ユダヤ問題のポイント(終編) ― 第5話 ― シオニズムの終焉

 この地上世界は重たい物質世界です。精神世界とは異なり、物質化したものを逆転させていくには時間がどうしてもかかります。この地上世界の歴史の進行の裏側には、闇の計画というべきハルマゲドン計画があり、地上世界はそれに色塗られていたのです。
 このハルマゲドン計画を具現化させる運動が、パレスチナにイスラエルを建国するシオニズムになりました。その端緒となったのが、1666年のサバタイ・ツヴィがパレスチナにユダヤ王国を復活させるとの宣言でしょう。そしてサバタイ・ツヴィの生まれ変わりを自称するヤコブ・フランクも、パレスチナに『ヨハネの黙示録』でいう666獣の国を建設すると宣言するのです。このヤコブ・フランクとモーゼス・メンデルスゾーンと共にコンビを組んでいたのがロスチャイルド初代でした。この後、ロスチャイルド一族を筆頭とするサバタイ・フランキストがシオニズムをリードしていくのです。ロスチャイルド一族がロシアを侵攻することで、シオニズムは具体化していきました。その流れの中で第1次・第2次世界大戦も起こされていくのです。
 歴史の裏側で密かに進められ、大渦として物質化された動きは、既定路線を巨大な列車が走るような状態になっていました。このような止めようもない動きにストップをかけたのが、2007年からの「天界の改革」でした。ただし、それでも地上世界の動きの変化は、物質であるがゆえに見えにくいものでした。物質的に既に発生していた渦は動かしがたいものがあるのです。
 …しかし、その地上世界を覆っていたシオニズムの大渦を逆回転させる、決定的ともいえる動きがロシアによって起こされたのです。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(終編) ― 第5話 ― シオニズムの終焉

特別軍事作戦の意味


2022年2月24日、ロシアがクライナへの特別軍事作戦を開始しました。2014年2月中下旬にウクライナで起こされたマイダン暴力革命から8年の歳月がたっていました。

ウクライナ危機 - ロシア軍事行動開始 ~目的は、ウクライナの非武装化と非ナチ化ー Putin orders military operations

自国民であった東部ロシア系住民を虐殺する、ロシアを挑発し続ける、これが内戦となった8年間の一貫したウクライナ傀儡政府の姿勢でした。また、ネオナチ体制を嫌悪した自国兵の寝返りもあって、戦況が不利になれば停戦協定(ミンスク合意)に、➡ でもその約束は全く守らずに一方的に破棄し攻撃へ、➡ ところが再び戦況不利になれば停戦協定(ミンスク2)へ、➡ それでもやはり一切合意内容を遵守せずに、時間稼ぎの体制建て直しと拡大をしながらロシア系住民を殺害こういった卑怯卑劣を続けていたのがウクライナ傀儡政府でした。

ウクライナ内部はネオナチが支配するようになったのですが、このウクライナ政府を人形として操っていたのが米国のネオコン・ナチスであり、欧米のパワー・エリートたち、またはカバールとも上級シオニストとも、また単に闇の連中ともいえます。これらがウクライナ側です。

ウクライナ紛争 ~政府内の過激派はアゾフではない ~ The extremists in the government are not Azov
✅ 0:00〜:2014年のマイダン革命直後に成立した親欧米暫定政権ついて 〜 極右(ネオナチ)・反ロシア強硬派が占めるウクライナ暫定政権
✅ 1:00〜:ネオナチでありながら閣僚まで出したスヴォボーダ党 〜 スヴォボーダ党首はどんな人物なのか?
✅ 2:32〜米国の内政干渉により政府の要職から外されたクリチコ
✅ 3:01〜:政治的影響力のないアゾフ 〜 プーチンが呼んでいるウクライナの真のネオナチ=バンデラ派とその実行部隊スヴォボーダ党
✅ 4:31〜:ヤツェニュク暫定政権首相とオバマ大統領の会談 〜 クリミア危機勃発
✅ 6:38〜:なぜクリミアはウクライナで唯一の自治共和国だったのか? 〜 クリミア住民投票の正当性
✅ 9:52〜:2014年9月14日にキエフで行われたジョン・マケイン米上院議員の会見と、8年後の2022年にも繰り返されている同じ内容
✅ 14:09〜:EU加盟、NATO加盟が実現しないウクライナが内包している歴史的問題

