交渉をして、その取引をしたわけですね。その取引でトランプ政権の時から、アメリカがイランに対してやっている経済制裁、この経済制裁の一部を解除すると。それがこの60億ドルなんですよね。…その資産のうちの一つが韓国の口座に持っていた60億ドルのお金です。…その60億ドルが9月の17日、イランに入ってきたわけですよ(6分36秒)”と説明しています。
 また、昨日の記事で「ハマス、イスラエル攻撃のためのNATO兵器売却をキエフに感謝」というツイートも紹介しました。
 このことについては、“ウクライナがですね、兵器のブラックマーケット、そこに売却した兵器があると。もちろんそれは、アメリカやNATOからもらったものですよね。…もしかしたらアメリカがウクライナ、ゼレンスキーに渡した兵器が、それがブラックマーケットに売られて、その兵器がアメリカの同盟国であるイスラエルに対して使われているとしたら、皮肉な話です。で、このイスラエルがこの情報を確認したら、真実だと確認したら、西側のゼレンスキー支持の流れを変えかねない、そういう可能性のある大きな内容なんですよね(12分8秒)”と言っています。
 さらに昨日のツイートでは、『速報:タリバンは対イスラエル戦争でガザ地区のハマスを支援するためイランに自由通行を要請―ジョー・バイデンがタリバンに800億ドルの米国製武器と物資を供与した後』という記事へのリンクがありました。
 この記事には、“ジョー・バイデンは、2021年にタリバンに降伏してアフガニスタンから逃亡した際、800億ドルの米国製武器と物資をタリバンに提供しました。…ジョー・バイデンはテロ組織タリバンとそのイスラム共犯者に数十億ドル相当の米国製武器、武装車両、ヘリコプター、弾薬、そして多額の現金を提供した”と書かれています。
 「アフガニスタン撤退失敗後に米軍が残した米軍装備品」を示す写真は、こちらのツイートをご覧ください。
 さて、こうした事実を考慮すると、トランプ支持者で弁護士のDC_Draino氏が10月8日のツイートで、「バイデンがタリバンに800億ドル以上の軍事装備品を残したときのことを覚えているだろうか? さて、彼らは今エルサレムを征服すると脅しています。タリバンの武器とイランへの60億ドルの間では、まるでバイデン政権が意図的にイスラエルにドミノ倒しを仕掛けているかのようだ」と記していることが気になるはずです。
 ShortShort Newsさんの動画をご覧ください。元イスラエル軍情報部隊のジャーナリスト、エフラット・フェニグソン氏は、“2年前、テロリストに侵入を警告するために、センサーを備えた地下障壁の設置に成功しました。イスラエルは最も先進的でハイテクな軍隊の一つを持っているのに、どうして国境やフェンスの突破に対して全く反応がなかったのでしょうか?…私は25年前、イスラエル国防軍の諜報部隊に勤務していました。イスラエルが、何が起こるかを知らなかったはずがない。…なぜ国境検問所は広く開放されていたのでしょうか?…私にとって、この奇襲攻撃は計画された作戦のように思えます。あらゆる面で。…私が陰謀論者なら、これはディープステートの仕業だと言うだろう。…同時に、これを理解するのは依然として非常に困難です”と話しています。
 こうした観点から、ディープステートの仕業だとして、“彼らの狙いは何か?”を考えると、DC_Draino氏が10月9日に固定したツイートが気になります。
 「イスラエルが反攻作戦を開始すると、イスラエルを支持する国々のハマスのシンパによる報復攻撃が世界中で起こりそうだ。特に、ハマスの工作員は、何百万人もの不法滞在者に紛れて、すでに脆弱な南国境を通過している可能性があるからだ。皆さんには、周囲への警戒を怠らず、外出時には必ず銃を携帯してほしい。」と書かれています。
(竹下雅敏)
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2023.10.8 イスラエルとサウジアラビアの歴史的関係正常化の直前に何が起きているのか?
配信元)
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配信元)
このハマスの攻撃の背後にイランがあり、バイデンが60億ドルの凍結解除の合意で彼らのテロリストの野望を勇気づけ、資金提供したことを示すさらなる証拠が次々と出てきている。



