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ユダヤ問題のポイント(終編) ― 第10話 ― ロスチャイルドの正体
12支族の始まりから
シオニストの言い分を聞けば、ユダヤ人を規定するはずのユダヤ教。ところがユダヤ教には、本来は同居できない十戒を中心とするトーラーと、ブラック・ロッジ、特にカナン人の聖典であるバビロニア・タルムードが矛盾混在していました。古代イスラエル人の中にカナン人が混ざり込んでいたのです。
古代イスラエル人はセム(マイトレーヤ)の血統であり、一方のカナン人はハムの息子のカナンからの血統です。古代イスラエル人とカナン人は敵対関係にあるのです。
2019/04/03の竹下さんの記事で、
旧約聖書の描写は、エノクを頭とするハイアラーキーと、マルドゥクを頭とするブラック・ロッジの地上における戦いを表したものなのです。
とされている通りです。
十戒を降ろしたのはホワイト・ロッジの頭で“旧約の主”のエノクであり、ホワイト・ロッジの主力であるセム(マイトレーヤ)の血統がイスラエル人です。対するカナンはブラック・ロッジの中核にあった者なのです。
旧敵が混ざりあったユダヤ民族、イエスの時代には、カナン人の宗教政治部隊であるパリサイ派が、宗教権威としてユダヤ最高法院サンヘドリンを実質的に取り仕切っていました。カナン人が内部からユダヤ教を、ユダヤ民族をほとんど乗っ取っていたともいえます。
こうなったのは、カナン人の古代イスラエル人への混ざり込みの成りすましによるのですが、このカナン人の混入は非常に古いものだったのです。イスラエルと改名したヤコブには12名の息子がおり、これがイスラエル12支族としてイスラエルの歴史が始まりました。そして驚くべきことに、そのイスラエルの始まりからカナン人は、婚姻によってイスラエル人に混ざり込んでいたのです。
『牧師の書斎』サイト「1. ユダの系図の本流」との欄に、以下の記載があります。
ユダは自分の長子エルのために、タマルというカナン人の女性を妻として迎えたと聖書に記されています。(中略)...イスラエルの息子であるユダ自身もカナン人の女性を見つけて結婚しています。ユダの系図の本流の中には、こののように、異邦人であるカナン人、モアブ人の血が入っています。そしてそのような系図の中から、ダビデが登場し、またイエス・キリストが登場しているのです。
イスラエル(ヤコブ)の息子ユダはカナン人と結婚。ユダの息子もカナン人と結婚。ユダ族の中には、最初からカナン人の血が色濃く入り込んでいることになります。日本の天皇は男系で受け継がれてきましたが、イスラエル・ユダヤ民族は女系によって受け継がれることになっています。古代イスラエルの始まり部分からカナン人が混入していたのは重大な事実です。
そして、カナン人と結婚したユダ、そのユダ族から古代イスラエル統一王のダビデが輩出されたのです。この認識があってようやく12支族統一王のダビデとタルムード(カナン人)、そして偽ユダヤの雄ロスチャイルドをつなぐ線が浮き上がってくるのです。
レビ族の正体
ダビデ王 − タルムード − ロスチャイルドの線の前に確認しておくべきは、ユダ族以外にも早くからカナン人が混入していたイスラエル部族があることです。実態は映像配信『宗教学講座 初級コース 第139回』の中で語られていますが、カナン人が早くから混入していたのは、イスラエルの司祭階級にあったレビ族がそうです。
ウィキペディアの「レビ族」には次のような記載があります。
レビはヤコブの12人の子供の1人であるが、祭司の一族として特別な役割を与えられ...(中略)
北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂してからも、レビ人はダビデ家に忠誠を尽くし...(中略)
ローマ帝国下にあってはヘロデ家の関係のもとに大祭司が任命されていった。
北イスラエル王国と南ユダ王国に分裂してからも、レビ人はダビデ家に忠誠を尽くし...(中略)
ローマ帝国下にあってはヘロデ家の関係のもとに大祭司が任命されていった。
またウィキペディアの「ラビ」には次の記載があります。
大祭司はレビ族の血統によって世襲されていた為に、いつしかラビが聖職者とされる存在となる。
(中略)
古代のサンヘドリン長のことである。(中略)
特に1~6世紀頃にかけてタルムードの編纂・執筆に貢献した学者。更にウィキペディアの「アグリッパ1世」記事には次があります。
『使徒言行録(使徒行伝)』12章ではアグリッパ1世はファリサイ派に迎合して当時はまだユダヤ教の一分派であった初期キリスト教のグループを迫害。
以上のことから、レビ族=ラビ=サンヘドリン長=タルムード編纂者ということが分かります。
レビ族はダビデ王一族とは昵懇であり、レビ族から派生したパリサイ派にタルムードが降ろされ、パリサイ派はイエスを物理的に殺害、更にパリサイ派は、ヘロデ・アグリッパ王と一体になって原始キリスト教徒を迫害・殺害、彼らがゾロアスター13血流となったということになります。レビ族の中にカナン人を中心にハムの一族が混入し、そのもともと司祭階級にあったレビ族が、サンヘドリンを形成していたということです。レビ族の多くがブラック・ロッジ、地上の表のイルミナティ組織の中枢となっていたのです。表のイルミナティをサンヘドリンと表記するのはごく妥当なのです。