そのウクライナ側が、再び東部ロシア系住民そしてロシアへの一斉攻撃の開始直前、それをロシア側が捉えてその出鼻を挫いたのが、ロシア特別軍事作戦の構図となります。

このロシア特別軍事作戦からの戦闘そのものは、その開始時からほぼその帰趨は決まっていました。米国ネオコンらの悪癖である、自分を過大評価して相手を舐めてかかる姿勢が災いしていて、慎重に準備を整えていたロシアに対して、ウクライナ側には士気・心構えの心理面だけでなく、物質的にも勝利できる要素などほぼない状態だったのです。そして同時に、この特別軍事作戦の展開の意味するものは単なるロシアの大勝だけでなく、この地上世界の歴史を物理的に大きく逆転で変えていくものでもあるのです。

軍事作戦開始から間もない2022/03/10の記事にて、竹下さんは以下のように指摘されています。

今のウクライナ政権は、ジョージ・ソロスのクーデターによるものであること、ジョージ・ソロスの主人がロスチャイルド家であること、世界経済フォーラム(WEF)のクラウス・シュワブはロスチャイルド家の人間であること、そしてプーチン大統領はロスチャイルド家に対して宣戦布告をしていたことを考慮すると、ロシアは罠にかかったのではなく、ロスチャイルド家を滅ぼすために動いたのだと考えます。

「ロシアがロスチャイルド家を滅ぼす…」、不思議な因縁の糸に対する感慨にしばし耽りました。「いよいよこの地上世界の歴史が塗り替わっていくのだな…」と。

ウクライナを操る「闇の連中」のトップ第1に数えられるのが、竹下さんがご指摘のようにロスチャイルド家なのです。前に指摘したように、近・現代の地上歴史を形成させた主導脈がシオニズムなのです。シオニズムはハルマゲドン計画を具現化させるものであり、そのシオニズムを物理的現実に展開させたのがロスチャイルド家なのです。ロスチャイルド家はロシアを攻撃することからシオニズムを展開させたのです。


進行した闇の計画


ネイサン・ロスチャイルド
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アレクサンドル1世
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ロシアとロスチャイルド一族の因縁の始まりは、ナポレオン戦争後の1815年のウィーン会議に遡ります。ウィーン会議の実質の主催者は、ロスチャイルド2代目のネイサン・ロスチャイルドでした。イングランド銀行を手中にし金融界の支配者となったネイサンは、ウィーン会議にて一気にナポレオン戦争後の世界の体制を、ロスチャイルド支配の世界政府体制にしようと動きました。しかし、そのネイサンの野望を砕いたのがロシア皇帝アレクサンドル1世だったのです。これに立腹したネイサンは、「いつの日か自分か自分の子孫がロシア皇帝とその一族子孫を全員滅ぼしてやる。」と誓うのです。

こうして運命の1881年を迎えます。この年を皮切りにロスチャイルド家によってハザール・ユダヤ人を用いた巨大な潮流が発生させられ、地上世界はその大渦に飲まれていくのです。

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既に幾度も記述しましたが、1881年にロシア皇帝アレクサンドル2世が暗殺され、当時はロシア領で現在はウクライナのオデッサなどを中心にポグロムの嵐が吹き荒れます。既にこの前年にはロスチャイルドの代理人がロシアを中心にポグロムを扇動していたのです。

ロスチャイルド一味はこのポグロム利用して、1881年からロシアのハザール・ユダヤ人たちを米国にニューヨークに数百万人単位で移住させたのです。これが米国の乗っ取りに繋がります。

一方ロシアに残ったハザール・ユダヤ人は、地下に潜ってロシア帝国転覆の革命運動を展開します。また1881年の少し前からロスチャイルド家によってパレスチナの土地が買い占められており、ここからパレスチナでのイスラエル建国のシオニズム運動が現実展開させられたのです。

ロスチャイルド家にとってみれば1904年の日露戦争もロシア潰しの一環です。戦争の資金を調達できない日本に戦費を融資したのがジェイコブ・シフでした。ジェイコブ・シフはロスチャイルド一族の大番頭だったのです。

