中東地域で際立った軍事力を誇るイスラエルとハマスの軍事部門のアル=カッサム旅団では、戦力が違い過ぎるにも関わらず、相当に苦戦しているイスラエル

竹下雅敏氏からの情報です。
 スコット・リッター氏は、「イスラエル軍はあまり優れていません。…主力である歩兵部隊や装甲部隊はあまり優れていません。…今度はイスラエルの誰もがやりたくないことを求められています、ガザへ行くことです。…ハマスが彼らを待ち構えているため、彼らは恐怖におののいています。」と言っていましたが、ハマスの公式声明や冒頭の「ガザ地区での地上戦の映像」を見ると、イスラエルは相当に苦戦しているのかも知れないと思いました。
 イスラエル国防軍の現在の主力戦車である「メルカバMk4」には、対戦車ミサイルやロケット弾から車両を守るために、レーダーで探知し、散弾を発射する「トロフィー」というアクティブ防護システム(APS)が搭載されています。
 しかし、そのメルカバMk4がハマスの攻撃で撃破されています。「ハマスは、45mくらい以内からロケット推進式擲弾(てきだん)を放てば、おそらく反応が間に合わないためトロフィーを出し抜けるとみている」とのことです。また、ドローンから対戦車ロケット弾を投下する「ドローン攻撃」の映像もあります。
 中東地域で際立った軍事力を誇るイスラエルとハマスの軍事部門のアル=カッサム旅団では、戦力が違い過ぎて常識ではハマスに勝ち目はありません。
 しかし、パレスチナの一般市民をいたぶることばかりしてきたイスラエル軍が強いはずはありません。ウクライナのアゾフ大隊がロシア軍に圧倒されたのと似たようなことが起こるのではないでしょうか。
 ヒズボラ指導者のハッサン・ナスララ氏は、イスラエルに宣戦布告をしませんでした。RTの記事によると、“ハッサン・ナスララは金曜日、ハマスがガザで勝利を収めるまで、イスラエル軍との小競り合いを続けると述べた。…「今日、ガザで起きていることは、単なる戦争ではなく、未来を再形成する結果を伴う決定的な歴史的戦いである」とナスララはテレビ演説で述べた。…ナスララは、イスラエルの戦闘部隊の3分の1とレバノン国境付近の海軍資産のほぼ半分を拘束することで、これまでの戦闘に貢献してきたと述べた。…戦争が拡大した場合、ナスララはアメリカに対し、「あなた方アメリカ人は、自分の船、飛行機、兵士で代償を払うことになるだろう」と警告した”ということです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)

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ガザ戦に関するハマスの公式声明
引用元)
ハマスの武装組織であるアル・カッサム旅団のスポークスマン、アブ・オベイダが新たな声明を発表した:

アル・アクサ・フラッド作戦の開始から27日後、我々の戦闘員はガザ北西部、南部、ベイト・ハヌーンで占領軍と対峙し続け、占領軍の車両や兵士に対する攻撃を成功させている。

この48時間で、わが軍の戦闘員は、対戦車兵器、直接交戦、ドローンを駆使して、戦車1個大隊に相当する戦車を破壊し、多数の占領軍兵士を死傷させた。

今日の午後、我々はガザ市の北西軸で大規模な反撃を行い、戦車6両、兵員輸送車2台、トンネル掘削機を破壊した。

敵の死傷者数は、敵司令部の発表よりもはるかに多い。

我々は敵陣を包囲し、至近距離から攻撃することに成功した。

占領軍が世界最高の装甲車として紹介したナマー兵員輸送車は、我々の砲撃に対する最初のテストで失敗した。
(以下略)


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配信元)
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「極めて困難」: イスラエルのガザ地上攻撃、つまずきに直面
引用元)
(前略)
専門家はアルジャジーラの取材に対し、ハマスの攻撃とイスラエルの対応は、その規模と複雑さにおいて、これまでの両者の対立とは一線を画していると語った。
(中略)
彼は、ハマス殲滅というイスラエルの目標を「極めて困難な努力」だと述べた。

ハマス側は、イスラエルの戦車や装甲車を何台も破壊したと述べている。例えば、11月1日、ハマス側は、ベイト・ハヌーンでの衝突の際、ヤシン105対戦車兵器を使用し、イスラエルのメルカバ戦車を少なくとも4両破壊したと主張した。これらの主張は独立機関によって検証されていない。
(中略)
カッサム旅団の大胆かつ効果的な行動により、レバノンのイランの支援を受けたヒズボラの首長は、イスラエルの弱さを宣言した。

ハッサン・ナスララは11月3日のテレビ演説で、「イスラエルは、蜘蛛の巣よりも脆く、弱く、完全な脆さを露呈した」。
(中略)
「過去のような出来事ではない。これは決定的な戦いであり、歴史的なものだ。この戦いの後に起こることは、これまでと同じではありません」と語った。
(以下略)

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