さて、2019/10/03の竹下さんの記事には、次のようにあります。
ロスチャイルド家は、“ダビデ王の母方の子孫”だと書かれていますが、確かにこの通りだと思います。フルフォード氏は、ロスチャイルド家は、“宗教的なユダヤ人陣営のリーダー格”だと言っています。
ロスチャイルド家はダビデ王の母方の子孫とのことですが、実はダビデ王の母は、『旧約』の表記ではいわくつきの女性を匂わせますが、謎の存在でもあるのです。ただ、ダビデ王はユダ族であり、ユダ族に色濃くカナン人の血流が流れていたのは確かです。ユダ族の母方はカナン人とも言えますし、ダビデ王の母もカナン人だったかもしれません。そして、ほとんどカナン人に乗っ取られていたレビ族は、ダビデ王と昵懇でした。ここで初めてタルムードの次の記述の意味が理解できるのです。
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● ユダヤ王は真の世界の法王となる
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● ダヴィデ王の子孫のうちの数人にのみ大真理が伝授される
ユダヤ王は真の世界の法王、世界にまたがる教会の総大司教となる。
ダヴィデの聖なる子孫である全世界統治王その人は、人類の支柱であり...(以下略)
要は、「ダビデ王一族と一体のユダヤのレビ族でありながら、同時にカナン人の我らが、世界統一王・世界法王になる」と宣言しているのです。
レビ族と同時にカナン人
ダビデ王の母はともかくも、ダビデ王のユダ族の母方はカナン人。またロスチャイルド家は“宗教的なユダヤ人陣営のリーダー格”とのこと、これは、要は法王ということでしょう。そして無論その宗教は、タルムード・ユダヤ教です。ロスチャイルド初代が示した「世界革命計画25箇条」は、タルムードの焼き直しなのは明白、これからもロスチャイルドがリーダーの宗教とは、タルムード・ユダヤ教で間違いありません。
それにロスチャイルド初代は、幼年期はラビ養成学校に通いラビを目指していたのです。これらを勘案すると、ロスチャイルド家はレビ族かつカナン人であった可能性は高いでしょう。
おまけにロスチャイルド一族と同居していたジェイコブ・シフの一族は、明らかにレビ族かつカナン人だったはず。シフの一族は代々がラビの一門、明らかにレビ族であり、それもパリサイ派のラビであったと見るのが自然です。このジェイコブ・シフがロスチャイルド家の世界戦略のために、サバタイ・フランク主義を「改革派ユダヤ教」としてまとめあげ、売り出していったのです。
危険な終末思想を実現しようとし、「セックス革命」「女性の自立」「国際主義」「多様性の受容」「宗教的寛容」などの主張を通じて、我々をサタン教に引きずりこうもとしている。
— さーもん (@tubouyokimoi666) May 6, 2023
タルムード・ユダヤ教の法王で、ダビデ王に繫がる家系のロスチャイルドが、世界統一王を目的に、サバタイ・フランキストを実働部隊として使役していったということです。世界戦略のためにシオニズムを具体化させ、そのシオニストの中枢がサバタイ・フランキストです。
そして現在、ハザール人の故郷であったウクライナでは、2014年2月のマイダン暴力革命以降は、過激な民族主義でバンデーラ主義のネオナチが実権を握っています。1941年6月、あのガリチアでリヴィウポグロムを引き起こし、数十万人のユダヤ系ポーランド人を虐殺したとされるステパーン・バンデーラは、ガリチア出身で、イギリスの諜報機関の保護を受けていた模様です。バンデーラ主義のネオナチである〈全ウクライナ連合「自由」〉(通称“スヴォボーダ”)もやはりガリチアを基盤にしています。
バンデーラがガリチア出身で、イギリス諜報機関の保護を受けていたとなると、サバタイ・フランキストの匂いが強いです。ネオナチのスヴォボーダそして(タルムード)ユダヤ教のゼレンスキー大統領もサバタイ・フランキストと見て取れます。
また、現在でもパレスチナ人の虐殺を止めようとしないイスラエル支配層、そのピラミッド型のイスラエル支配層のトップにはサバタイ・フランキストの本流であるガリチア出身ハザール人が座っているとされるのは既に見てきた通りです。
危機に身を晒しているにも関わらず、それさえにも気づかない大多数の日本人、多くの人々が事実に気づき、この世界がまともに動いていくことを願って、ペンを置くとします。
ユダヤ問題の背後には、ホワイト・ロッジとブラック・ロッジの両者が複雑に絡み合っていました。両者は敵対関係として戦っていました。しかしその反面では、互いが互いを利用しあってもいました。特に巧妙だったのがホワイト・ロッジ内の闇組織、地上勢力としては裏のイルミナティでした。表裏のイルミナティが悪魔崇拝のカバールでしたが、表のイルミナティ(サンヘドリン)側が主で、裏のイルミナティ(ブッラクサン)側が実務担当という感じでした。議員と秘書的な関係、しかし実際は、現実もそうですが、実務を担当するほうが主側をコントロール・利用していた模様です。
裏のイルミナティは、ホワイト・ロッジに所属しながら同時に悪魔崇拝のカバールに属すという、通常の感覚では矛盾する両方の顔を同時に持っていたのです。〇〇でありながら同時に▲▲である。この視点でやっと浮かび上がるものがあるのです。