注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
ハマス側から流れてくる映像などを見るとイスラエル軍の死傷者は少なくないようで、破壊される戦車の映像もある。当初からイスラエル軍は苦戦していると言われていたが、その推測が正しかったのかもしれない。
こうした中、イスラエル政府はハマスに対して停戦を提案したが、拒否されたと伝えられている。ハマス側は、イスラエルが先にガザ攻撃をやめた場合にのみ人質交渉に応じるとしているようだ。
前の停戦の際にも言われたが、イスラエル側は戦況が良ければ停戦をせずに攻撃を続けるはず。ここにきて再び停戦を求めたということは、それだけ厳しい戦いを強いられている可能性が高い。
(以下略)
Qassam vs IDF in Khan Yunis, including several Yassin hits on troop carriers (including one where the fighter passes on the bulldozer to hit the troop carrier); Yassin fired from above; D9 bulldozer gets taken out; and an RPG strike on IDF troops on foot. [Qassam Brigades 20/12] pic.twitter.com/CttMRsOfIh
— Jon Elmer (@jonelmer) December 21, 2023
Estados Unidos negocia con los huthíes en Omán - mpr21 https://t.co/4EAUaxYjy3
— javier lopez (@nonchesei) December 22, 2023
アメリカは、オマーンの仲介者を通じてフーシ派と交渉している。アンサローラのスポークスマンは、紅海での商船への攻撃を止めるようアメリカが説得しようとしていることを認めたが、ガザ地区での戦闘が終結するまでは不可能だと述べた。
(中略)
紅海をパトロールするために結成されたアメリカ主導の海軍連合をめぐっては、アラブ諸国の意見が分かれている。アラブ首長国連邦(UAE)は、アメリカが断固として行動し、少なくともフーシ派をテロ組織リストに戻すよう主張している。サウジアラビアは、長年の戦争の末に彼らと停戦に至っているが、自国の油田や港湾インフラへの攻撃につながるエスカレートを恐れている。
(中略)
世界は中東における戦争の深刻なエスカレーションの脅威に直面している。CNNは、「紅海の米軍艦は、ここ数週間、イエメンのフーシ派が発射した12機の無人機を含む、増え続ける武器と戦っている」と伝えている。
(以下略)
“They’ve tried us for 9 years, if they want to do it again, we are here and ready. If America and Israel attack [us] they’ll commit foolishness they’ve never committed before.. the response will be fierce.” Yahya Saree3, spokesman of Yemen’s Armed Forces pic.twitter.com/ehAiRVZJUL
— deeeeeee (@revolutionaryem) December 19, 2023
ヤヒヤ・サリー3、イエメン国軍報道官
※全文はツイッターをクリックしてご覧くださいつまり、ホワイトハウスの立場は、絨毯爆撃だ。紅海に軍艦を派遣する。これがアメリカ側の立場だ。イラン側とイエメン側、フーシ側、ヒズボラ側は、今後1週間から2週間でどうなるのか。イエメンは、すべてを受け入れるという決断を下した。ガザの人々を支援するためにできることをするつもりだ。そして… pic.twitter.com/r2jDaazSc5
— Акичка (@4mYeeFHhA6H1OnF) December 22, 2023
こうしたイスラエルの停戦案に対して、櫻井ジャーナルは「当初からイスラエル軍は苦戦していると言われていたが、その推測が正しかったのかもしれない。」と記しています。
こうした推測は、“イスラエル軍が連行していた下着姿のパレスチナ人の85-90%は民間人であったことを、イスラエル安全保障高官が認めた”ということからも分かるように、イスラエル側の情報にはまともなものがなく、現実の戦闘の様子は添付したツイート動画のようにハマス側のものばかりである、という事実によります。
“続きはこちらから”の記事とツイートをご覧ください。「アメリカは、オマーンの仲介者を通じてフーシ派と交渉している。」ということです。“アメリカっていうのは、気に入らない奴はボコボコにするんじゃなかったの?”と思いましたが、ツイートのイエメン国軍報道官の言葉を見ても、イエメンのフーシ派が米軍の空爆を恐れている様子はありません。
スコット・リッター氏は、“イエメンは…ガザの人々を支援するためにできることをするつもりだ。そしてその行動は、地政学的見地から見ても驚くべきものだ。…米国は今、必死に解決策を打ち出そうとしている。しかし、はっきりさせておきたいのは、我々にはこの問題に対処できる軍事力はないということだ。…我々には空母戦闘群があるのみだ。…イエメンは2014年以来、米軍機と米軍が空爆している。…彼らが威嚇されるとでも思っているのか?”と言っています。
イエメンの惨状については、例えば「イエメン 飢餓」で検索すれば、いくらでも悲惨な画像が出てきます。こちらのツイートは2019年5月3日のものです。また、WFP国連世界食糧計画(国連WFP)は2022年3月に、“イエメンですでに深刻な状況にある飢餓の危機は完全な大惨事に瀕しており、食料支援を必要とする人の数は1740万人、緊急レベルの飢餓に直面する人の数も増えている”と警告しています。
こうしたイエメンの惨状がずっと気になっていましたが、これまで時事ブログでは取り上げることができませんでした。それは、今回のガザの出来事がなければ、パレスチナ問題を取り上げることができないのと似ています。
人々は戦争が起こるとか、メディアが騒ぐとかでないと、何の関心も持たないからです。ほとんどの日本人は、イエメンで起きていることが日本でも起きる可能性をまったく考えないように見えます。
インドの宗教的哲人、ジッドゥ・クリシュナムルティは、「あなたは世界であり、世界はあなたである。」と言いました。もう少し分かりやすい表現では「私たちの一人一人が、この競争的で非情な文明を、築き上げてきました - その中で人が人と対立しているものを、です。」と言っています。