ロシア国防省が、「UAEに向かう途中、Su-35戦闘機に護衛されたプーチン大統領の飛行機の映像」を公開した背景 ~“中東におけるパワーバランスは完全に変わってしまう”というほどのSu-35の能力

竹下雅敏氏からの情報です。
 プーチン大統領は12月6日にアラブ首長国連邦(UAE)とサウジアラビアを訪問。ロシアに戻った後、7日にはモスクワでイランのライシ大統領と会談しました。
 「ロシア国防省は、UAEに向かう途中、Su-35戦闘機に護衛されたプーチン大統領の飛行機の映像」を公開しました。
 “アラブ諸国との関係を強めることで、ロシアを孤立させる欧米諸国に対抗する狙いがあるとみられる”と朝日新聞は報じています。
 ネタニヤフ首相は10日に行われたプーチン大統領との電話会談で、“イスラエルと敵対するイランとロシアが関係を深めているのは「危険な協力」だと苦言を呈した”とのことです。
 こうした動きの背景にある情報を、ウチの息子が提供してくれました。まず、「Su-35は無給油で4000km以上飛行した」ことになるのですが、通常の戦闘機が無給油で飛行できるような距離ではないようです。しかも、戦闘状態の機体が護衛任務を遂行しながらこの距離を飛行したのです。
 “続きはこちらから”をご覧ください。イランとロシアはSu-35などの購入に関して合意に達したと発表していました。Su-35には主翼前縁部に「4283MP」というIFF装置(敵味方識別装置)が内蔵されています。
 IFF装置の推定される機能について、オーストラリアのコップ博士はこちらの記事で、「JTIDS/MIDS/Link-16エミッターの高出力能動妨害」などに言及しています。
 JTIDS(統合戦術情報伝達システム)、MIDS(多機能情報伝達システム)についてはウィキペディアを参照してください。Link-16は、統合戦術情報伝達システム (JTIDS)上で運用され、優れた秘匿性や耐妨害性、高い伝送速度を実現しており、軍用機、船舶、地上部隊はほぼリアルタイムで戦術情報を交換できる、ということです。
 しかし、優れた秘匿性や耐妨害性を持つLink-16がSu-35のIFF装置によってジャミングされてしまうらしい。
 未確認の情報ですが、「ウラジーミル・プーチン大統領の飛行機を護衛していた 4 機の Su-35S 戦闘機が、ペルシャ湾でUSSドワイト・アイゼンハワーを麻痺させた」とあります。
 しかも、“トルコの報道によると、空飛ぶクレムリンを護衛したSu-35のうち2機がロシアに帰還していない”ということで、2機はジャミングの能力を見せつけた上で、イランに引き渡された可能性があるのです。
 この能力を持つSu-35をイランに輸出すると、“中東におけるパワーバランスは完全に変わってしまう”というのが息子の見解で、このように推察すると、“電話会談におけるネタニヤフのプーチンに対する抗議の辻褄が合う”と言っています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
今週、プーチンは中東を訪問し、UAEとサウジアラビアの首脳と会談した。
企業メディアは、プーチンが「世界の舞台で孤立している」と信じ込ませようとしている。

バイデンは、自分が何十億ドルも寄付し続けている国々で、このような温かい歓迎を受けることさえできないのだ。

ロシア国防省は、UAEに向かう途中、Su-35戦闘機に護衛されたプーチン大統領の飛行機の映像を公開した。

Su-35は無給油で4000km以上飛行した。それについて考えてみてください。
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対イラン協力「断固反対」 イスラエル首相、ロシア大統領と電話
引用元)
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
イスラエルのネタニヤフ首相(左)とロシアのプーチン大統領=2020年1月、モスクワ(AFP時事)

ロシアのプーチン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相が10日、電話会談した。タス通信などによると、ネタニヤフ氏は、プーチン氏が7日にイランのライシ大統領とモスクワで会談したことに対し「危険な協力に断固反対する」と表明した。

プーチン、ネタニヤフ両氏が話すのは、イスラム組織ハマスとイスラエルの衝突発生後の10月16日の電話以来。イスラエルと激しく対立するイランはハマスを支援している。ロシアは中東和平を仲介してきた立場から「中立」を堅持し、ハマスを非難していない。

ロシア側の発表によれば、プーチン氏はネタニヤフ氏に対し、ハマスの名指しを避けた上で「テロを受け入れず非難する」という原則的な立場を強調。一方で「(テロとの戦いで)民間人に悲惨な結果をもたらさないことが極めて重要だ」とイスラエルにくぎを刺しており、双方の不信感は消えなかったもようだ。


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イランとロシア、Su-35、Mi-28、Yak-130の購入で最終合意!しかし、過去には
引用元)
(前略)
イランメディアのタスニム通信社の28日の報道によれば、イランのメフディ・フェルヒ国防副大臣は、同メディアの取材に対し、ロシアと交渉を進めていた戦闘機とヘリコプターの購入に関して合意に達したと発表した。報道によればジェット練習機も含まれる。戦闘機は第4.5世代のSu-35、ヘリコプターに関してはMi-28攻撃ヘリ、そして、Su-35のパイロット訓練のためと思われるYak-130高等ジェット練習機の3機種になる。
(中略)
Su-35戦闘機

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
mod Russia

Su-35はロシア空軍が実戦配備する中では最も先進的な戦闘機で、ロシアのスホーイ社によって開発、2014年に就役した戦闘機でロシアは第4++世代戦闘機に定義している。Su-27を改良したモデルで航続距離が長く、最新のアビオニクスを搭載。迎撃、偵察、爆撃など複数の任務をこなせるマルチロール機で機体性能はアメリカのF-15E、F-16C、およびF/A-18Eよりも優れていると主張している。価格は6000万ドル前後とされる。イランが購入する機体はもともとエジプト空軍が購入する予定のものだったが、アメリカ、西側の制裁を恐れてキャンセルされたものになる。その数は24機になり、それを全て購入すると報じられている。
(以下略)
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配信元)
ロシア空軍の大統領専用機IL-96-300PUと4機のSu-35S戦闘機がイラン領内を飛行し、イラン空軍のF-14トムキャット戦闘機が同行している美しい映像。


ウラジーミル・プーチン大統領の飛行機を護衛していた4機のSu-35S戦闘機が、ペルシャ湾でUSSドワイト・アイゼンハワーを麻痺させた。レーダーが電磁妨害を受け、24時間飛行機を発進させることができなかった。ICCの令状を頭にかざしたプーチン大統領は、米国を指差しながら通り過ぎた。

他の海軍もジャミングを報告しており、イラン側もその威力はかつて見たことがないと報告している。飛行機が24時間発進できなかったのは、常に妨害されていたからではない。安全確認と校正が必要だったのだ。

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