※英文全文はツイッターをクリックしてご覧ください
イスラエルでのエスカレーションは、連鎖反応を引き起こす可能性がある。そのような戦争では、パレスチナ人に勝ち目はない、なぜなら彼らはイスラエルを破壊したり、重大な軍事的敗北を与えることはできないからだ。しかし、イスラエルにも戦う理由はない。パレスチナは厳密にはイスラエルの領土ですが、 それはいかなる状況下でも支配できず、制御できない。すべてのパレスチナ人を物理的に破壊することも同様に不可能である。

もし国際情勢が違っていれば、パレスチナ人は国際的な左派の思いやりに頼ることができただろうが、アメリカはネオコンとグローバリストに率いられている。彼らは確かにパレスチナ人のことなど気にかけていないが、イスラエルの民族主義的な政策にもあまり親しくはない。

しかし、それは論理的な継続の可能性があるのは連鎖反応、特にイスラム諸国(主にイラン、トルコ、サウジアラビア、他の湾岸諸国、エジプト)の行動である。少なくとも、ハマスの戦略家たちが紛争を起こすと決めたとき、このようなことを考えていたかもしれない。

多極主義は強化されており、非西側集団における西側の覇権の強さは弱まっている。イスラム世界における西側同盟国、特にトルコとサウジアラビアは、ワシントンのあらゆる命令に自動的に従うわけではない。最近、挑発的にBRICSに参加したイスラムの極が試されるのは、このような状況である。

もちろん、紛争が他の地域に広がる可能性もある。イランとヒズボラの関与は排除できず、レバノンとシリアの領土に敵対行為が及ぶ可能性がある。イスラエル国内にも、ユダヤ人を激しく憎むパレスチナ人が大勢いる。これらすべてが予測不可能な結果をもたらす可能性がある。

私の意見では、アメリカとグローバリストは、これ以上エスカレートしても良いことは何もないので、今すぐすべてを停止させようとするだろう。

もうひとつ、世界のさまざまな地域における分離主義や民族独立主義などの類似は、もはや通用しない。西側諸国は、領土の統一も民族の分離独立の権利も、それが自分たちに利益をもたらす場合には認め、利益をもたらさない場合には認めない。ルールはない。実際、私たちはこの問題を同じように扱うべきだ(そして実際にそうしている)。我々にとって有利なことが正しいのだ。

イスラエルとパレスチナの紛争において、少なくとも現時点では、ロシアがどちらかの側を選択することは困難である。どの構成にも長所と短所がある。パレスチナとの結びつきは古く、もちろん被害者でもあるが、イスラエルの右派もロシアに対して中立的な友好政策を追求しようとしており、そうすることで西側諸国が集団的に抱いている乱暴で明白なロシア恐怖症から逸脱している。

今後どのような展開になるかによって、多くのことが決まるだろう。

そう、そしてもちろん、この出来事の終末論的な側面を見失ってはならない。つまり、エルサレムをめぐる緊張と、神殿山に第三神殿を建設するという(イスラエルにとっての)メシア的地平(イスラム教の重要な聖地であるアル・アクサ・モスクを取り壊さなければ不可能)が再び高まっているのだ。パレスチナ人は、この問題にますます敏感になっているシーア派とスンニ派(結局のところ、彼らは世界の終末と最終決戦の理由を知らないわけではない)の両方のイスラム教徒の終末論的感性に火をつけようとしている。イスラエルとシオニズムはイスラム教徒にとっての偽預言者である。

これがどの程度深刻なのかはすぐにわかることになるが、いずれにせよ、終末論を無視する者は、偉大な現代政治について何も理解できないことは明らかだ。
中東だけではないが、そこではより顕著だ。

- アレクサンドル・ドゥーギン

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