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「世界革命」「ヴァイシャ革命」によって新世界を構築させるとのロスチャイルド一族の思惑に沿ってジェイコブ・シフがリードして、1913年には米国で言論封殺暴力組織ADLと中央銀行FRBが創設されました。これで米国の乗っ取りがほぼ終了です。FRBで金融支配体制は完成、ADLで自分たちの実態を探り知らせるような輩には、「反ユダヤ主義」のレッテルを貼り社会的生命を、場合によれば肉体生命も奪う体制が構築されたのです。

ヴァイシャ革命:ヴァイシャ(商人)による、王政(クシャトリア)と主にカソリック教会(ヴィプラ)への破壊攻撃

間髪を入れず、米国の次はロシアです。1917年に一般で言うロシア10月革命によってロシア帝国は崩壊。この年にはロスチャイルド一味はその終結のため第1次世界大戦に米国を参入させ、バルフォア宣言でパレスチナのイスラエル建国を既定路線ともしていました。こうして1918年には第1次世界大戦を終結させる一方でロシア皇帝ニコライ2世一家を殺害、これでロシアのロマノフ王朝は滅亡。ロスチャイルド一族の誓いが成就したのです。

ロシア帝国が滅亡しソ連が誕生し、設立させたナチス・ドイツの貢献によってイスラエル建国が近づきます。


敵の正体を知っていたロシア人


第2次世界大戦終了から間もない1948年、イスラエルが一方的に独立宣言を出しました。ロスチャイルド一族のハザール・ユダヤ人を利用した、ロシアを攻撃にて開始され、年々と具現化してきたシオニズム運動が、ついにイスラエル建国を実現させたのです。猛烈な暴力テロ国家にて苛烈な差別国家の人工暗黒国家イスラエルの誕生は、地上世界の終末を、人類滅亡危機の引きよせを意味していました。

独立を宣言するダヴィド・ベン=グリオン
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更にソ連でも人類全体に関わる危機が訪れていました。元ソ連外交官が語る「ロシア-ユダヤ闘争史」の全貌』にて明かされたように、ハザール皇帝の子孫カガノビッチが従兄弟のベリヤに命じてスターリンを殺害し、ソ連の全権を掌握したのです。米国とソ連のハザール・ユダヤ人が手を組んだ人類完全支配への危機でした。この危機を打ち砕いたのがロシア人将軍ジューコフ元帥でした。地球人類は危ういところをロシア人の働きで切り抜けられていたのです。

カガノビッチ
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ベリヤ
スターリン
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ジューコフ元帥
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しかし世界の小康状態も続きません。1985年のペレストロイカから1991年にはソ連が崩壊。どう見てもロシアは、旧ソ連領は、ネオコン・ナチス、上級シオニスト、欧米パワー・エリートたちの支配下に組み込まれてしまいました。

そのような状態の1993年夏にイワノフ氏が来日され、『元ソ連外交官が語る「ロシア-ユダヤ闘争史」の全貌』を語られたのでした。イワノフ氏は「エリツィン大統領は取り巻きのユダヤ人たちに操作されている。」としながらも次のように語られました。
ロシア人の年輩者もそして若い人たちも、ますますユダヤ問題がわかってきている。
そして、
今後、ロシア人とユダヤ人との闘いは、もっと激しくなっていくにちがいない。やがてロシア人の解放運動が巻き起こるだろう。私(イワノフ)は固く信じている。
と締められたのでした。

このイワノフ氏の予想と信念は、ロシア国民がプーチンを選択することで実現しました。イワノフ氏の言うユダヤ問題とは「シオニズム」のことで間違いなく、ロシア人の解放運動とはシオニズムの支配から解放されることです。残念ながらオリジナルのプーチンは消えましたが、ロシア人たちの姿勢は変わりません。気づきを得たロシア人は敵をよく知っていたのです。ロスチャイルドからの攻撃で舐め続けさせられた辛酸が、ロシア人に敵のシオニストの正体を知らせたのです。このことが、ロシアのウクライナへの特別軍事作戦としての展開になったのです。

ロシア国民の勝利は、そしてロスチャイルドの滅びは、地上世界でのシオニズムの終了を意味するはずです。シオニズムの背後にあったハルマゲドン計画による歴史が終了し、逆回転していくことを意味すると見て間違いないでしょう。


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

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