[及川幸久氏] 2020年以降、新型コロナのピークは終わっているのに世界の超過死亡はなぜか高止まりしている / 世界の権力者たちはこの国際的な懸念を議論していない

 あけましておめでとうございます。
新年早々ではありますが、シビアな現実です。及川幸久氏が世界的な超過死亡の増加を取り上げておられました。「超過死亡」とは「例年の死亡をもとに各国が予想死亡数を設定し、自然災害、戦争、テロ、疾病などの原因で予想死亡数を上回った死亡数のこと。前年対比ではない」という定義だそうです。世界は2022年の1月以降、パンデミックのピークははるかに下回っているのに、なぜか2023年の今なお、通常よりも多くの人が亡くなり続けています。
 イギリスの医師ジョン・キャンベル博士が各国の超過死亡を分析したところ、イギリスでは2022年、2023年の超過死亡の合計が101,903人で、これはロンドン大空襲の死者数5万人よりも「とんでもなく多い」。アメリカでは2022年、2023年の超過死亡の合計が651,512人で、これはベトナム戦争の戦死者58,220人の10倍以上だそうです。オーストラリア、カナダ、イスラエル、オランダ、ニュージーランドでも同様の傾向が出て、しかもいずれの国も「コロナ原因死」以外の死因がはるかに多いという結果でした。
 ところがこれらの傾向とは異なる国がハンガリーでした。超過死亡はマイナスでした。ハンガリーではmRNAワクチンではなく、ロシアと中国のワクチンを使用したそうです。
 肝心の日本は?というと、なぜかOECDのデータには日本の数字は無く、キャンベル博士の分析にも日本は出てこないそうです。日本では国立感染症研究所が「平年を大きく上回る超過死亡は観測されなかった」と公表し詳細は不明です。しかし及川氏の紹介された「Our World in Deta」では、日本は2020年1月から現在に至るまでずっと超過死亡が続いており、現在の各国と比較すると日本が一番多いことをグラフが示しています。
 及川氏はキャンベル博士の指摘を引いて「ワクチン接種の本来の効果は、感染も死亡も減ることだが、世界は逆に増えている。特に日本で。」「現在コロナのピークはとっくに終わっているにも関わらず、2023年の現在も超過死亡が高止まりしている。これは第二次世界大戦以来初めてのことで、国際情勢で最も重要なことではないか。さらに問題なのは、世界の権力者たちが(この現象を)議論していないことだ。」と述べています。
(まのじ)
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