ユダヤ問題のポイント（終編） ― 第６話 ― 反ユダヤ主義

自戒すべきこと

今年10月からのハマスからの攻撃を口実としたイスラエル政府のガザ住民への殺戮攻撃が、世界での注目の的になり、イスラエル政府への反発が拡大しています。世界各地でパレスチナと連携し、支持しようとのデモが拡大、米国で英国で、そして日本でも「パレスチナに自由を」と停戦を求めるデモが繰り広げられるようになっています。


世界の大規模デモは、世界の民衆がイスラエルの、そしてシオニズムの醜悪さを知り、民衆が自発的に自分の見解を示していることを表しているでしょうから、基本的には良い傾向にあると見て良いでしょう。

しかし、自戒するべき重要な事項もあります。自分の見解や意見を素直に表明するのは大切なことですが、怒りや憎悪、そして恐れをイスラエル政府やパレスチナの地に向けて発せないようにすることです。

今年11月6日のベンジャミン・フルフォード氏が配信の会員向けの記事の以下が参考になります。




この年表のイスラエルの欄を上から辿っていけば、イスラエルが、パレスチナを含めた周辺のアラブ人への暴力テロによる殺戮と強奪によって成立した国家であることが明白でしょう。ただし、これまでイスラエル政府によるパレスチナ人の殺戮などは、メディアで取り上げられることはほぼ無く、闇に葬られていたのです。

ところが今回、メディアがイスラエルの所業を報道し、世界民衆がイスラエルの醜悪さを知ったのは、ロスチャイルド一族がそれを許可し、指示したからでしょう。イスラエルはロスチャイルド家なしには成立せず、そのロスチャイルド家がメディアを所有しているのです。だからイスラエルの所業は、メディアの報道に乗ることはなかったのです。


しかし今回、イスラエルの所業がメディア報道に乗ったのは、「第3次世界大戦勃発のために、（世界民衆の）恐怖や憎しみを煽る」のが目的だと記事では指摘しているのです。この通りでしょう。こういった追い詰められたロスチャイルド一族の思惑通りに怒りや憎悪、そして恐れをイスラエル政府やパレスチナの地に向けないことが肝要なのです。ただ心を平坦にしてパレスチナのあるがままを知り、自分の意見を静かに素直に表明する、これこそが最上の対処になるはずなのです。

差別の実情

上のフルフォード氏の記事では次の記述内容も気になります。

• ★1. イスラエルはロスチャイルド一族が所有していた。
  
• ★2. ロスチャイルドは、本拠地をイスラエルからウクライナに移そうとの思惑を。
  
• ★3. イスラエル側が自国民とアラブ人双方を殺戮し、その犯人をパレスチナ（のハマス）にした。
  

ただし、これだけだとイスラエル政府が自国民を殺戮することにピンとこない方も多いでしょう。イスラエル国家の性格とシオニズムの実態を知っておくことが理解の助けにはなると思います。

前述したように、イスラエルが暴力テロ国家であるのは明白ですが、この他にイスラエルの著しい特徴は、苛烈な差別国家であるということです。近・現代編 第9・10話で紹介しましたが、自身の体験を1985年に『人種主義・マルクス主義イスラエルでの、米国ユダヤ人の人生』にまとめられたのが、ジャック・バーンシュタイン氏でした。彼は米国在住の一般的ハザール・ユダヤ人でしたが、イスラエルへ移住、そこでスファラディ・ユダヤ人の妻を娶ったことで、イスラエル国内で種々の差別迫害を受けるのです。

イスラエルはピラミッド型の社会で、支配層と被支配層ではっきり2分されます。そして支配層と被支配層にもそれぞれ上層と下層があります。


ジャック・バーンシュタイン氏の体験では、談話していたスファラディが警官から「黒ん坊め！」と罵られ、危うく談話していた一同が警官から発砲されかねない状態になっていました。被支配層でも、一般ハザール・ユダヤ人の下にスファラディが組み込まれているのです。おまけに警官の態度から、スファラディが支配層からの嫌悪憎悪の対象になっているのが分かります。スファラディが古代イスラエル人からの血統を受け継ぎ、かつユダヤ教徒になりますから、本当のユダヤ人といえます。

イスラエル支配層は、基本的に本当のユダヤ人を憎悪・嫌悪・差別の対象にしているのです。また、パレスチナ人はイスラム教徒ですが、血統的にはユダヤ人であることは、竹下さんが最近明らかにされています。ユダヤ人を自称するイスラエル支配層は、ユダヤ人を憎悪と差別そして殺戮しても良いとの対象にしているのです。

悪魔教が源流

イスラエル支配層にも階層があり、トップに位置するのがガリチアのハザール・ユダヤ人の模様でした。

サバタイ・ツヴィの死後、彼の弟子団でありサバタイ派ドンメーの秘密結社が、当時は東ポーランドのポドリアとガリチアに多く存在していたとされます。サバタイの生まれ変わりを自称するヤコブ・フランクは、ポドリアに生まれガリチアを本拠に活動していました。ガリチア・ユダヤ人つまりイスラエル支配層のトップは、元祖サバタイ・フランキストであるのが見て取れます。


サバタイ・フランキストはユダヤ教を自称していましたが、正統ユダヤ教からは異端とされ破門・追放されています。ユダヤ教はモーセ五書（律法が中心、トーラーと呼ばれる）と『旧約聖書』を聖典としますが、サバタイ・フランキストは律法を破壊し、逆のことを実践しているのです。

ヘンリー・メイコウ氏は「彼ら【サバティアン・フランク主義者】の目的は、社会秩序（国家、家族、人種、宗教、財産）を破壊し、トーラーの道徳をひっくり返すこと。姦通、近親相姦、小児性愛など禁じられていたことが許されるようになる」という意味のことを語っています。ラビであるマーヴィン・アンテルマンも、具体的に同様のことを語っていました。

ヤコブ・フランクは、パレスチナに反キリスト（666・獣）の国を建設すると語っていました。キリスト再臨・最後の審判の前に人工的に【龍（サタン）・獣（反キリスト・666）・偽預言者】が支配する、つまり悪魔支配の世界を作り出すことを教義にし、あらゆる不道徳を実践していました。つまり明白な悪魔教です。

このサタニック・メシアのヤコブ・フランクとサバタイ派7代目首長のモーゼス・メンデルスゾーンとコンビを組んで、「世界革命」「ヴァイシャ革命」を具体化したのがロスチャイルド初代でした。彼らの運動がシオニズムになっていったのです。サバタイ・フランキストがシオニズムの中核の存在として運動をリードしていったのです。


ガリチア・ユダヤ人は独特の個性があるとのことです。その具体的な代表人物を紹介しておきましょう。ナチ・ハンターとも呼ばれたサイモン・ヴィーゼンタールがガリチア・ユダヤ人です。一般に言うホロコースト記念館（SWC）の主であるこの御仁は、自分たちユダヤ人はナチスのホロコーストによって多量殺戮されたと喧伝する一方で、SWCは日本への原爆投下は「当然」とするのです。

Writer

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん７－２。（自分の体癖判定が最も難しかった。）
・基本、暇人。（したくないことはしない。）
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている（親不知全て）原始人並み。

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